Elin Closed beta
書きかけで*埋葬*されていた記事をElinアーリーアクセス開始記念ということで這い上がらせた
数ヶ月前の記述なので現行仕様とは異なる内容を含んでいる可能性が十分にありますが、基本的なことしか書いてないのでぼちぼち合っているはず
プレイタイム Alphaで60時間 ClosedBetaで80時間くらい
■令和最新版ElonaとしてのElin
そもそもこのゲームは何なのかという話だが、まずElinの前身としてElonaという個人制作ゲームが存在する。
Elonaは約20年前に作成された"Roguelike"である。昨今大流行のローグライトは「キャラがランダムでパワーアップし、ランダムな困難が発生していくので、それらのランダム性をコントロールしつつゲームのクリアを目指す」というとにかくランダム要素に強く依存してりゃ名乗れます程度まで意味が薄まっているが、ここで言うRoguelikeは「Rogueっぽい」という真なる意味を持つ。
Rogueよりかなりとっつきやすいグラフィックではあるものの、ゲームを軌道に乗せるまでの難易度はかなり高めで、「わけがわからなさすぎてゴミ箱にブチこむところまでがElonaのチュートリアル」と言われるようなクセの強いゲームであった。
ElinはそのElonaの次回作ということになる。作者のツイッターを見る限りかなり紆余曲折あったようだが、ジャンルはElona同様のRoguelikeに収まっている。というかゲームとしても概ねElonaだ。
グラフィックこそ一新され、視点も2Dクォータービューになっているものの、大まかなUI・スキルシステムは同じだし、街やワールドマップ構成も似通っている(ElinはElonaの過去の話なので舞台は同じ。もちろんElonaには存在しなかった街・ランドマークもたくさんある)。NPCや敵も「Elonaにもいたね」となるものが多い。
ここからどれだけ要素やシステムの追加・改修があったとしても、根幹部分がElonaである以上、グラフィックやnoa氏にしか書けないオリジナルストーリーを別にすれば、「Elonaの公式超巨大ヴァリアント(※)の一つ」と言われてもまあギリギリ納得できるような状態が続いていくのであろう(※本家Elonaははるか昔に更新を終了しているが、ファンメイドのバランス変更・要素追加Modがいくつも存在する)。
とは言え、それじゃダメなのか?と言われればそんなことはない。
何しろElonaを未だに遊んでいるような狂人連中がKickstarterで熱狂的に支持しているようなゲームなので、Lv1でレシマスに潜ってやられたらイチからやり直し……みたいなシレンライクにされても「えー今更?」となってしまう。
というわけで令和最新版ElonaことElinが、狂信的Backer連中が望んでいた次回作の姿と言える。
現時点でElonaとElinの最大の違いは拠点の運営。
Elonaでも自分の土地を取得することはできたし、マップタイルを敷く形で好きなように拠点の見た目を作り変えることはできたが、Elinでは素材を集めて壁・床・設備を作り、住民を雇用し、部屋や仕事を用意して拠点を拡大していく、今となってはおなじみのクラフト・拠点運営系ゲームの要素がより強くなっている。
Elonaの時代(2006年~)にはマインクラフトすら存在しなかったわけだが、この十数年でプレイヤーがクラフトサバイバル系ゲームに手慣れたこともあって、裸一貫から素材を拾い集めて拠点構築をするところから始まるこの導入はかなりスムーズ。
とりあえず木を伐り、石を砕き、作業台を作り、スタミナが無くなったら寝て……という2024年のゲームプレイヤーにとって「もはや肉体と魂に染み付いている」行動を取りつつ、Elin独特のシステムに慣れるための時間がかなり長く用意されている。Elonaのように人肉食わされて気が触れた状態でいきなり外に放り出されて、「じゃ、あとはご自由に 次の一手を間違えたら死ぬけどw」と言われるようなシビアさではなくなった。
方向性としては似通っている「Kenshi」のようなゲームが「圧倒的好評」で受け入れられる土壌も培われている。
令和のElona2(※11月現在、Elona2というのはnoa氏から無断でタイトルを窃盗したゴミアプリの名前になってしまったが、この記事を書いた当時はそうでもなかった)として、Elinの完成を心待ちにしたい。
■序盤のプレイガイド・Tips
(未完成)
ElinのプレイTipsは各プレイヤーの知識の深さによって全然別のものが出てくるわけだが、ここでは浅瀬なりのTipsを書く。
①:キャラメイク
・難易度設定は慎重に
キャラメイク画面の右下に難易度設定項目がある。
初期設定は「運命の誓約」状態で、これは「任意のセーブ&ロードができなくなる」というものであるが、ゲームを終了すればそのタイミングでセーブでき、Alt+F4でシャットダウンすればセーブをせずにゲームを落とせるため、誓約無しの状態とそんなには変わらない。そもそもセーブされない形でのシャットダウンというのがレギュレーション違反と言えばそうだが、自殺して「埋まる」を選択してもセーブ無しでのリセットになるのであまり差異は無いと思われる。
