短編映画『運命屋』(2024)
昨日はシネスイッチ銀座で短編映画『運命屋』を見る。上映時間25分。
主演はミッキー・カーチス。現在は御歳86。
ある日突然、運命屋と称するひとりの女性が老人の前に現れ、1週間後にあなたは死にます、と告げる。しかし寿命を延長する方法があるという。それは、最愛の人についての記憶をなくすことだと言う。
彼にとって先立たれた奥さんとの思い出が何よりである。長生きしたかったら、その想い出を失うことになる。
愛する人のことを覚えていなくても生きていたいか。そのまま寿命を受け入れるか。
ミッキーさんは現在北海道の名寄市にお住まい。この映画も全編名寄でロケしている。人生の終わりを感じさせる寂しい風景が続くが、寂しさが美しい。
重苦しくなりそうなテーマだが、そうはならない。主演ミッキー・カーチスの、芝居なのか素なのか、飄々としてとぼけたような存在が観るものを楽しませてくれる。
元ミュージシャン役らしく歌も披露する。
料金1000円。他の映画に比べると安いが、他の娯楽に比べるとどうだろう。映画はやはり高めかな。
監督・脚本 森田と純平
撮影 大河原諒
出演:ミッキー・カーチス
広山詞葉
橋爪功
音楽:SUGIZO
主題歌「面影ノスタルジア」
ミッキー・カーチス
作曲:細野晴臣
作詞:森田と純平/細野晴臣