実現と実施のちがい
仕事の資料で、迷った2文字。これって目的と目標の違いなのでは?と思うに至った時のおはなし。
何か違うとは思いつつ、何が違うんだろう、とタイピングする手が止まってしまった。それぞれ、どんな現実を現しているだろう?
実施の方は、書き手がコントロールできそうな印象を持った。そして、“コスト削減を実施しました”の前に『〇〇のために』がつきそうだな、と思った。利益増加のために、とか、人件費高騰の中で同じ利益を達成するために、とか、だ。
一方で、実現という場合はどうか。『コストが下がっている状態に至りました』という雰囲気がある。業務効率化をしたり、原価を下げたりと、利益率を上げる施策を行ったりして、コストが下がっている状況を生み出しているイメージがある。
こんなことをデスクでぼんやり考えていたら、以前聞いた話を思い出した。目的と目標の違いについてだ。
人によって見解は違うかもしれない。ただ、目的と目標はそう使い分けられているらしい。
極論を言えばどっちがどっちでも良いかもしれないが、構造として『達成するもの』と『そのための行動』があるという構造が大事だ。実施の方は『〇〇のために』のイメージがあるので、目標ぽい。実現は『〇〇な状態に至る』イメージがあるので、目的かな。
だとしたら、コスト削減を目的にしたらなんだか悔しい。コスト下げるからには、その先にもっと大きな意義や見返り、良い状態があって欲しいと思ってしまう。
きっと出版社や広報の人なら、この辺の使い分けを普段からしてるんだろう。今度、編集者の友達に聞いてみよう。言葉って、たぶん、もっともっと奥深いんだな。
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