「永遠の誓約」にすると死亡時にデータが消去されるRoguelike元来のハードコアモードになる。「死亡時にスタミナが半分残っていれば生き残る」という救済措置がありはするものの、メチャクチャ死にやすいゲームであることに変わりはなく、そもそも今は、明確なエンディングも実装されていないので、そんな状態で無制限パーマデス一本勝負をするべきか?と言えばやめておいた方がいいとは思います。
・殴られても平気そうなキャラを作ろう
種族、職業の選択によってタフなキャラから敵に撫でられたら死ぬようなキャラまで色々作れるわけだが、当然死にやすいキャラほど難易度は高くなる。低耐久な種族&低耐久な職業で作成したキャラはある程度育つまで本当に死にやすいので、少なくともファーストキャラクターで「リッチや妖精の魔法使い」のような極端な構成を選ぶのは相当な茨の道になる。
②ゲーム開始後・拠点構築
・チュートリアルを受けよう
最初の拠点ではNPC2人から操作やシステムの手ほどきを受けられる。
掲示板からチュートリアルクエストを受け、こなして報告することで最低限の設備やアイテムが手に入り、基礎知識の一部が身につく…という流れだ。
・素材を採集しよう
初期装備のオノをホットバーに登録し、選択すると斧を手に持つ。その状態で草や木、石を右クリックすると素材を採集できる。この手のゲームで木や石が重要なのは言わずもがなだが、クラフトのキーアイテムでもある「骨」や「ツタ」、食料になる「キノコ」「ベリー」なども重要なアイテム。
食料は採ったあと何の保存行為もしないまま持っていると急激に腐っていくので、食べきれない分はそのまま生やしておこう。
・アイテムを作ろう
ある程度の素材を集めたら、まずはアビリティ欄にある「簡易制作」から作業台を作ろう。完成した作業台は手に持った状態になるので、しまうのであれば自分を左クリック、設置するのであれば隣接タイルを右クリックしよう。離れたマスを右クリックするとそこにむかってブン投げてしまう。投げられたアイテムは「地面に落ちている」扱いとなり、「設置」ではないので注意。
・スタミナを管理しよう
採集・制作など、アイテムに関わる行動を取るとスタミナが減っていく。
スタミナがマイナスになるとスタミナを消費する行動をとるたびにダメージを受けるようになり、繰り返していると1発あたりのダメージはどんどん増えていく。HP1で止まるような安全設計などないので、過労状態のまま働き続けるとあっさり「過労死」してしまう。スタミナ切れで死ぬのだから、ハードコアモードならこれでおしまいである。さようなら……
スタミナは自然回復せず、アイテムによる回復もできないため、消耗したら睡眠を取る必要がある。スタミナを減らして「疲労」状態になるか、時間経過で「眠気」の状態になると眠りにつけるようになる。
最大スタミナ値は全スキルの合計値に応じて上昇するので何をやっていてもじわじわとタフになっていくが、序盤はちょっと木を伐ったりアイテムを生産しただけで一瞬で枯渇するため、「なんかやたらと寝まくることになるんだけどこれが正常なのか…?」と思ってしまうがそんなものである。
スタミナの回復量は寝具依存で、雑魚寝だとほとんど回復しない。
最低ランクの「簡易ベッド」で寝るだけでも随分マシな回復量になるため、まずは草や葉っぱを刈って簡易ベッドを作り、まともに寝られるようにすると良い。
冒険先でも寝具を持っていけばダンジョンの中だろうが良質な睡眠を取れる。重量の問題があるので序盤は草製の簡易ベッドを持ち運ぶとして、ある程度遠出ができるようになったら布製で軽い上にスタミナ回復量が大きい「お布団」を入手すると良いだろう。どこで手に入るかは書かないが、そんなに入手困難なアイテムではない。
・ペットをもらおう
拠点にいるチュートリアルNPC「フィアマ」からはペットをもらえる。
一般的な動物よりも、武器を持てる「少女」を選択するのがベター。
「頑丈な種族の近接職」のような生まれでない限り、基本的に開始直後のプレイヤーよりもちょっと強いので、当面の前衛は彼女に任せよう。敵にぶつけてみてHPがごっそり減るようであれば自分は即座に逃走しよう。
ここで入手したペットは死亡しても「フィアマ」に話しかけると無料で蘇生してもらえる。フィアマからはちょっと嫌われてしまうが…(デメリットなし)
他の手段で入手したペットは一週間位経つと拠点で自動復活するほか、各街の「バーテンダー」が蘇生サービスつきで呼び戻してくれる。この蘇生サービスは有料で、序盤は相当に手痛い出費になる。
・食事をとろう
