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「また無駄な会議か…」を卒業するためのシンプルな工夫

【心動かす企業経営】


フェリーゼス経営支援事務所の金本淳(かねもとあつし)です。

今日は、会議を意味あるものにするちょっとした工夫についてです。

こんな寓話知ってますか?


6人の盲人が、ゾウに触れています。
それが何だと尋ねられこう答えます。

足を触った盲人は「柱のようです」

尾を触った盲人は「綱のようです」

鼻を触った盲人は「木の枝のようです」

耳を触った盲人は「扇のようです」

腹を触った盲人は「壁のようです」

牙を触った盲人は「パイプのようです」


このお話し
『群盲 象を評す』
と言うインドの寓話のようですが、皆さんはどう受け止めます?

私は、この話、色んな解釈ができるから面白いなあと思っています。

ちなみに、ウィキペディアにはこう載っていました。

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『木を見て森を見ず』と同様の意味で用いられることがある。
また
『物事や人物の一部、ないしは一面だけを理解して、すべて理解したと錯覚してしまう』

出典:ウィキペディア

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その他

『人によりものの見方が違う』

『価値観は人それぞれ』

『言ってることはみな正しい。でもひとつだけでは本当に求めているものにはならない』

など色々解釈できるなあと

そしてこれ、企業経営にあてはめてみても「面白いなあ」なんて勝手に思っています。

  1. 同じ仕事でもそれを面白いと思う従業員とつまらないと思う従業員がいる

  2. 経営者と従業員の立場による認識ギャップ
    例)経営者は経営状況が厳しいと考えている。
    でも従業員はそう思っていない。
    逆に、儲かっているのに全然還元されないと不満を持っている

  3. 会社そのもの
    ⇒ひとつひとつの部署や担当によって、やっていることは違うが、実は、みなひとつの会社組織の一員である

  4. 部署間の対立
    例)営業は生産のことを全然考えてくれない
    逆もまた然り でお互いボヤきあい。
    部署間での仕事の押し付け合い など
    (同じ会社でおなじ目標を目指しているはずなのに、部分最適を求めてしまう)

  5. うまく進まない会議や打合せ

などなど

私はこの話を初めて聞いた時、真っ先に浮かんだのが、
『5.うまく進まない会議や打合せ』

つまり
自身がサラリーマン時代に経験した会議や打合せでの意見のすれ違いです。

皆さんの会社はそうではないと思います。

でも、中小企業の経営者さんや従業員の方々とお話しさせていただいても

「結構、うちもそうだよ。何とかならないのかなあ?」

と相談を受けたりします。

皆、それぞれ言ってることは正しい。
でもお互いが自分の意見を譲らず収拾がつかない。

あるいは、
声の大きい人の主張が通ってしまい、強引に決まったはいいが、納得できず不満に思ったままの人がいる。

だから結局、決まったこともうまく進まない。

みたいな問題です。

皆さんの会社ではどうですか?

「そんなことないよ」

というのであれば、OKです。

でももし

「うちも同じだ!」

というのであれば、一体どうすればこういった問題を解決できるでしょうか?

何が正解かはわかりません。
でもひとつこんな考え方もできるかなと

会議や打合せを始める前がポイントじゃないかなと思います。

冒頭で議長が、参加者全員にまず以下を確認します。

  • 議題は、▲▲についてです

  • 目的は、○○です

  • 今日は、××まで決めるのがゴールです。

そして、次に会議のルールを説明します。

「人の意見は最後まで聞いて、決して否定しないようにしましょう。」

「それよりも一歩上の視点に立って、どうしたら、自分と異なる意見を活かせるか考えてみましょう」

以上です。

会議の目的・ゴールをしっかり共有しておくと、例え、途中で脱線しても、

「最初に確認しましたよね?」
「それも大事ですが、今日のゴールはこちらです」

と議論を引き戻すことができます。

また、否定しないルールを共有しておくことで、おそらく真っ向から否定する人はいなくなります。

たまに忘れて、否定しようとする人も出てきます。

そんな時のためには、否定した時のペナルティを予め設定しておきます。

例えば
『1回否定したら、お菓子積立として100円徴収』

そして
誰かが否定したら、みんなで
「ハイ、罰金100円(笑)」と言う

そういうゲーム的なことをやると意外に和んだりもします。

「こういうやり方、そもそも会議で意見が全然出てこないし、そんなことやれる雰囲気じゃないよ」

というケースは、これまた別の問題があるかと思います。


それは『安心安全ポジティブ』な場づくり

これが出来ていないということだと思います。

これはコンサルの和仁達也さんから教わったものです。

話すと長くなるのでこれいついては別の機会にまたお話しします。

ということで
別に上に述べたことだけが全てではありませんが、会議もちょっとした工夫で(特に、冒頭の場づくりで)変わるということを言いたかっただけです。

皆さんの会社で、
もしうまく会議や打合せが進まない場合、色々試してみても面白いかもしれませんよ。

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<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し
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1月22日に誕生日を迎えました。

誕生日自体は、もう嬉しい歳ではないのですが、メッセージいただいた方へのありがとうです。

いくらFBやメールとは言え、また長い付き合いの人もそうでない人も含め
自分のことをほんの一瞬でも気にかけてくれている人がこんなにたくさんいる。

それを改めて確認した一日でした。

本当に有難いことです。

人はやはり一人では生きられません。
私は特に寂しがり屋なので一人でずっといるのが昔から好きではありません。

しかし、振り返ると
中小企業診断士の資格をとってから、そして会社を辞めてから、本当に沢山の人との出会いがありました。

色々な人と関わると、いい意味でも悪い意味でも本当に視野が広がります。

これからもまだまだ色々な出会いがあると思いますが、せっかくのご縁、できるだけ大切にしていければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


皆様に幸運が訪れますように!

そして

今日も素敵な一日になりますように!

(本記事は2019年1月25日発行の自身のメルマガを改編したものです)

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金本淳
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