Zoomだけじゃない!ブレイクアウトのできるオンライン会議システム
Zoomがセキュリティ&プライバシーの問題で批判を浴びてから、数週間ですが、多くの企業や学校がWebexかGoogle Hangout meetsかMicrosoft Teamsを選んでいるようです。みなさんやはり、Zoomの快適さを求めますよね。そして、Zoomでできていたことを他のサービスでもやりたいと思う。なかでも、大人数で研修やワークショップなどをやっていた方はオンラインでもそれを実現したいので、ブレイクアウトができないと困る!!!わけです。
ということで、Zoom以外にブレイクアウトできるものを探して三千里.....結論から言うと、Zoom以上にストレスなくブレイクアウトできるものはありません(結局か)。ホストはよくても参加者のリテラシーも考えるとなおさらです。
しかし、代替物を用意しておいてプランBに備えるのもこの状況下では特に大事ですし、「比較した結果Zoomですよ、やはり。セキュリティ&プライバシーの問題も強化されつつあるので安全になってきて、他社もZoomに戻ってきています」と冷静にレガシー管理職に提案できるのも大事ではないかと思います。
さてバナーにも書いてあるとおり質よりスピード重視なので、ほぼ紹介程度のものもあります。全部くまなく試せてるわけではありません。リンクはできるかぎり貼ってますが、英語が多いのでそれはご容赦ください。
より詳しい方がいたら、追加訂正などご教示いただけるとありがたい〜
内容は随時更新するつもりですが、つもり...というところを受け止めていただけると。
ちなみに、紹介を読む前に覚えておいてもらいたいことがあります。
1. ちょっと調べると、オンライン会議システムやビデオチャットアプリは無数にあります。だいたいフリープランがあるので、まず自分で試してみることをおすすめします。Zoomができたら他もだいたい一緒です。オンラインの動作に慣れるのに色々触ってみるのは大事です。
2. ほぼ全てのサービスが欧米発です。こんな状況に陥る以前から、欧米はwebinar(オンライン上でのセミナー)が一般的なので、そもそもwebinarが基本のものが多い印象があります。つまり、
・スピーカーの顔は見えるが参加者は顔出しなしで聴くだけ
・モデレーターがコントロールし参加者が操作できることは少ない
・テキスト上で質疑応答
という設計が基本になっているものが多いことをわかっておくと、あれできないの?これできないの?と考えるより、「この機能つけてくれてる〜」とありがたくなるかと思います笑
3. (なるべく性能のよい)PCを使いましょう。欧米では早くからPCに触れています。日本の高校生みたいに触ったことがあるのはスマホだけで大学に入ってもタイピングもできません、という人はいません。なので、スマホやタブレットで使えるか?というのは愚問に近い...。参加はできても自分がホストで操作するとなると、スマホやタブレットでは限界があります。
ここまで読んで「あ、うちはZoomでいいんでもういいです」という人は100円払う必要はありません。でも、あと少しで(手数料抜きの)1万円になって寄付できるので(そしたらもう有料にしないので)ご協力いただけるとありがたいです。
では。
【Zoomと似たオンライン会議システム(ホストがブレイクアウトする)】
25名までだと$9.99ホスト/月。50名までだと$13.99ホスト/月。
20人程度までは試しました。重くもならず普通に快適。
見た目と操作はZoom並みで簡単です。画質よりも音声を重視しているので、顔は見えたらそれでいいというレベルなら使えると思います。ただなぜか9名以上は顔が見えません(誰か全員を見れる方法を知っていたら教えてください)。
25名までだと€49ホスト/月。ちょっと高いですね。
50名以上で試しました。リアルな人数〜
なかなかカオスな感じだったのでお察しいただければ。
10〜20名くらいまでならそれなりに動作します。
画質優先なのでビデオはとてもクリアです。ビデオの境界線を操作することができて、縦と横の比率を変えることができます(上記の画像参照)。チャットとは他に質疑応答の機能があるのが便利。
ちなみに平日昼間に50名以上が自発的に集まる場を作ってくれたのはこども国連の事務局長でワークショップデザイナーの井澤さんです。ありがき....。
$50ホスト/月。これも高いですね。まだ試せてません。
ブレイクアウトの解説動画(英語)はあるのですが、操作がめんどくさそうな気はするものの、覚えたら色々快適にできそう。
ブレイクアウト以外は試しましたが、人数増えるとそもそも...ですね。たぶん、有料のプランじゃないとブレイクアウトはできないっぽいです。
【裏技使うとブレイクアウトできるZoom対抗系オンライン会議システム】
以下の二つはそもそもアカウントがないとホストとしてはミーティングを開ません。
基本的にグループごとにルームを作ってリンクを知らせるという感じです。
Google Meetのコミュニティにやり方が載っています。
そして、この先生のYoutube動画(英語)もわかりやすいです。
チャンネルを追加するとブレイクアウトのようなことができます。
チャンネルという考え方はSlackを使っている人にとっては馴染みやすい。
これもこちらの先生のYoutube動画(英語)がわかりやすいです。
そもそもZoomにブレイクアウトの機能がなかった頃は
1. メインルームに全員集まる
2. ブレイクアウト用にURLのリンクを複数作り、参加者を割り当てて知らせる
3. メインルームに戻ってきてもらう
という3ステップでオンライン講座を運営していたので、発想としては同じです。今後もブレイクアウト機能がないものを使う場合には
1. リンクを複数作る
2. チャンネルを複数作る
というのが一定の解決方法になってくるかと思います。
さて、わたしの個人的なおすすめと「ウイズコロナやアフターコロナは大人数を管理するものはナンセンス。少人数で自律的に動くべき」という考えのエッジの効いた人(エッジ...笑)はこっち使ってみてください。
【そもそもブレイクアウト発想のアプリ(参加者が自由に移動できる)】
ホストがブレイクアウトするものは参加者がちょっと隣のグループに...みたいなことはできません。すべてはホストの采配によります。これはコントロールはしやすいものの、場を固めてしまうことにもなります。
ちなみに先日、家族のZoomミーティングをチラ見したら(許可は得ているがこのところの非常に悪い趣味)、ブレイクアウトで誰も一言も話さないというところがあったらしく...なのでオンラインでのファシリテーション のノウハウも情報共有されているところですよね。でも、そもそも場づくりも設計の中に入れておいたよ、というのが下記の3つかなって思います。
もうすでに話題なので解説は省きます...笑
そしてよければわたしの記事をお読みいただければ...
これもわたしの記事をお読みいただければ...笑
そしてわたしの今のイチオシ!
PragliはSlackにビデオ通話機能がついた感じのバーチャルオフィスです。
Slackのようにチャンネルを作成できて、その中でグループ通話もビデオ通話もできます。移動したいときにはチャンネルをクリックするだけ。
今なら6/1まで絶賛無料で全機能を試せます。そして無料プランは残してくれるそう。嬉しい!
チームのアイスブレイクになるみんなでできるクイズ機能がついていたり、ことあるごとにみんなが押したくなる「お祝い」ボタンなど場が勝手にでき上がる設計になっているところが本当に素晴らしくて、ファシリテーターいらず(そしてまた職業が一個消える..)。
PCでGoogleかMicrosoftからサインインしてアプリを落とさないといけませんが、アバター作るところからワクワク感が止まりません。Slackと連携できるので、これ連携したら最強なんじゃ...と思って今まだ色々試し中です。
パンデミックで時代が一気に変わったので、"think outside the box"「型にはまらず発想を根本から変えること」も必要なので色々参考になったら嬉しいです。