Chapter 2-序 ミッドガル/神羅


MIDGAR/Shin-Ra

ブーゲンハーゲン「ホーホーホウ。いかんな,ナナキ。せのびしてはいかん。せのびをするといつかは身をほろぼす。天にとどけ,星をもつかめとばかりにつくられた魔晄都市。あれを見たのであろう? あれが悪い見本じゃ。上ばかり見ていて自分の身のほどを忘れておる。この星が死ぬときになってやっと気づくのじゃ。自分が何も知らないことにな。
「そもそも、人間の高慢、不遜の象徴として、「天までとどく塔」ほどふさわしいものはない。それはまさに、人間が神と肩をならべ、神にとって代らうとする反逆の象徴とみえる。世界各地の神話にも、人間が天まで登つて神に挑まうとする、という話は数多く見られる」
(『バベルの謎』長谷川三千子 中央公論社)

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