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萎縮性膣炎とは?

膣の粘膜が薄くなり乾燥することで、炎症を起こしてしまう萎縮性膣炎。特に更年期以降の女性は、萎縮性膣炎の症状を「年齢による自然な変化」として放置することがありますが、適切な治療で改善することが多い疾患です。
今回は、萎縮性膣炎について解説します。

1,萎縮性膣炎の原因と主な症状

・原因

・ホルモン減少
閉経や卵巣摘出手術後などでエストロゲンが減少します。
エストロゲンには膣粘膜を厚く保ち、潤滑を促す役割があります。これが減少することで、膣粘膜が薄くなり、乾燥や炎症が起こりやすくなります。

・膣の環境変化
エストロゲンの減少により膣内の酸性度が低下し、細菌感染しやすくなります。
特に更年期以降は膣内の酸性度が低下し、善玉菌(乳酸菌)の数が減少します。

・主な症状

・膣の乾燥感
・かゆみ
・性交痛
・排尿時の違和感や頻尿
・膣からの軽い出血やおりものの変化

2,改善するために

・セルフケア

医療機関の受診はもちろん、セルフケアでも改善することがあります。

・潤滑剤/保湿剤の使用
膣の乾燥や軽度のかゆみを和らげます。
性交時の痛みを軽減するため、潤滑剤を利用したり、膣内の乾燥を防ぐための保湿剤があります。
エストロゲンを含まないため、ホルモン療法を希望しない方におすすめです。
入浴後のスキンケアと同様に、膣ケアも習慣にしてみませんか?


・生活習慣の改善
バランスの良い食事や適度な運動で血行を促進することが推奨されます。
また、大豆製品など、エストロゲンに似た作用を持つイソフラボンを含む食品を摂取することも大切です。

・医療機関での治療

・ホルモン補充療法(HRT)
ジェル型で全身的にエストロゲンを補充する経口薬やパッチ型があります。そのほかにも、プロゲステロンを併用することもあります。

萎縮性膣炎だけでなく、ほてりなどの更年期症状緩和、骨粗しょう症の予防にも期待ができますが、乳がんや血栓症のリスクがわずかに増加する可能性があります。

・局所ホルモン補充療法(膣内治療)
エストロゲンを直接膣内に届ける治療です。
膣内に塗布する膣用エストロゲンクリーム、膣内に挿入する錠剤である膣用エストロゲン錠剤、膣内に挿入して数週間~数ヶ月間、安定してエストロゲンを放出するエストロゲン膣リングがあります。

血栓症などのリスクを避けるため、全身性ホルモン療法に比べて局所療法が推奨されることがあります。

・レーザー治療

膣内に特殊なレーザーを照射し、膣粘膜を刺激して再生を促します。膣粘膜のコラーゲン生成を促進し、弾力性や潤いを改善させたり、痛みや乾燥の症状が軽減したりすることがあります。

自費診療で高額になることや、数回の施術が必要になることがあります。

3,おわりに

いかがでしたか?今回は萎縮性膣炎について解説していきました。当てはまる症状がある方、年齢的なものだと放置されている方、萎縮性膣炎は適切な治療で改善することが多い疾患です。
もし気になる症状があれば、医療機関を受診したり、セルフケアをしたりしてみてください!


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