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また来た・・PMS でも大丈夫だよ

生理前になると、何もないのにイライラする
何があったわけじゃないのに悲しくなる―――

低用量ピルを中止して2か月ほど経過したのですが、
先日の生理前・・あぁ、きちゃったのかもって思いました。

premenstrual syndrome PMS  日本語で言うと月経前症候群。
生理前になると頭痛や下腹部の張り・痛みなどの身体的な症状の他に、イライラ・落ち込みなど精神的な症状が起きる症状です。

身体的な辛さは全面的に理解されつつありますが、
精神的な辛さというのは、「あぁ、なんかまた勝手にイライラしているよ」とう後ろ指さされちゃったりして、なかなか理解されにくかったりしませんか。

そして、たまに「なんで自分ってこんなに人に当たってしまうんだろう、なんてダメな人間なんだろう」と自己嫌悪に陥ってしまったり。
しかも、イライラ・落ち込みの原因もわからなくてやり場もなくて余計に苦しくなってしまうの。そうだよね。

でも大丈夫。
それは、あなたの性格が悪いからなんかじゃ絶対ないんです。
毎月月経周期に合わせたホルモンの急激なバランス変化によって
脳が負担を感じることによって起きてしまっている症状なんです。
あなたの身体ががんばっている証拠。
気持ちが辛いときは吐き出してくださいね。

特に若い女性で、ホルモンバランスが安定していない年代の子は
このPMSがより多く症状が出ているようです。

♡治療法

・服薬による治療
①排卵抑制剤の服薬
排卵が起こることによって、ホルモンバランスが変動するので
排卵を起こさなければホルモンバランスの変動を抑えることができ、症状も緩和されます。
例えば、低用量ピル。
服薬している期間だけ、排卵を止めるもののため服薬をやめると排卵は再開します。(もちろんPMSの症状も戻りますが)
選択肢の一つとして検討はしてもよさそうですね。

②症状に対する治療法
痛みには、鎮痛剤。むくみには、利尿剤(排泄を促す)。精神症状には、精神安定剤など。
上記といった、起きている症状に対して効果のあるお薬を服薬し
症状の改善・一時的な緩和を図れます。
今は妊娠を希望しているから排卵を止めることは検討していない方や、PMSの症状が軽度の場合で排卵を止めるほどではない場合などはこちらを検討するのも手段でしょう。

③漢方
④PMS用のお薬の服用(プレフェミン)

・セルフケアによる方法
①症状日記
え、日記・・?と思ったでしょう。
実は、自分がどんな時に気持ちの不調が出てくるかを記録して把握することで、どんな時に不調が出るかを把握することができて、
気持ちの対処や整理をしやすくなります。
「あ、私、今生理前だからこんなに落ち込んでいるんだ」って分かるだけでも、少し気持ちが楽になるんですよ。
また、じぶんが知らないだけで実は負担に感じていることも分かったりします。
日記といっても、いつどんな時に、どう感じたのかシンプルに記録するだけでOK。アプリもあります。

②気分転換
気持ちが辛くなったら、気分転換やリラックスして過ごし、
心に負担をかけないようにしましょう。
お出かけをしなくても、少しお外の空気を吸いに歩くだけで随分気持ちを切り替えることができますよ。
好きなことや心が穏やかになることを見つけられておくといいですね。

③軽い運動や食生活の改善


PMSの症状がある方は、月経のある女性の70~80%と言われています。これはあなただけが抱えている辛さでないし、治療の方法があります。
だから一人で抱えたり戦おうとしないで、助けを求めたり、自分の症状を把握して治療法を探してみましょう。

最後に、男性のホルモンバランスは一生かけてゆっくりと上下するのに比べて、女性は毎月激しく変動しています。
そのため、男性は更年期以外のホルモンバランスの変化による体調や精神的な変化は起こりにくいとされています。
きっと男女では、生物学的にどうしても計り知れない身体や気持ちの変化があるのですね。仕方のないことです。ですが、互いを思いやることは忘れずに社会でも、プライベートでもともに過ごしていきたいですね。


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