開始直後は裸一貫、食料無しという状態ではじまるので、当面食べるものを用意する必要がある。肉についてはその辺の生物を倒せば手に入るが、初期状態でランダムに出現する雑魚であっても、「生まれたてのプレイヤーキャラより数段強い敵」がチラホラいるため、あまり無闇に戦いを挑むのはおすすめできない。しかし、ノーマル以下の難易度であれば開始直後は保護が働いているため、当分デスペナルティは発生しない。なので適当にその辺の敵に殴りかかって「どの敵に勝てて、どの敵には負けるのか」を身をもって体得するのも良いだろう。
・外出しよう
拠点で採れるアイテムには限界があるため、いずれ外に出て資源を漁る必要が出てくる。ワールドマップでは1歩毎に100ターンほど経過するため、毎ターンダメージを受ける「飢餓」や「猛毒」「出血」の状態で移動すると即死してしまう。「スタスタと歩いていたら途中で腹が減って死んだ」はElinあるあるの死に様なので、ワールドマップに出る前には「満腹」の状態にして、いくらかの食料を準備しておこう。
外に出て1歩隣のマスに移動し、右クリックを押せばランダム生成された平原マップに入場できる。このランダム生成マップは時間が経てばリセットされるため、ある程度の資源は取り放題となる。もちろん野生生物やモンスターもいるので無闇にダッシュしないように。ペットをぶつけて「勝てるか、殺されるか」を炭鉱のカナリヤのように判断しつつ行動しよう。
とは言え最序盤は保護がかかっていていくら死んでもノーペナルティなので、裸一貫で敵と戦うとどれくらい即死できるかを確かめてみてもいいとは思う。
・装備を整えよう
ゲームを開始して一週間が経過すると、フィアマから「今後何がしたい?」と聞かれる。こういった選択肢でどれが良い、と言うのも大層野暮ではあるが、「ネフィアを探索したい」か「色々な場所を訪れてみたい」のどちらかを選ぶと、前者であれば指輪が、後者であれば靴がもらえる。指輪は物理防御力10、靴は防御力5+フィールドの移動速度上昇の固定パラメータが設定されていて、靴はともかく、指輪に防御10は普通つかないステータスであり、開始直後ではかなり強力な性能を持つ。
防御性能には属性耐性・回避値(DV)・防御値(PV)とあるが、最序盤で重要なのはPV。ダンジョンの入口などをちょっと覗いて落ちてる装備を拾って撤収する…という行為の繰り返しで当面の装備を整え、防御力を上げよう。
各地の武具屋にも稀に良材質の非マジックアイテム防具が売られていて、これは割と安価でかつ防御性能が高めなので手に入ったらラッキー。
・神を信仰しよう
Elinには複数の神がいて、それぞれの神を祀った祭壇で「入信する」を選ぶとその神を信仰できる。
信仰のメリットは凄まじく、神毎に対応したステータスやスキル値に強烈なボーナスが追加されるほか、一日につき一回だけ、「祈る」ことでHPとMPを全回復できるようになる。また、信仰を相当に深めた敬虔な信者となれば、神から破格な性能を持つ特別な味方NPCやアーティファクトを賜ることができる。
ステータス・スキルボーナスは「その神に対する信仰の深さ」によって上昇し、「信仰の深さの最大値」は信仰スキル値に依存している。
そもそも無信仰だと信仰スキルも成長しないので、まずは何かしらの神に入信するところから始めよう。これもまた野暮な話ではあるが、最序盤は耐久力(=HP)と重量上げスキル(=最大所持重量)にボーナスが入る「地のオパートス」に入信するのがオススメだ。信仰を深めることでもらえるNPCは所持重量限界が非常に高く、プレイヤーでは重すぎて圧死してしまうようなアイテムも容易に持ち運べる。
信仰を深めるには祭壇でその神が好むものを捧げる必要があり、すべての神は好物の他に生肉を受け入れる。捧げ物は素材のレアリティではなく個数と重量が重要視される。オパートスであれば鉱物が捧げ物になるので、レアな鉱物ではなく銅のような大量に手に入るものを捧げれば良い。詳しい仕様はwiki参照。
祭壇はその辺の野原やダンジョンにランダムで出現するが、大半の神の祭壇が設置されている「神々の休戦地」という施設があるため、そこを目指すのも良い。初期拠点からはかなり遠いので、少なくとも食料の準備は必須。
信仰は他の神の祭壇に触れればあっさり切り替えることができるが、切り替えた際に元の神から神罰が下り、信仰していた期間に応じたターン数、インベントリに「鉄球」が固定されてしまう。
信仰していた日数が長いと1万ターンくらい押し付けられることもあるが、単に重たいアイテムというだけなのでその場で潰れ・超過状態にならない限りはそこまで問題ない。改宗する場合は裸一貫の身軽な状態で行おう。
・依頼を受け、金とプラチナ硬貨を貯めよう
街の掲示板に触ると、その街の住民から依頼を受けられる。
配達・護衛・討伐のような「それっぽい」ものから、畑の収穫、演奏といったものまで種類は様々。
最初は配達のような誰でもできるものからはじめよう。
とは言え、依頼者は街から街への距離と日数を全く考慮してくれないので、「徒歩で10日かかる街にあと2日で配達してくれ」といったふざけた依頼を平然と出してくるため、知らない場所への配達を迂闊に受けるのは危険。
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