フェムテックは金儲けのツールなの?
唖然とした😳
100ページ近くある資料なのに、6時間でそれを全て教え切る1dayスクール
お見事!と言いたいところだが🤔
「 フェムテックを導入すると金儲けできる 」という風潮の中、釘を刺す意味もこめて素直に思ったこと、感じたことを書くことにする
なお、その1dayスクールに参加していたのは女性だけではない
日本は今、更年期離職による経済損失が増えているという問題を抱えている
福利厚生で、この問題に対して取り組み始めている企業が増えている
そのため、知識が必要と考え、受講している男性も多数見受けられたのだ🤔
100ページに及ぶ内容は、女性なら理解できるだろうが、男性の立場で考えてみたらどうだろうか
特に女性器や女性ホルモンについての知識は皆無だ
1dayでその資料を終わらせなければならないスクール側も、どんどんページを飛ばしていくだけ
質問をしたくても、質問できるような状況ではない
全てのページの説明が終わった後、『質問はないですか?』
男性が手を挙げた
『男性更年期の症状は、女性の更年期と同じなのでしょうか?』
その問いに対して講師の一言
『 あ、同じです 』
『 これで講義は終了となります 』
本当にこの講座を受講して、男性は女性ホルモンについて理解できたのだろうか🤔
結局、わたしにはフェムテック・メンテックはブームの1つでしかないのではと考えるようになった
▶︎男性に女性のカラダを理解してもらうためには
1dayスクールに参加した理由だが、どんな内容を教えているのかが知りたかったわけではなく、男性の参加率がどれくらいいるのかが知りたかった
男性にも女性のカラダのことを理解してもらいたい
ならば、逆に女性に男性のカラダのことを理解してもらう必要もある🤔
今現在開講しているオンラインスクールは、受講生が全員女性
これを今後、男性も受講できるように変えていこうとしている
女性の中にぽつんと男性ひとりが受講となると、きっと居心地が悪いと思うので、マンツーマンでお教えしようと思う😌
その方が、質問もしやすいだろうし、詳しくこちらも説明ができる
きちんとした正しい知識をお教えすることが、わたしの役目だと思う
安心して受講してほしいだけでなく、わからないままで終わらせてはいけない
知りたいことはとことん最後まで、受講生が納得がいくまでこちらもお教えしたいのだ
前講師の助産師がわたしによく言っていたのが🤔
『男性も女性のカラダのことを知ることが大切だ』と
わたしも同意見だ
テレビのニュースで児童虐待で殺害してしまったという悲しい出来事を目にするたびに思うことがある
幼児は大人のコンパクトサイズではない
大人とカラダの構造が同じだと思っている男性がいるが🤔
知識がないからそう捉えるのだろう
乱暴に扱っても死なないと思っていたら大きな間違いなのだ
幼児のカラダはまだ成長過程にある
そして生殖器も未熟な状態だ
乱暴に扱うということは、命の危険にさらされるということを知らないこと自体がおかしいのだ
だが、実際はその知識を学ぶ機会がない
だから、幼児は大人のコンパクトサイズだと捉える大人がいるのだ
このことを踏まえて、女性のカラダも男性と構造が同じだと思っている可能性が高いとわたしは考える
生殖器が違うだけで、他は同じと言ったところだろう
実際は生殖器が違うだけではない
ホルモンがどのようにカラダに働きかけるのか
その知識がなければ、互いのカラダを思いやるということを考えないだろう
更年期についても同じことが言える
更年期は女性特有の疾患だと捉えている男性が多いのだが、男性更年期障害という症状があることを知らない人が多いのだ
どちらにしろ、互いのカラダのことを知ることで、互いに思いやる心が養えるし、理解することができる
自分のことは後回しにし、相手のために尽くす精神は、日本人が古来からずっと美学として培われてきた考え方のひとつだ
だがそれは逆に、心とカラダの声を無視し続け更年期の症状をより悪化させる原因でもある
▶︎日本国人口の50%が更年期世代という時代
更年期が原因で、離職する更年期世代が増え続けていることに対して、ようやく国も問題として捉え、対策をはじめている😌
経済損失6300億円
日本経済を支える世代の離職率が増えていることは、これからの経済を支え続けることが自体が難しくなっていくということにもつながっていく
そのためのフェムテック・メンテックなのだ
この動きに対して、医療もエステ業界もフェムテック・メンテックに対するサービスや製品開発が加速している
それはとてもいいことなのだが…
昨年10月に開催されたフェムテックTokyoでわたしが感じたことは🤔
フェムテックに参入すれば金儲けができる
ちらほら聞こえてくるその声に、わたしは疑問を感じた
