毎日の食事づくりがしんどい方へ『一汁一菜でよいという提案』
こんにちは。今日で8月も終わり。
今年の夏は何度か暑さにやられてしまいましたが、大きく体調を崩すこともなく過ごせました。
暑いと毎日の食事づくりがおっくうになりますよね。でもそれを苦痛なことではなく、楽しみに変える
「今日はどんな気分かな?」
そう思いながら「ただの作業」や「義務」ではなく「今日のお楽しみ」とおもって取りくめたら。ぐっと家事が楽になりますよね。
今日はわたしをそんな気持ちにさせてくれた本をご紹介します。
毎日の食事づくりが大変でいやになってしまう、そんなかたにはぜひ一度読んでみてほしい一冊です。
(注:この文章は本のレビューではなく、あくまでも本を読んだことでわたしの個人的な感想です)
『一汁一菜でよいという提案』 土井善晴[著]
健康にたずさわる仕事をしていながらも、自分自身の食生活は大丈夫だろうか…? そんなことをつねづね感じていました。
この本に出会ったのは4年前(2017年)
当時はまだひとり暮らしで、朝は食べたり食べなかったり。
コーヒーや紅茶だけですませることも多く、昼ごはんもその時の気分で時間はバラバラ、夜は趣味のジム通いで汗を流したあと、深夜に外食して帰宅は日付が変わってから。そんなことが数年つづいていました。
いま振り返っても、ひどい生活でした(笑)
そんなわたしでも当時はダイエットの指導もバリバリやっていたのです。いちおうマニュアルのようなものがあってそれに従っていくんですが、マニュアル通りで全員が全員うまくいくはずもなく、なにか参考になるものがあればと思って手に取ったのがこの本でした。
この本では、日常の食事はタイトルのとおり、「一汁一菜」でよいといっています。「一汁三菜」ではなく。
ごはん+具だくさんの味噌汁
これでじゅうぶん。
この本の中にはこまかなレシピなどはでてきません。
どちらかというと考え方を書いた、読みものです。
この本を読む前から、具だくさんの味噌汁はわたしが頻繁につかっていた手ではありました。でも、この本を読んで確信をえたというか、お墨付きをもらったというか、あぁやっぱりコレでよかったんだとホッとしました。
自己流でかなりテキトウだという自覚はあったのですが、この本を読んでさらに驚きだったのは、味噌汁の具はなんでもOK!中には、こんなものを味噌汁に?と思うようなものもありましたが、本当になんでもいい。そして極めつけは、ごはんがなかったらパンでもいいよ、というユルさ。
家庭料理なんて、毎日味付けが同じわけがないんです。
毎日同じ食材がそろうはずがないんです。
つくるひとの体調だって違うんです。
疲れていたら濃い味噌汁が欲しくなるときだってあるだろうし、一品のおかずにするには足りない半端にあまった食材だってある。だったらそれを味噌汁にしてしまう、そんな融通が利くのが家庭料理のよいところなんです。
仕事の日の我が家は、帰ってきてから味噌汁をつくります。
その時の冷蔵庫にある野菜を刻んで、火が通りにくいものから順に鍋に入れていって、沸騰したら火を弱めて数分たったら一度火を止めます。その間にほかのおかずの準備をしたり、洗いものをしたり。
火を止めるのは、ガスの節約という意味ではなく(それも少しはあるけど)鍋から目を離していても吹きこぼれる心配がないから、ほかごとができるから。薄く切った野菜などは沸騰させつづけなくても余熱でじゅうぶん、火が通ります。
良いタイミングで味噌を溶いて入れて、できあがり。
味噌は目分量。ときどき味見をして薄いかなというときは追加して、味見したら濃くなりすぎて水足してということも良くありますが(笑)
我が家は夜と朝のぶんを一緒に作るので、量はけっこういい加減。お腹が空いていて、おかずも少ない(作りたくない)ときはわざと具材を多めにして味噌汁を増量しています。
今日は何の気分かなぁ~と考えながら、具材を選んで、思いどおりの自分好みの味噌汁ができあがったときは、最高にしあわせです!これが、作るひとの特権だとおもっています。夫はまったく料理をしない人なので、わたしがこの特権を独占しています。
さて、今晩の味噌汁はなににしようかな…