猫の日オンエアリスト
猫の日の盛り上がりっぷりに驚いている。
2が6つも並ぶスーパー猫の日だったとはいえ、なんだかすごい。SNSに市場に、猫があらゆる場面でのびのびしていた。
東京駅構内の商業施設でも、猫の日商品がたくさん並んでいた。
やはり、種類によってシルエットに個体差が少ない猫は商品が企画しやすく、猫好き全員を虜にしやすいのだなとあらためて思う。
フォルムも丸っこいし、目や肉球やしっぽなどパーツだけでもデザイン化できるし、招き猫は縁起がいいし。猫、汎用性が高い。
猫の日にまつわる内容で、ひとつ気になっていたことがあった。
ラジオでオンエアされる曲である。
東京で初雪が降ると、レミオロメンの「粉雪」が大量オンエアされる。粉雪が積もりに積もって積雪1mくらいになる。
桜の開花が宣言されると、「さくら」にまつわる曲が大量オンエアされる。刹那に散りゆく定めと知って。
3月9日になると、レミオロメンの「3月9日」が大量オンエアされる。流れる季節の真ん中でその日の長さを感じる。
それと同様に、スーパー猫の日に「猫っぽい曲(こじつけ含む)」がどれだけオンエアされるかちょっと楽しみにしていた。視覚や味覚だけでなく、聴覚からも猫は忍び足でスリスリしてくる。
あいにくその日は出勤日だったうえ、細かすぎてネットニュースでも報じられない内容なので、自力でオンエアリストを確認した。
目視確認、また、恣意的なリストアップなので、こたつで丸くなりながら気まぐれにご覧いただきたい。
まずは、愛聴している Fm Yokohama。
2022年2月22日の6時~23時59分にオンエアされた、猫っぽい曲だけリストアップ。
全10猫。某猫型ロボットは猫とみなした。1時間に平均5~6曲オンエアされているとすると、猫率約10%。
局により差はあれど、オンエアリストは過去にさかのぼって検索できる。昨年のノーマル猫の日はどうだっただろうか。
昨年はわずか2猫。
今年のスーパー猫の日は、前年比500%という驚異の伸び率。
つぎに、TOKYO FM。
全7猫。エフヨコに比べると邦楽多めで、わかりやすい。
こちらも、昨年の猫の日にさかのぼってみる。
エフヨコには及ばないまでも、前年比350%の伸び率である。
洋楽多めで、フル尺でかかることが多い Inter FMはどうだろうか。
ちゅ~るは、あのちゅ~るだと思ったのでねじ込んだ。念のためタイムフリーで確認したら、CMソングのあの曲ではないものの、まちがいなく猫曲だった。
全8猫。こちらも昨年はどうだったのだろう。
9猫。InterFM897は去年の方が1匹多い。
どこに行ったんだろう、猫のように気まぐれだ。
それにしても、スピッツの「猫になりたい」のレジェンドぶり。
1994年リリースのシングル「青い車」のカップリングだし、バンド名は犬種なのに。レジェンド猫は、一筋縄ではいかない。
ブランケットのようなほんのり温かい声で、猫のようにやわらかな旋律で歌われる《猫になりたい/言葉ははかない》という歌詞は、あまりにも浸透しているのかもしれない。
ちなみに、気まぐれなInterFM897は、2022年2月22日の21時21分に何を思ったのか「3月9日」をオンエアしていた。
ハロウィーンで、サンタの仮装をするくらいのグッとくるずらし方。
猫の日がどうかしましたか、という無言の圧を感じる。
言葉ははかない。