✨ 水色の繭形。 メイソウ、、、
耳を塞いでいても
聞いてないことには、ならない
目をつむっていても
見てないことには、ならない
口を閉じていても
話さないことには、ならない
内側のずっと奥で
外側のずっと遠くで
常に、何かにつつかれ、惑わされる
本能のように
風の音に、耳をそばだて
光を感じて、葉を広げ
枝を震わせ、いのちの脈動を伝えている
よくわからない力の干渉で
浮浪する台風のように
生理の噴火のように
気まぐれな熱波のように
勝手に、生じることは
そのまま、捨て置くが、いい
流れのままに、しておくが、いい
触れずに、離れているが、いい
そして
気まぐれに、反応したがるガ(我)も、無視するが、いい
修行僧のように
胸に両手を添えて
静かに、立居し
波をたてない
干渉しない
それでも、捕らわれ
思ってしまえば、静かに思うことにし
静かに、止めていく
うまくすれば
そのうち
海の潮が、ひくように
意識のさざ波も、消えていく
内なる意識を想い
天頂から、頭頂、 喉元、みぞおち、丹田、尾骶骨へ
さらに深く、マントル、宇宙の深遠へと、おろしていく
体幹を、通っていくものに、添っていると
すべての時間が、薄くなり、あとかたもない
赤も黒も、一緒に練り込んだ和菓子のような
奥の見えない広がりに
ときに
ほっ、と、水色の繭(マユ)形が
浮く
作為も、無いようで
意味も、ないようで
目的も、ないようで
入って行けそうな気配の、水色の無垢
もし
この水色のなかに
すべりこめれば
この現象世界の根の広がりは、一瞬に消えうせ
原初の宇宙、そのものと化すだろう
気の短い ガ(我)が
無造作に、言う
水色の中に、突き落として、ほしい
手をかしてくれるものは、いるか
大師の来訪は、いつか
、、、