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【45歳以上の方向け】歳をとったら頑張り続けることよりも寛容さの方が大事かもしれない

先日私の祖母が亡くなった。

御年91歳、最後は施設にお世話になり、前日の夕食を完食し寝て、次の翌朝検温の時に息をしていなかった。
というわけで最後は老衰で亡くなって大往生である。

身内の不幸といえど、大往生のためお通夜もお葬式も至って明るく、久しぶりに会う親戚たちと昔話に花が咲いた。火葬場で待っている間すら、お互いの近況を楽しくおしゃべりしてあっという間に時間が過ぎた。

それもこれも、祖母が91歳という歳で亡くなり、3人の子どもに恵まれ、かつ子ども(兄弟姉妹)や親戚、地域の人たちの関係性は良好で、孫もひ孫にも恵まれたのが大きいと思う。

祖母の晩年は個人的にかなりの問題を抱えていたし、嫁姑はこじれまくっていて(お嫁さんはお葬式に来ないのではないかと言われるほどいろいろあった)、自分の子どもとの関係性はそこまで良くなかった気もするし(祖母の個人的な問題のせいで。でもそのせいで兄弟姉妹の仲はますます良くなった。)、それでも最後は大団円。
そんな終わりだった。

正直なところ羨ましいような気がする。
あっさり眠る様に死んで、そしてその死をきっかけに自分のゆかりのある人たちが楽しい時間を過ごす。

あらためて、人の幸せって何だろうな~と思う。

*****

別に家族を持つだけが人生の幸せではないと思うのだけれど、やはり孤独ではないというのは大きいのではないだろうか。

自分を律して頑張り続けるのも大事だと思う。

特に人生の前半(10代後半~40歳手前)でがんばったら、がんばった分だけ後半にレバレッジが効く。それは真理のような気がする。
キャリアやお金を稼ぐと言う意味でも、恋愛や自分に合う配偶者をゲットするため、資産形成とか。何でも良いのだけれどその時期頑張ることはlessons & learnedという形でその後の人生に効いてくる。
(必ずしもそのとき良い結果に繋がらなくても経験を積むことで)

でも人生の後半戦は、がんばることより身近な人との関係性や自分自身や他人に対する寛容性の方が幸せには重要な気がする。
どんだけ偉くなったって、お金を稼いだって、資産を多く持っていたって、誰も人が来ない葬式や話をする人がいない毎日はかなりブルーだ。

別に頭が良くなくたって、仕事ができなかったって、そんなの大したことじゃない。
それより身近な人に愛されて(祖母の場合は愛憎こもごもだけれども)、いろんな思い出を語れる方がたぶんきっと幸せ。
なんだかそんな気がした。

自分の子どもの小さかった頃の写真や、孫と行った旅行やディズニーランド、ひ孫のお宮参り。
その時々でいろいろあっても、終わってしまえば最後に残るのは写真と良い思い出だけである。

(もちろん人はいつでもやり直せるし、がんばって夢を叶えられると思っていますが、タイミングなどを加味した一般論です。えーっと思った方はスルーしてくださいね)

*****

私は子どもの頃から人付き合いが大の苦手で、そのせいで地元ではやっていけなかった気もするし、今でも友だちは多くない。
身内はかなり近場に固まって地元に住んでいるけれど、今でも親戚にあれこれ言われるのも嫌でめったに近寄らない。

そんな私でも歳をとって人間関係構築力はだいぶましになったと思いたい。
(ちなみに不思議なことに、仕事では人間関係構築はどちらかと言えば得意な方だと言われています。人を繋げるのも得意です。)

親戚づきあいも人付き合いもどうにか人並みにできるようになったと個人的には思っているけれど、それでもまだ苦手意識は結構ある。

言いたいことを本音で鋭く言ってしまうことがあるので、人を傷つけちゃうんだろうなーと思うこともいまだに多い。
身内には特に。

それでも、歳をとった今は、我慢を続けるよりは言いたいことを言って好きに生きていきたい。
それは自分自身で生きることを決めたせいでもあるし、自分のことを好きでいたいから。

と同時に、人から愛されたいと思う。

やっぱり人が自分のことを受け入れてくれるのって嬉しいし、ありがたい。
自分が愛している人に、大好きだよって言われるのはいつだってとっても嬉しい。

そんな私が身に着けるべきはやっぱり寛容さなのだ。
もうがんばるのは終わり。

自分自身のダメさ加減を受け入れつつ、寛容であることは自分を大切にすることにつながるような気がする。
人のダメなところをスルーして、良いところを認めていくことは、他人を受け入れ人を愛することにつながる。

そんなこんなでこれからの人生は寛容さを大事にしようと思う。

最後はみんな死ぬんだし。
今できていることだってどうせできなくなるんだし。

そう思うと、出来る出来ないとか優秀さって案外大したことじゃないのかもしれない。



参考:
孤独と繋がりと退職について考えたこと:

読んでくださってありがとうございます。

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