見出し画像

骨盤が大事というけれど…

昨日は、小学生で生理痛がひどくて困ってます、という話をかきました。

ここに書いたのは、薬ではなく
温める
楽な姿勢(内臓をあげる)
という一時的な対処方法をあげてみたのですが、もし、もしできるのならそのもっと前から、やっておいたほうが良いことがあるのでそれについて今日は書いていきます。

初潮を迎えてから、ではなく
もっと小さい頃から。

本当はお母さんのおなかの中にいるときから、ヒトは内臓やら骨格やら筋肉やらを作っているので、そのときから始めたいし、なんなら、お母さんの身体を整えるところからやってほしいところなのですが、今日お話ししたいのは、自分で立ったり歩いたりできるようになってからのこと。

身体をつかって遊びましょう

成長期はとにかく身体をうごかして、遊びましょう!ということ。
人間の身体、筋肉や骨はある程度のストレス(刺激)によって発達します。

病気になって寝たきりになると一日で数パーセントの筋肉がおちる、などという話はきいたことがあるかもしれませんが、使わないと衰えるのが筋肉、そしてストレスを与えないと骨は強くなりません。

とくに成長期の子どもは、歩いたり走ったり、跳んだりはねたりすることで、足から刺激がはいり、ほねは強くなっていきます。今日とりあげたい「骨盤」は、足からの衝撃を受け止める場所であり、また上半身の重さを支えるとても大事な場所です。

骨盤のかたち

「骨盤」はひとつのかたまりの骨ではなく
左右2つの「腸骨」
真ん中の「仙骨」
が連結してできています。

生まれたばかりの赤ちゃんと、成人した大人の女性では当然
骨盤の形は違います。成長とともに骨は大きくなり形も変わっていきます。

また、骨盤は男性と女性とでは形が異なります。
男性:バケツ型
女性:洗面器型
という表現をしますが、男性は狭く深い形をしていて、女性は広く浅い形をしています。女性は妊娠、出産にそなえてそのような形になります。

安産型ともいえる「広く浅い」形になるためには、子どものころ(成長期)に骨盤に適度なストレス(刺激)を受ける必要があります。

が、最近の傾向として、いわゆる安産型といわれるような骨盤をもった若い女性が減っているそうです。成人しているのに子供のような骨盤(にちかい)形だということです。この状態での妊娠はかなり大変になるのではないでしょうか…。また出産ともなると…

こんなことにならないようにするには、大事なのは成長期にどうやって過ごすかがとても大事なのです。

おススメはゴム跳び

運動ならなんでもよいか、というと
「骨盤」に着目した場合は、できれば重力がかかるものがおすすめです。

跳んだりはねたり、、というと
なにかイメージできますか?
手軽にできる遊びとしておススメしたいのが「ゴム跳び」

昔は女の子の遊びといえば、よくやっていませんでしたか?
わたしが小学生のころ、毎日のように友だちや姉と一緒に遊んでいましたがとても楽しかった記憶があります。

今どきの小学生が外で遊んでいる風景を目にすることが、いまのわたしの生活のなかでは皆無なので、いまの小学生女子がどんな遊びをしているのかよくわかりません。

YouTubeでこんな動画がでてきました。
そうそう、こういうヤツです!

材料も家にある『パンツのゴム(平ゴム)』や、輪ゴムを何個も連結させて自前のゴム跳び用のゴムをつくったりしていました。
あれって誰が考えたんでしょうね、だれに教わるともなく自分たちの独自ルールをつくっては、何回クリアできたとかどの高さまでクリアできたとか夢中になって遊んでいました。

このくらいの、ハードすぎず、どこでも手軽に遊べるあそびがちょうどいいのです。昔は知らず知らずのうちに骨盤に良いことをしていたんですね。今だとダンスなんかが人気があるんでしょうか。ダンスも楽しくできて良いですね。

画像2

わたしは小学生のころ痩せていて学年一ちいさくて、いわゆる走ったりボールを投げたりの運動が苦手だったんですが、こういうゴム跳びみたいなのは大好きでした。いま思うと運動が苦手というよりは、単に身体が小さくて同じ年齢の子どもたちと比較すると運動能力が低かっただけなんですね。そんなわたしでもできたので、その子の運動能力におうじて楽しく遊べたら良いんじゃないかと思います。

大人も子どもも身体をつかおう

成長期の子どもは、その時期にどう過ごすかで一生を左右する骨格が決まります。だからといって、大人はもうだめかとあきらめることはありません。

成長期がすぎた大人は骨の大きさを大きく変えることはできませんが、筋肉を鍛えることはいつでもできますし、身体の使い方でより快適にすごす方法はあります。

そのためには、身体をうごかす(つかう)こと。
日常生活でも昔と今を比べるとずいぶんと便利になった反面、身体はどんどん怠けて衰えています。

骨盤の話をするときに必ずでてくる話として、現代は「しゃがむ」動作が昔とくらべると減っているので、骨盤をささえる筋肉が弱くなっている人が多いのです。

■和式トイレ、畳の生活:しゃがむ(一日に何回も!)
■掃除、洗濯:拭き掃除、雑巾がけ、手洗いの洗濯
■どこへ行くのにも自分の足で歩く
■畳の生活:座る、立ち上がる動作

これがいまは

■洋式トイレ、椅子の生活:どかっと座る
■掃除、洗濯:全自動。スイッチポン
■車、電車、バス。買いものに行った先でも、スーパーの入口の一番近いところに車をとめる。ネットでお買いもの。

画像1

・・・どんだけ、楽してるんだ、、と思いませんか。

楽になって時間ができて、良いこともたくさんある分
失っているものも多いということです。

便利なものに囲まれて、身体を怠けさせて
できた時間をつかってお金をつかってせっせとジム通い。
わるくはないけど、なんだかなぁ~と思います。

日ごろから「ほんのちょっと」気をつけて、身体を動かすようにして、いつまでも自分の足で歩いていたいものです。

そして、しつこいようですが、成長期の子ども(とくに女の子は!)たくさん走って跳んで、いい骨盤を手に入れてほしいものです。できれば周りの大人が気をつけて積極的にそういう生活ができるようにしてほしいな、というのがわたしのささやかな願いです。

いいなと思ったら応援しよう!

長谷川 知美|整体師@YouTube動画編集
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!