いまも輝く原初に触れた日

SAI2022に行ってきた。27日のDAY2!
どんだけ友人に話したり壁打ちしても興奮が治らないので記事にすることにした!ただのいちロック好きが書いているだけなので、優しい心で読んでほしい。
専門性もないので所謂「初見の感想」を読むのが好きな人に読んでほしい。私もいつかの自分の為に新鮮な感想を置いとくだけなので。


終わってから今まで、マジでロックが好きで舞台芸術が好きでまだACIDMANのライブに行ったことない人、行ってみてほしい。ずっとそんなことを考えている。原初の熱量で今も輝き続けているの、凄すぎる。

何かを美しいと思った最初の湧き上がるような気持ちを思い出すような灼熱(これは太陽フレアとかそういう燃え上がる熱量の意)で今も音楽を奏でて、"場"を作り続けてるのすごすぎないですか?本当にタイムマシンでもう一回観に行きたい。

BUMPの「stage of the ground」を聴いたときに私と"音楽"の全てが始まったんだけど、その時の心臓の奥がカッとなって世界が3秒前と全く違うものになった時の感覚と同じだった。いや、3秒前とも現在は地続きではあるんだけど…こんなものが世の中にあったんだ!という知的好奇心がひたひたに満たされる感覚。人生で音楽というジャンルでもう一度味わえると思わなかった。

でもそれもこれもフェスとして流れが完璧すぎたのもある。本当に全ての構成が完璧だった。いや、私はテンフィとホルモンが休憩で聴けてないし、休憩するつもりだったBRAHMANで案の定聴覚は破壊されたんだけど、その流れも含めて、今の私のメイン追いバンドTHE BACK HORNから始まり、sumikaとバンアパに出会って、アジカンで全力リライトして、満身創痍にエルレ叩き込んで、ミスチルは意識が朦朧としてても凄くて、それで満を持して、だったから こっちの受信状況もバリ3だったわけで…。


順番に思い出していって良いですか?(いいよ!)

まず、前日全然寝れなかった。これはいつもの事なんですが…大人になってもう随分経ちますが、いまだにお出かけの前日はワクワクして寝れません。
最近バクホンを軸にライブに行くか決めてて、今回は加えてエルレとアジカン出るってことで即決だったんですが、まさかこんな事になるとは…マジで行って良かった…。

初っ端、THE BACK HORN。声出し解禁の最初がバクホン普通に泣いちゃったな。刃。隣の知らん人と肩組みそうになった。あと、希望を鳴らせたのが本当に本当に本当に良かったですね…。声出しガイドライン出た瞬間に「もしかして希望、鳴らせますか…?」になってたので、嬉しかったです。あと、罠の照明が神すぎて解釈一致!ありがとうございます!空、星、海の夜はもしかしてライブで初めて聴いたかも…!とにかく朝イチでどうなる!?と思ったけど。もう最初からMAXになりました。

前方エリアから脱出してぐるりと回って戻ってきて、後方エリアの前の方でsumika観た。もちろん名前は知ってたけど、なんだかんだ初めてちゃんと聴いた。めちゃくちゃ良かったな。圧倒的""光""だった。真っ白な照明を浴びて光属性すぎて私は目を瞑ってしまった。ライブで見たいバンドだなあ。ACIDMANの話になって「美学と哲学をもって生きること」の話をしてたんだけど、このMCの真の意味が後になって本当に心からわかった。約8時間後、純粋で美しくて泥臭い美学と哲学を浴びることになることをまだこの時の私は知らない…。

メモを見返してたらこの辺で会場装飾を見る余裕が出てきたらしい。「会場内、惑星浮いててめちゃくちゃかわいい 星もキラキラしてんのよ」って書いてあった。綺麗だったな…。

続いても勿論お名前は知ってましたが、いままで見る機会がなかった、the band apartさん。お初!超よかった〜!演奏うますぎるオジサン達がめちゃくちゃオシャな曲やってて、凄すぎるのになんでこんな謙虚なんですか!??!!になってた。MCも面白くて、てかメンバーみなさん見た目のキャラ立ちが凄すぎて漫画みたいだった。てかリハやりすぎて、捌ける時間あるのか?と思ってたら普通に捌けなかったのも面白すぎた。聴けて良かった〜!また是非ライブに行きたいですね。

お次はBRAHMAN。こちらも初見。よく名前は見かけるけど、のタイプ。すごかった…世界観が…!ファンがSEを合掌しながら迎えてるのハワ…となりながら見ていた。民族音楽ぽい音作りも好みでした。特にslow danceで圧倒されてしまってそこから音とファンが作る現象に見惚れるしかできなかった…。MCも構成もすごかったなあ。
聴覚の問題で合間合間の休憩を割としっかり取らないと、耳がすぐご臨終するので、本当はホルモン〜BRAHMANまで外で休んで転換で中に入るつもりだったんだけど、もう中に居ないとエルレで前方エリアに入れなそうだったので……前方エリアの後ろへ突撃してしまって…リハ見てたら多分セッティングの相性なんだけど超爆音に感じて耳が大丈夫かずっと心配で、案の定やっぱり聴覚は破壊された、笑。でも本当に映像の演出とかも含めてかっこよかった…。

