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愛するとはおしゃべりすること


6/5は11個下の妹の誕生日だった。(今年で12歳)
(午前6:05に生まれた)

僕が12歳だったころ、妹は1歳だった。
僕は、自我が芽生えるのが遅かった。
よく言えば、素直で従順で
母曰く「あまり苦労しなかった」らしい。

言葉にするのが苦手で、
よくケンカしていた。
言葉にすることができず、伝えられなかった。


だから、12歳の妹の
語彙力と言葉にする力には驚く。

まぁ、年が離れた兄妹の元で
育ったという環境要因は大きそうだ。



最近出会った言葉を残しておこうと思う。

「愛するとはおしゃべりすること」


一人暮らしをしてからか
東京へ来てからかはわからないが、
よく母にLINEを送るようになった。

「今日は弁当を作ったよ」とか
「今日は○○に行ってきたよ」とか。

それは、別に伝えなくてもいいことだし、
母にとっても関係のないことなのかもしれない。

けれど、敢えて言葉にしようと思っている。

だって、一年に二回会うとして、
母があと30年生きるとしても、
二カ月分の時間しか、もうない。

母は、
子供たちが元気でいることが生きがいだという。
子供達で遊びに行くと
「お土産よりも無事に帰ってきたことを喜んでくれる」
そんな母だ。自慢だ。

だから、言葉にする。おしゃべりする。
それが、恩返しだと思って。

僕は、元気でいますよ。と。

「『忙しい』のは人と比べるから」


インスタには、幸せか楽しいことか
張り切って撮った写真か
おいしいスイーツしか流れてこない。
友達のストーリーを見る度に
「あれ、なんで僕は誘われていないだ」ってなる

そんな風に捉えては悩み考える時期もあった。
今ももうない。
SNSの使用時間は去年と比べると体感90%減だ。

残念ながら、多くの人が不必要に多忙な生活を送っている最大の理由は、常にSNSに接続して人と繋がり、シェアし、自分たちの暮らしを人と比べているからだ。


「インスタは世界を不幸にした」という実験データもある。

インスタグラムが若者の心に与える不安感や孤独感、いじめ、外見への劣等感など否定的な影響が、他のSNSよりも高かったという。

その実験データは、
あいさつ代わりにインスタを交換する時代に対する皮肉だろう。


それでも、
"繋がらない自由"を僕たちは謳歌すべきだ。
それは、つまり自分と向き合う時間。
もしくは、大切な人を大切にする時間だろう。



私は、卒業する前に大切な人に手紙を書いた。

彼女も手紙を書いてくれる。
ポストカードも届けてくれる。

自分を考えてくれる時間、
時間をかけてくれること、
幸せ極まりない。

「ひとりで生きる自信がついたから」


「なんで彼女欲しいの?」と
彼女に付き合う前に聞かれた。

「一人でも生きていける。
でもきっと二人ならもっと楽しいから」と返した

同様に壇蜜さんも言っている。

私にとって「ちゃんと生きられる」の意味は、経済的・精神的に自立して生きられるということです。
ひとりで生きられないから結婚するのではなく、自分ひとりでも生きられる自信がついたから誰かと一緒にいられるようになったわけで。
婦人公論 壇蜜
「結婚を決めたのは、ひとりで生きる自信がついたから」



私自身にとっても「自立」は強烈なテーマで、
だからこそ、大学時代に、孤独(孤立)を経験しておいてよかった。


孤独を経験した上で思うに、

生き様の真実は消えない。
死にたさの類は飼いならすしかない。

1人は寂しい。
1人の夜は怖い。

女友達が
婚約している彼氏と付き合っている理由が
「結婚してくれそうだから」と言った。

思わず、「それでいいのかよ」と。
けど、言わなかった。

きっと次、会う時に言うだろうから。

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