ヨーロッパ向け黒色のエアコン発売! ー 開発の裏側【社員インタビュー】
こんにちは!海外広報担当のKです🦝
この度、富士通ゼネラルはヨーロッパ向けにモダンなブラックカラーのエアコン「KHシリーズ」と「KMシリーズ」 を発売します!
ヨーロッパのお客さまの要望を受けて開発を行った製品ですが、実はよく見ると、真っ黒ではなく柔らかな色合いの「ソフトブラック」という色を適用しています🖤
モダンな雰囲気と自然な色味の表現を両立した当社の新モデルについて、開発、工場、販売拠点のそれぞれの立場からのお話をリレー形式でご紹介します!
① お客さまのニーズに寄り添った開発
まずは、製品デザインを担当した富士通ゼネラル本社プロダクトデザイン担当者に話を聞きました。
ー 日本では白いエアコンがほとんどですよね。黒い色はどのように検討したのでしょうか?
ヨーロッパのお客さまから黒色のエアコンが欲しいという強い要望を受け、まず最初に現地のインテリアについて調査を行いました。次に主要なインテリア展示会や家電製品のトレンドを参考にしながら、現地の理解を深めていきました。
現地の一般的な家屋の壁はアクセントウォールなど白以外の色も多く、塗料を上から塗った仕様の家が多いことがわかったので、建物に合う色や質感を検討することにしました。
色の選定には塗料を使用し、たくさんの黒系統の色を比較検討しました。最終的に絞った色をエアコンに塗装をして見え方の確認をしました。
ー 黒色の中でも現地の一般家屋にあうデザインを選定したということですね。デザインをする上で心掛けていたことを教えてください。
1番大事にしていたことは「お客さま目線に立ったデザイン開発」です。
市場調査をしていく中で、欧州ではエアコンの存在を消し込みたいというニーズがあることがわかりました。その一方で、黒い色のエアコンが欲しいというお客さまにも満足いただける色を選定しようと思いました。
今回選定した色は、マットの質感のダークグレイに近い色で、我々は「ソフトブラック」と呼んでいます。真っ黒では重たい印象で主張が強く、圧迫感を感じてしまうため、柔らかで主張しすぎない色を選びました。
また、設置した状態で黒く見える点もポイントです。ヨーロッパでは間接照明が多用されそれほど明るくなりません。真っ黒でなくても十分黒く見え、かつ黒色のエアコンが欲しいお客さまにも響く色だと思っています。
② 上海工場の品質へのこだわり
次は製造拠点である上海工場の品質保証担当者に話を聞きました。
ー 製造にあたり、大変だったことを教えてください。
今回のブラック塗装の設計は現行の量産機種と比較して樹脂や金型表面の質感が異なります。同じ塗料を使用して、製品の色や光沢等に統一感を出すのが非常に難しかったです。部品によって色の違いが出ないよう、各部材の塗装方法やで加工方法を調整する必要がありました。
ー 部材によって工夫が必要だったのですね。そうした困難をどのように乗り越えましたか?
設計、開発評価、製造チームとの密なコミュニケーションを重視していました。規定仕様に基づき、試作段階で何度も調整を行って最適なパラメーター条件を確定します。安定した製品品質と塗装クオリティーを保証するため、検討から完成品までの全プロセスを絶えず改善し、標準化を行いました。
これからも各関係部門との連携により、製品品質保証のための改善活動を進めていきたいと思います。
③ 待望の製品発売!ヨーロッパ販売拠点の声
最後に、ヨーロッパの販売拠点Fujistu General (EURO)チームから意気込みをお届けします!
ー 今回の開発にヨーロッパ現地からは、どのように携わりましたか?
ヨーロッパの室内では、スタンダードな白い壁に加えて、自分たちで好きなように壁を塗る人も多いため、エアコンも壁に馴染む色、特に黒色の要望をお客さまから多く受けていました。
当初、お客さまからの要望で多かったのは真っ黒に近い色味でしたが、開発チームからはよりインテリアに馴染む色の提案を受けました。現地ではお客さまへデザインコンセプトの説明と、試作機を用いて実際の使用を想定したイメージの確認を行いました。
ー 待望のブラックモデル発売への意気込みを教えてください。
この色を最初にお客さまにお見せしたとき、予想よりも薄い色だったため少し驚かれましたが、実機で確認すると壁によくフィットする色だとご評価をいただきました。また、すでに他の製品群にも色展開してほしいという要望もいただいております。
多くのお客様が長い間待ち望んでくださって製品ですので、この度リリースできることを嬉しく思います。
ー 最後に、商品をお使いになるお客さまに一言お願いします!
当社の新製品を気に入っていただき、長く使っていただけると大変嬉しいです。お客さまの多様化するニーズにすばやく応えられるように今後も活動していきたいと思います。
当社こだわりのブラックモデル開発について、携わった各部門目線でのコメントを紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
富士通ゼネラルは、今後もお客さまの期待を超える製品開発に取り組んでまいります。noteでは、当社の海外事業やイベントに関する発信をしていきますので、ぜひ次回も楽しみにお待ちください♪