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坐骨神経痛と小殿筋のトリガーポイント

灯台もと暗し。
ではないか…もしかしたら、これか?
と思うことがあったので、記録しておこうと思う。

「坐骨神経痛」だって!

数年にわたってわたしが担当している患者さんが、今年になって
「坐骨神経痛だといわれました」
と、驚きの発言。

くわしく聞いてみると、整形外科でリハビリと投薬を続けているとのこと。

先日、久しぶりに
「そういえば、坐骨神経痛のほうは…?」と様子をうかがってみたところ、梅雨時ほどの痛みはひどくないが、完全にスッキリとはいかない様子だった。

数ヶ月前にきいたときは、整形外科のリハビリで腰のけん引をしていたそうで、今は筋トレのようなことも加えてやっていると。

整形外科の先生のことを否定するつもりはないが、これだけ長引いていて、あまり症状が変わらないとなると、なにかちがうのでは…とわたしが患者だったら疑問に思うだろうな、と思った。

わたしにできることは

  • 筋肉をほぐす

  • 良い姿勢をとれるように、身体を整える

  • 良い姿勢をとれるように、方法を伝える

  • そのほかできることがあれば伝える

というくらいで、レントゲンを撮ったり診断をくだしたり薬をだしたりはできない。

腰から足の筋肉をほぐすとか、外反母趾のことや仕事中の姿勢のはなし、などなど、その都度お伝えするのだけれど、どれも即効性はなくすっきりしないことが続いていた。

人ごとじゃない?!

どうしたもんかなぁ、なんて思っていたら最近
わたし自身も、股関節周りお尻の下あたりから太ももの裏側にかけて、なんとなく鈍痛というかハリというか、変な違和感を覚えるようになった。

1年以上前に、いちど開脚をしていてギクッとやってしまったことがあった。その時にいくらかの筋線維は傷めたのは間違いない。でもそれを今まで引きずっているとは考えにくい。
筋肉痛にしては、変だし。
うーん。
なんだろう。

こういうときは、まず確かめるのが

  • どういう時に痛みがでるか

  • どういう時に痛みが楽になるか

  • 痛みのきっかけになるようなことはあったか?

なのだか、どれも微妙。なんとなく痛くなり始めて、痛みが楽になる時もあれば(気がつかない程度に)、ちょっとまた痛くなることもある。
運動するのに、そこまで支障はないが、あと少し痛みが強くなったら支障が出そうな勢い。
骨がゴリゴリいったり、激痛が走るとかじゃないから、なんとなくやり過ごしていた。このままでは困るけど、悪化したらもっと困る。

これって・・
坐骨神経痛、なの?

まさか。

当事者になってしまった、のか?

じゃぁどうする?

痛い、とはいえそこにフォーカスしていると「痛み」がさらに明確になってしまうから、なるべく考えないようにしようとしていた。

でも、筋肉痛みたいに放っておいても全然変わらない。痛みがあるってことは、あんまりよくないよね、ということでなにか試してみなくてはいけない。

ストレッチ。
してみたけど、あんまり効いてなさそう。痛いのは効果がないだろう。

痛みが出ているところ(筋肉)を押してみると、なんか、ある。
いわゆる、こり、しこり状のもの。
これって「私たちの得意」な、トリガーポイントではないか?

トリガーポイントというのは、
「痛みの引き金点」とでも訳せるのだが、いわゆる筋肉が硬くコリ固まった状態になって痛むこともある。またコリのあるところだけではなく、別の場所に痛みを「飛ばす」こともあり、そのポイントのことを指す。触れるとゴリゴリしていて、押すとじわーっと痛みがあることが多い。

ロープ状のコリ、なんていう表現もあったかな。
あとは、じわーっと押していると、押されている場所以外に痛みが「飛ぶ」(=関連痛)のも特徴。

Bingチャットに聞いてみた

トリガーポイントの関連痛というのはパターンが分かっていて、「どこにあるトリガーポイントが、どこへ関連痛を飛ばすのか」は、学生時代に使った教材に載っている。
のだが、いろいろあって処分してしまったので今は手元にない。

それなら調べたら良いじゃない、ということで今はやりのAIに聞いてみた。
使ったのはBingチャット。

「坐骨結節に痛みを飛ばすトリガーポイントはどこ?」
チャットの良いところは、だいたい適当な日本語でも意味をくみ取って進めてくれるところ。

どうやら大殿筋が怪しいようだ。
表示されたリンク先に飛んでみると、大殿筋もそうだが小殿筋が怪しそうだ。


Bingチャットが教えてくれたリンク先のサイトをたどって、調べていくうちに小殿筋の関連痛について、こんな記述を見つけた。


小殿筋の関連痛の特徴は、坐骨神経痛と似た症状を出すこと。

トリガーポイントアプローチについて徹底解説【痛み・痺れのリハビリに欠かせない概念】 | リガサポ (rigasapo.com)


言われてみれば…
このトリガーポイントチャート(図)、みたことあるわぁ…

トリガーポイントだったかもしれない、とは。
ちょっとだけ光が見えた気がした。

トリガーポイントセラピー

いつも、あたりまえのように行っている「トリガーポイントセラピー」
あまりにも身近にありすぎて、気にも留めていなかった。

とりあえず、わたしのこの痛みはこれ(トリガーポイントセラピー)で改善できないか試してみようと思う。

担当している患者さんがコレでスッキリ、とは限らないけど、これ(小殿筋のトリガーポイント)もあるかも知れないな、と思う。
試してみるだけの価値はありそう。

ここでちょっと偉そうなことを書けないので控えめに書いてみると、小殿筋はその上(上層)に中殿筋、大殿筋がかぶさっているので、小殿筋だけをダイレクトに押圧することはできない。小殿筋をねらって押そうとしても、大殿筋や中殿筋も押すことになる。ただ、それが問題になることはないだろう。

まだまだ勉強

「坐骨神経痛です、って言われた」ときいて
「あっ、そうなんですね」

と条件反射のようにコトバを飲みこんでしまったことを反省した。坐骨神経痛だったら、あれとこれと…と「坐骨神経痛」だけをなんとかしようとしていた。
患者さんがウソをついているんじゃないし、整形外科の先生がウソをついているんでもない。きっと、正しい。

のだけれど、だからと言ってトリガーポイントからの関連痛がゼロであるとも言いきれない。

次回、この患者さんがいらしたときはもう少し「殿筋」にも目を向けて施術してみるつもりだ。
で、その前に自分自身のこの痛みというか違和感を少しでも楽にできたらいいな。

原因がわからないとモヤモヤしてしまうし、重大な病気だったらどうしよう、とわけもなく不安になってしまう気持ちを身をもって知った。
たぶんわたしのコレは、座りすぎ、という生活習慣が原因の大半を占めていると思われる。なんとかしないとだな…。

というわけで、この症状が少しでも良くなることを願いつつ
もしかしたら同じような症状(坐骨神経痛)でお悩みの方がいらっしゃったら、ほかにも原因があるかもしれない、ということを知ってもらえたらなと思う。

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長谷川 知美|整体師@女性の不調専門
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