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続・こうちゃん堀元見完全決着イベント(ベテランち司会)に抗議します

このエントリは、以下エントリの続きにあたります。

前エントリで主張した通り、今回の件を完全決着させるには、堀元さん自身もインターネット芸人として浮世にしがみつくためのアプローチとしての陰口をはっきりと批判され、自身を省みることで初めてフェアネスが担保されると考えます。


堀元さんの「仕方なく陰口で生きている」という主張の欺瞞

さて、まず堀元さんのダサいところは、そもそも人の陰口で金を稼いでいることです。それだけでも致命的にダサいのですが、輪をかけてダサいのは、自分にはもともと陰口でやるスタイルしかないのに、追い込まれて渋々やってる風を装っている点です。

堀元さんは繰り返し、「落合陽一をバカにしたエントリがきっかけで、表立って悪口を言い続けるのは現実的に難しく有料販売というクローズドな形式で陰口を仕事にするスタイルにせざるを得なかった」と言っています。ですが明らかにもともと堀元さんの能力や情熱は人の粗探しに特化しており(彼らの言葉を借りれば「アジャスト」されており)、堀元さんはおそらくそれほど頭が悪いというわけではないため、自覚的な選択として、その能力を一番発揮できて、一番お金にできて、一番ダメージやリスクが少ない方法をとっています。言うまでもなく、それが陰口を礎にしたインターネット芸人としてのキャリアプランのことです。キャリアプランなどと大袈裟に言いましたが構造としてはシンプルで、堀元さんの陰口を求心力としたクローズドなコミュニティに、堀元さんと似たような心性や考えを持ちながら(堀元さん自身、イベントで一番嫌いなタイプだと説明していた)自分では陰口を言う覚悟も技量もないけれど堀元さんが陰口を叩くことで溜飲を下げるような人を信者として集め、内容を外部に漏らさないという鉄則を共有することで仄暗い共犯関係を築くというだけのやり口です。

堀元さんの脳内を推し量ることはできません。確かに、今の有料noteでの陰口手法が生み出された契機自体は落合陽一騒動だったのだとしても、その言動からは、このやり口でしか生き残れないことを自分でもどこかではわかっていて、結果的にあの騒動を陰口の正当化に利用しただけのように見えます。

「人を見下すための隠れ蓑としてクリーンな仕事もしている」ように見えます

堀元さんのアカデミズム、知的探究心も、人よりも秀でたい、マウントをとりたいという心理から生まれたアプローチであり、人を見下したいという欲求がまず初めにあるように思えます。そうした欲求は特に高学歴でエリート街道を歩いてきた人であれば誰にでもあるもので私自身もそれを否定しませんが、それを人生の命題に据える自分の性根を省みずに開き直るとなると話は別でしょう。

そうでなければ自分の登記した会社に、わざわざ「株式会社ペダンティック」などという社名はつけないでしょう。衒学的(ペダンティック)とは、そのまま「知識をひけらかす様態」のことで、象牙の塔にこもって探究するでも知識によって他人の蒙を啓かせるでもない、言わば純粋なマウント欲です。自分はそれに自覚的ですという言い訳が免罪符になると思って社名にしているのが堀元さんの実にいじましいところではありますが、「仕方なしに陰口商売をやっています」という主張が欺瞞であることの傍証にもなってしまっています。

それほど明るいわけではないので確かなことは言えませんが、おそらくそれはかつてサブカルと言われたような、露悪的なマウント精神に思います。堀元さんは自覚的にそれを受け継いでいるのかもしれませんが、今の感覚からすれば、非常に時代錯誤の感はやはり否めません。

イベントでも言っていた、堀元さんが陰口商売を正当化する際の「僕はゆる言語学ラジオとか表の綺麗な仕事だけをやっていればいいのにあえてリスクをとっている、それは僕が心から面白いと思えるものを提供したいからだ」という主張はそれゆえ詐術的で、堀元さんの行動の優先順位として、人をバカにしたい欲が何よりも上位にあることからすれば、堀元さんにとっては「人を見下す態度や活動への隠れ蓑としてクリーンなコンテンツがある」とするのが妥当ではないでしょうか。

悪質な有料陰口販売をめぐる、悪質で不公正な手口

陰口販売の手口も悪質であり、この点も不公正であると批判したいと思います。

堀元さんが書いたこうちゃんさんへの陰口エントリは、なんと、有料購読をした後にしか読めない部分に、「記事の内容を外部にバラすな」という注意書きが書かれています。それも、「ルールを破ったら法的措置もあり得る」という脅し文句が添えてあります。本来、商品の用途や注意書きは、購入前に顧客に示さなければなりません。なのに商品を購入しなければ確認できない部分に、後出しで商品の用途が指定され、その用途を守らない場合の法的措置による脅しがあるという姑息な手口には面食らいました。