更年期の10年間をどのように過ごしていけばいいのか
そのために必要な知識や製品で、快適に過ごせることが本来の目的ではないのか
ところが、フェムテックはブームだから、今参入すれば稼げる
という言葉ばかりが見え隠れしていることに、わたしは違和感しかなかった
そのブームが終わったら、どうなるのだろうか
実際、どこのメーカーも、エステ業界もどこもかしこも参入しているため、飽和状態になりつつある
これでは、国が掲げている政策に反している気がしてならないのだ
もちろん、更年期で辛い思いをしている目の前の救いたいお客様のために、知識と技術を磨きたいと願うエステティシャンもいる
わたしのスクール生全員が同じ想いだ😌
だからこそ、その期待を裏切らないためにも、わたしは金儲けのためにこの講座を開講しているわけではないのだ
▶︎本気でこの状況を変えたいと願う人々のために
わたしは38歳で若年性更年期障害と診断された
30代での閉経は、早発閉経と呼ばれる
別れた旦那も正直な話、更年期や閉経についての知識は皆無だった
婦人科で治療している旨を話しても、理解してもらえなかった
更年期の症状が悪化し、寝込んで居ても家事に対しての協力はゼロ
具合の悪いわたしに対して
『ご飯はまだか』
『まだ寝込んでいるのか』
お昼ご飯を作る気力がなく、近所のお弁当屋さんで調達して欲しかった
お願いしても協力してくれず、仕方なく買い出しに行くこともあった
このまま一緒にいたら、いずれ本当にカラダが動かなくなってしまう
一緒にいるだけで辛い
その辛さは最終的に「更年期うつ」という形で現れてしまったのだ
鹿児島の実家の両親も、更年期についての知識は皆無
前回も書いたが、義理母は自身の体調の悪さが更年期だとは思っていなかった
きちんとした治療もしていなかったため、68歳でもその症状が続いていたのだ
そして、義理父は更年期の症状を全く理解しておらず、具合の悪い義理母を連れまわし、さらに義理母の体調を悪化させていたのだ
その具合の悪さの原因は、カラダを動かさないから
だから、カラダを動かせば治るだろう
そして、息子である元旦那は、義理母の体調の悪さに対して、単なるわがままと決めつけていた
女性のカラダの変化を全く理解せず、理解しようとせず、嫁であるわたしを家政婦のように扱い続けた結果、離婚という形でその関係に幕を閉じた
巷でよく聞く熟年離婚
熟年離婚に至るまで、それは互いの性のことを理解せずに生活し続け、積もり積もった不満や怒りが爆発して起きたものだと思う
そうなる前に、互いの性の違い、更年期という時期がどのような時期なのか
知識があれば、熟年離婚に至ることはないと思うのだ😌
性に対する正しい知識は互いを思いやる心に変わる
わたしは全ての人に「正しい性の知識」を学んでほしいと考えるようになった
この知識は、あなたの人生にとって必要不可欠な知識である
性についての知識を国は義務教育の段階で、強化していくべきだと思うのだが、未だにペラッペラな必要最小限の知識しか教えていない
保護者もまた、知識がない
わたしも同じだった
このままではいけないと気づいた人たちが、行動し始めている
前講師の助産師がわたしに言っていた🤔
性教育が乏しいこの国で、助産師が声を大にして伝えたいことがたくさんある
だけど、その声がなかなか届かない
どうやってその想いを届けることができるだろうか
知識が必要と思う人たちに、わたしは自分が今まで経験してきた全てを伝えることで、性の知識がいかに重要かを理解してもらうことができるのではないか🤔
その想いがわたしのスクール生に届き、さらにInstagramのフォロワーからも、このBlogを読んでの感想をもらうことが増えてきたのだ
少しずつだが、重要性が伝わってきた
1dayスクールでは物足りない
もっと性についての知識をしっかり学びたい
という方を対象に、わたしは今後もスクール運営を続けていく
フェムテック・メンテックを金儲けのツールにしたくはない
本気で学びたい人のためのオンラインスクールとして運営していく
現役30年助産師とともに😌
これからも、この知識が必要とする人々のために
このスクールでの知識は、2人の助産師の知識だけでなく、わたしが今まで関わってきた6人の婦人科医とのやりとりで得た知識も加わっている
それだけ、わたしは正しい知識を伝えたいという想いで資料を作り上げている
ホンモノの知識を習得したいと願う人のために😌
わたしはnoteに想いや考えを綴っていく
佐方ともみ
美容業界28年目 エステティシャン
IOB認定オーガニック専門家
食べて痩せるオーガニックダイエットBioeat(ビオエット)®︎協会代表
フェミニンケア×更年期プラクティショナー養成講座主宰兼講師