というか今思ったけど、そもそもライブ参戦復活したの今年のロッキンだったので、屋内でバンド演奏聴くの久しぶりだったな。そりゃイヤープラグ忘れますね。二度と忘れないでくれ、自分。

アジカン。人生で一度は見たかったから、ここか!来たな!という気持ちだった。正直、「或る街の群青」くらいまでしかしっかり聴いてない勢だから、後ろの方にいようと思ったんだけど、人並みに流され前の方へ。ガチっぽい人は自分より前に一生懸命どうぞどうぞって流したんだけどそれでも前の方でコロされないかドキドキしながら聴いていた。始まった瞬間の感想、「ゴッチってマジでいたんだ…」だった、笑。バクホンとの下北での対バンの話してくれて嬉しかった…てかさっきも書いたけどマジでアジカンが目の前に存在してて嬉しかった(?)。めちゃくちゃリライトした。

待ちに待ったELLEGARDEN。開幕Fire Cracker → Space Sonic で普通に泣きました。わ〜ん。ライブに行くことは一生叶わないと思ってたから嬉しかった。「休止中も俺たちの曲を聴いてくれて、待っててくれたことが伝わってきた」という言葉でジーン。20年前弱くらいの曲で当たり前のように盛り上がれるの凄いし、学生の頃の思い出が蘇りすぎて気絶しそうだった。

音楽というものがまだ"流れているだけのもの"だった中学生の頃、流行りの音楽を嗜む程度に聞いてただけだった当時、読んでた雑誌の読者投稿コーナーにBUMPのユグドラシルが出ました!オススメ!って投稿が載ってて、表題にユグドラシルってつけるなんてすごいなあ…どんなアーティストなんだろうって借りに行って隣にあったjupiterも借りて、ついでに近くにあったアジカンの確かソルファとGRAPEVINEのイデアの水槽をジャケ借りして、当時インターネットで仲良くしてたお姉さんにそれを言ったらバクホンとエルレとくるりをお勧めされて、それを学校の友達に言ったら洋楽好きなことが発覚してGCとか simple planを勧められて…高校に入ってRADを教えてもらって…

っていう思い出が走馬灯のように0.5秒ぐらいで駆け巡った。

ミスチル前に斎藤工氏が出てきて爆笑してた。
流石にもう足腰が限界で聴覚が終わりまくってて頭痛かったので万全の体調で聞けなかったのが悔やまれるけど、そんな状態でもミスチルはすごかった。なんか…すごいな…という感情に包まれてたのと、弱いのでHANABIぐらいしかわからなかったから、始終ぼんやりしてて思い出しても夢みたいだったやあ。なんというか、私は曲を全然知らなかったわけですが、逆に「誰でも1曲は知ってる」ということでもあるかもしれない。それはかなりすごい。みたいなことを考えていました、笑。

そしてACIDMAN。始まる前にMCの方から「ミスチル先輩すごいけどこのフェスのトリはACIDMANにしか出来ないんですよ!」という言葉があり、なんか良いな、そうであると期待しよう。と思いながらお初。
すごかった。なんで今まで素通りして聴いてこなかったんだろうと思ったけど、今だから沁みるものもあるんだと思う。特に「廻る、巡る、その核へ」すごすぎた。芸術だった。ライブ行って「芸術だ…」と思ったのはACIDMANが初めてかもしれない。
私はもう足腰も聴覚もギリ終わってたので、後方エリアの最後列で見ていたんですが、私の周りもたぶん満身創痍の人が多くて(実際、始まる直前まで床に座って仮眠してる人やぼんやりしてる人しかおらんかった、私も、笑。でもそうまでしても残りたかったんだよな、この空間に!)、それまでは結構フラフラゆらゆら足首ぐるぐるしながら聴いてたんだけど、「廻る、巡る、その核へ」は身動きひとつ取れないで圧倒されてた、と思う。いや、会場中がそうだったと思う。生命の渦に、慟哭に、呑み込まれてすごい空間だった。
あと「夜のために」も好きでしたね。私はまだ1回のライブを浴びただけなので、全然違ったらすみませんなんですが、ACIDMANのどうしようもない孤独とか、せつなさ(切なさ・刹那さ)とか、それでも在ることとか、そういうのがすごく胸にきて、この感情を抱きしめるために、私は今日ここに引き寄せられたんだ、って思って。今日ここに連れてきてくれた好きなバンドたち、好きなバンドたちを集めてくれたACIDMANに心から感謝した。

そんなわけで普段は画家として活動してる私ですが、27日は個展の最終日というわけで本来は在廊すべき日なのでしょうが、各所の許しを得て、あの日のたまアリに存在することができました。それで、やっぱり音楽は私という人間が何かを生み出すコアの部分にでっかい養分を与えてくれる大事なものなのだなと思いました。幸せでした。ありがとうございました。



■おまけ
さっきCDTVでRADがライブやってたんだけど前前前世のイントロアレンジ良すぎたな…?DADAがはじまった瞬間に弟にLINEした。

記事書くのに3時間ぐらいかかってて笑う。
今見たら日付変わってた。
全然"さっき"ではない。

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O/S
画家の傍ら自分の考えを文字にしています。 頂いたサポートは制作費用や書籍代として活用させて頂きます(^^)

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