自分が買った商品の使い道を買った後になって店員に指定されしかも法律を盾に脅されるという不可解な手口で、客商売として顧客に対するフェアネスに欠けています。

陰口noteを買った方の中には、こうちゃんさんへの陰口に怒りを表明するために話題になってから購入したという方もいたはずです。購入後に注意書きがあって商品の用途を限定させるやり口は、購入者へ商品内容を誤認させていると言えます。本人が説明しているようにそれで300万を売り上げているため、景品表示法への違反性が問われてもおかしくはないように思います。というか、本人談によればこれまでもずっとそのスタイルだということなので、遡ればこの販売手口で稼いだ金額はもっと大きな金額になるでしょう。5年続いているというこの陰口販売、現在は月々200万円の売り上げがあるとのことなので、仮に最初の一年は50万、2年目は100万、3年目は150万、4年目からは200万だとしてざっと8400万円程度の売上となるでしょうか。決して少なくない売上を、顧客に商品を誤認させる形で巻き上げてきた事実はしっかりと批判しておきたいと思います。

とは言え私は法律には全く明るくありませんしそこは主題ではなく、noteの規約的にどうなのかとかnote社の見解も気にはなりますがそれも一旦置きます。繰り返しになりますが、とにかく読者(特にこうちゃんさんのファン)に対してこの手口は不公正であると主張しておきます。

少なくとも野次馬的ないち読者にすぎなかった私でも、堀元さんの有料陰口noteを購入した際に後出しの注意書きに驚き困惑するとともに憤りを覚えましたし、それだけで例えばあの有料陰口noteの代金返金を主張するにも十分な根拠になると思います。

イベントの最後、堀元さんは、こうちゃんさんが要求した、こうちゃんさんファンへの謝罪を拒否しました。あの場での堀元さんの主張にも一理ありますが、それとは別に、上記の点だけをもってしても、堀元さんがこうちゃんさんだけではなくこうちゃんさんファンへ謝罪する理由としては十分ではないでしょうか?

一番面白いもせず沈黙もせず、インターネット芸として中途半端

堀元さんによる、こうちゃんさんへの陰口note販売について、別の角度から私見を述べます。

内容についての一定の正当性は認めた上で、なぜあのタイミングでこうちゃんさんへの陰口の販売に踏み切ったのでしょうか。

QuizKnockのファンだと公言する堀元さんは、QuizKnock所属時代からこうちゃんさんは面白くないと思っていて、その独立を大層喜んだということでした。

しかし、QuizKnockの大ファンを自認しその中でのこうちゃんさんのパフォーマンスについて問題意識を持っていて、ましてや自分は陰口で生活をしていてヒールに徹するという役割を演じるなら、QuizKnock時代にその陰口をしたためて販売するのが、堀元さんたちの言うように間違いなく一番「面白かった」のではないでしょうか?

そうしたら、堀元さんたちの言う「インターネット芸人としての二つしかない選択肢」のうちの一つである全面戦争が、あのQuizKnockとの間で起こっていたはずです。それこそが、堀元さんがリスクをとってでも貫いてきたと主張する一番面白いことでしょう。ロフトプラスワンどころではなくもっと大きな祭りになっていたでしょうし、超一流のQuizKnockとの戦争をキッカケにしてもしかしたら堀元さんもせめて二流のインターネット芸人にはなれるチャンスもあったのではないでしょうか。

しかし実際にはQuizKnock時代には陰口販売はせずに、こうちゃんさんがそこから離れQuizKnockに楯突くことにはならないだろうという確信のもとに陰口を売り出すのも最高にセコいと思います。おそらく堀元さんはまた「僕は本当は炎上せず平和に暮らしたい」とか言うのでしょう。それも本音なのでしょうし、QuizKnockにはあわよくばいずれ取り入りたいという下心もあるのでしょう。どちらも理解しますが、そこのリスクヘッジもズレている気がします。元メンバーへの陰口を目にして(こうちゃんさんが晒したせいにしていましたが、さすがにそれもQuizKnockを馬鹿にしすぎです。そこまでアンテナは低くないでしょう)、立場上、表立って言及はできないでしょうが、かつての仲間をここまでコケにされて何とも思わないほどQuizKnockの面々はドライな方々にも見受けられません。知り合いではないのであくまで私見ですが。

堀元さんのこの手口は、実は外交としても中途半端でインターネット芸としても中途半端に思えます。一番面白いを狙うでもなく完全に口を閉じるでもないこのやり口。堀元さんはしきりに「インターネット芸人は0か1しかない(つまり自分は0か1をとってきている)」と言っていましたが、微塵も説得力が感じられません。

堀元さんは、QuizKnockへの憧れやコンプレックスの裏返しとして、自分よりも「面白くない」(と堀元さんが考える)こうちゃんさんがQuizKnockメンバーだったことが許せず、そのこうちゃんさんをこき下ろす隙を虎視眈々とうかがい続け、ここぞというタイミングで溜飲を下げたように見えました。というよりも、QuizKnockへの憂さ晴らしのためのスケープゴートとして(堀元さんが言う「面白さ」において唯一自分より劣ると堀元さんが考えている)こうちゃんさんを標的にした、そう思われても仕方ない振る舞いだったと思います。陰口noteからうかがえた、こうちゃんさんへの並々ならぬ執着は、そのまま堀元さんのQuizKnockへの劣等感の裏返しともとれてしまいました。

……この辺で辞めようかなと思ったのですが、もう少しだけ続きます。次のエントリで最後にします。

このnoteは、一連の騒動と今回のイベントにまつわる不公正を指摘するために書いています。何かしら心が動いた方は、是非、最も不公正に晒されているこうちゃんさんのための基金への投げ銭をお願いします。

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