マガジンのカバー画像

夜雨の名画座

46
鑑賞した映画の記録。旧作多め。
運営しているクリエイター

#若尾文子

夜雨の名画座一覧

ご紹介をした映画の一覧を作ってみた。 公開年代(たぶん)順。映画史的なところから何かが見えてくると面白いかな。 2024/11/08 現在 44本 1951/昭和26年 ◯ 巴里のアメリカ人 … 🎬️ヴィンセント・ミネリ 1952/昭和27年 ◯ 次郎長三国志/次郎長売出す … 🎬マキノ雅弘 1953/昭和28年 ◯ 怪談佐賀屋敷 … 🎬荒井良平 ◯ 次郎長三国志/次郎長初旅 … 🎬マキノ雅弘 1954/昭和29年 ◯ 裏窓 … 🎬アルフレッド・ヒッチコック

映画『赤線地帯』(1956)売春防止法成立直前の吉原を舞台にした溝口健二監督の遺作

日曜の夕べは映画のご紹介、 と考えていたのに昨日は投稿できず、月曜になってしまいました。 荻昌弘さん、こんにちわ。唐崎夜雨です。 さて今日の映画は、 1956(昭和31)年の溝口健二監督作品『赤線地帯』です。 以前に投稿した市川崑監督『日本橋』、成瀬巳喜男監督『流れる』や川島雄三監督『洲崎パラダイス 赤信号』と同じ年の作品です。 『洲崎パラダイス 赤信号』は題材が似ているけれど、あちらは遊郭の中を描いてはいない。『赤線地帯』は遊郭の中のおんなを描いている。 そして、本作は

映画『日本橋』(1956)露地の細道、駒下駄で

こんちゃ、唐崎夜雨です。 今夜の映画は泉鏡花原作の『日本橋〔にほんばし〕』(1956)。とうに過ぎてしまいましたが、春、ひな祭りのころになると見たくなる映画。 監督は『犬神家の一族』などで知られる市川崑。脚本は市川崑監督夫人でもある和田夏十。カラー映画。 映画『日本橋』は、淡島千景、山本富士子、若尾文子と三女優が芸者となりて妍を競う逸品。古今東西の女優でいちばん好きな女優は、淡島千景〔あわしま ちかげ〕。 淡島千景は宝塚歌劇の出身。1950年松竹から『てんやわんや』で映画