読書感想文「本と鍵の季節」
本と鍵の季節 米澤穂信
主人公は男子高校生二人。
なんとも言えない関係性。友達と呼んでいいのかとお互い思う程度。
でもその二人がなんとなくのタイミングと足を踏み込んでしまった関係で色々な事件?問題?に関わっていく。
最初は単純に、学園で起こった割と軽めの事件の謎解き話かなと思いきや、話が進むにしたがって、早く読み進めたいような、読むのがちょっと嫌なような苦みのあるストーリー展開になっている。
必ずしも正解にたどりつくことが幸せじゃないのかもしれない、知らない方がいいのかもしれないなんということを思ってしまう。
とにかく、この二人の絶妙な気づかいの関係から繰り出される会話はおもしろいし、人の心とか生活にどれだけ踏み込んでいいものかと思いながら真実を掘り下げていく様にどんどん引き込まれてしまう。
ネタばれはしたくないのでストーリーについてはあまり触れないが、できたら続編も読みたいなと思った。
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