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てらたびnote 京都 槇尾 西明寺
1月21日、京都の三尾を歩く。栂尾山高山寺の次に訪ねたのは槇尾山 西明寺。
高山寺の表参道から周山街道を南へ向かう。しばらく歩くと清滝川を越えて脇道へ。道は案内板も立っているので難しくはない。
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西明寺へはふたたび清滝川の橋を渡る。この橋は指月橋。
三尾は紅葉で知られる。晩秋の色づいた渓谷は素晴らしいだろう。涼しげな清流に青モミジも映えそうだ。
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そんなことを思いながら指月橋を渡り石段を登ると、西明寺の表門が見えてくる。
そういえば、三尾にある三ヵ寺は石段を歩かねば参れないと思われる。山寺なのでやむを得まい。大げさに言えば、この一段一段が仏道の精進。
この表門の手前に三本の老杉がある。私はときどき大樹好きになる。
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西明寺の表門をくぐると右手に聖天堂、正面に本堂、その隣に客殿、左手に鐘楼がある。この一望が槇尾山西明寺の全容と言ってもいいほど、こぢんまりとした寺院である。
西明寺は平安時代の天長年間(824~834)に、弘法大師空海の高弟である智泉大徳によって開かれた。
智泉の母は空海の姉で、つまり智泉は空海の甥っ子と伝えられる。しかし叔父の空海よりも先の、天長二年(825)に高野山東南院で亡くなったそうだ。高野山に御廟がある。
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現在の本堂は元禄十三年(1700)に桂昌院の寄進によって再建されたもの。桂昌院は五代将軍綱吉の生母。
桂昌院は仏教の帰依が篤かったようで、江戸では護国寺を創建、京都では善峰寺で諸堂の再建に寄進したりしている。
拝観料を納めて本堂に上がらせてもらいます。
お寺さんはこうして本堂内に入れると嬉しいもんです。歩いてきたから休憩したいというわけでもありませんけど、ひと息いれるならホトケさんを前にして心身おちつかせるのも悪くない。
欲を言えば、ご本尊を間近でみることができるとなお嬉しい。こっちも視力があやしいので、お近づきになれるとありがたいのです。
一方で、そんなにジロジロみるのも失礼な気がする。対人関係と一緒で適度な距離感で拝したほうがいいんでしょうね。
西明寺のご本尊は釈迦如来像。国の重要文化財に指定されている。かなり近くで拝見することが出来る。そんなに大きくはない。
また本堂内には千手観世音菩薩、愛染明王などもいらっしゃる。こちらは大きいので仰ぎ見る格好になる。
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本堂の前に高野槙の古木。なんでも槙尾山の由来になっているとか。
聖天さまにもお参りをする。大根と巾着は聖天さまのシンボル。巾着は福徳財宝の御利益をあらわし、二つの大根は夫婦和合をあらわしている。
江戸の浅草にも待乳山聖天があり、よくお参りさせてもらっている。
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さて西明寺の次に高雄山神護寺を訪ねるのだが、西明寺からは表門を出ずに裏から出た方が近道のようだ。また裏参道からだと石段もなく緩やかな坂を下って行くことになる。
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