苦手でもセンター国語8割対策(論説・小説物語)だけど、共通テストでも半分は使える!

国語苦手な人へ

理系受験生でセンター試験文系科目、特に、センター国語で得点できずに困っている人が多いのではないでしょうか?

様々な対策本が出ていますが、本当に国語の苦手な人たちがセンター国語で8割得点できる方法論を述べたものは私の知る限りは見当たりません。

私の専門は英語ですが、センター国語に泣かされる生徒たちを何とかしたいと過去のセンター国語本試と追試25年分全てを解いて分析して考え出した方法論です。センター国語が出来ない生徒は、100/200点すら取れないことも少なくありません。その生徒たちが160点前後を取れるようになった実践具体的方法論です。

前置きが長くなりましたが、そのセンター国語の現代文の概念説明と具体的方法論を述べていきます。(1)「論説」・(2)「小説物語」・(3)「古文」・(4)「漢文」の4部門はそれぞれ異なります。

センター国語は、基本的には、センター英語や私大マークと同様に「設問によるエリアのロック・オン」(質問に対する答が含まれる場所を絞って正解の根拠を見つけること)という取り組み方が意味をもちます。


論説文部門対策

(1)まず、センター国語「論説」部門は、一つのテーマに対して「起承(転)結」で述べられている訳ですから、基本的に、「合同・相似形」の内容段落が展開されています。また、この概念はセンター国語の論説だけではなく、後に述べますセンター漢文、私大国語、センター英語、私大・国公立二次試験の英文解釈と自由英作文などにも当てはまる重要な基礎概念です。

各段落の簡略要旨によって各設問選択肢の余計な部分をそぎ落として選択肢「核」部分の和文比較ができるまでにします。

つまり、文節ごとに「重複しているところ」や「明らかに本文内容とは違う部分」を先に消してしまい、選択肢内容の大きく異なる部分だけに絞り込みます。

この作業と思考は正解を1つに決定する時や後で見直す時に役立ち時間短縮にもつながります。

よほど自信がある設問は別ですが、悩む場合は、いきなり選択肢全体を比べるのではなく、また、初めから1つの正解を求めると一気に正解率が下がります。

これは稚拙なテクニック論になりますが、センター試験をはじめ英語・国語マーク形式の問題は、「四択から1つ正解を選べ」が多いですよね。

ですが、マーク形式の試験は「時間との闘い」です。一つの設問でずっと迷っているとあっという間に時間を使ってしまいます。

この各選択肢の核部分比較⇒「簡略化された選択肢同士の比較」によって、正解候補を最終的に2つに絞り、そこから「主観を入れず」に本文中の根拠によって正解候補を絞っていきます。ここで、大切なことは、「すぐに正解を1つにしない」ことです。

制限時間の中で解いている訳ですから早く正解を1つにしたい気持ちはよく分かりますが、そこは後ろ髪を引かれつつ次の設問に行き、また前に戻る解法パターンが、センター国語を苦手とする人には慣れてくると一番得点を上げられるようです。

何故なら、センター国語の設問一つは平均5点ないし6点と配点がとても高いからです。センター国語で1問を間違うと、ほぼセンター試験全体の1%近くを即失います。これはボーダーラインに大きく響くことは言うまでもありません。

稚拙な助言と分かって敢えて述べますが、実践的には、やはり、正解候補2つの選択肢に不等号をつけることはとても大切です。

1つの選択肢番号に○をつけるというよりも、「選択肢の無駄な部分をそぎ落とした核部分の比較」と思って、各選択肢に○×△などをつけながら段階的に正解を絞り込んで、最後に「不等号」を利用していくと正解率が上がります。

稚拙でもこのような取り組み方は、センター国語4部門、センター英語、私大マーク形式試験に共通して言えることです。

また、本文と各設問の選択肢だけでなく、「各設問同士の相関関係」を利用する、別々の設問にも関わらず正解根拠となる本文エリアが同じか近い場合、設問間に関連性があるので一気に6点×2問が得点出来ることも少なくないとセンター国語が苦手な生徒を指導している時に気付いた大きなポイントでもあります。


小説・物語部門対策

(2)次に、「小説・物語」部門ですが、現代文の中でも意外に得点できないようです。何故なら、簡単に読めてしまうからです。ですが、「主観的」に答えてしまうとほとんど点は取れません。

つまり、設問主旨とはズレた解答をすることが多くなるのです。具体的には、物語の「すじ」だけを追うことにとらわれると「情景」しか見えてきません。

その「情景」から登場人物の「心情」を推考しないといけないのに、その思考がないままに解答するので、この分野では、国語が苦手な人は平均20前後/50点の場合が多く、国語が苦手でない人でも論説文と違って「抽象的」であるが故に大きな落とし穴になる分野です。

各設問の選択肢に対する対応策は、論説部門と同じですが、「情景から心情を考える」を忘れてしまうと、論説文のように絞り込みが出来ないまま時間切れになることも多いので要注意です。

逆に、数年に一度、論説的な小説が出ます。一つのテーマを物語の中で掘り下げていくのですが、これは、「小説物語」とは思わずに、前述の「論説問題」と思って解けば点は取れます。

この小説物語分野の特徴は、論説部門と同じように、各設問選択肢の無駄な部分をそぎ落とした核部分の比較や設問間の相関関係(設問自体に正解のヒントがある)も使いながら、段落要旨同士をつなぐ一本の「ひも・糸・すじ」のようなものが「小説・物語の流れ」になり、その流れが、どう変わっていくのかを問われていると言えます。

その際に、必ず、symbolicな具体例、何でもいいですが、例えば、「水」や「人の顔のホクロ」など何か象徴的なものが大きなヒントとして出てきます。それが何をimply(示唆・暗に示す)しているのかを正確に把握することが、この分野最終設問3つくらいに大きく関わってきます。


このようにセンター国語・現代文「論説」「小説・物語」は、絶対に「主観」を入れずに本文内に判断根拠となる箇所を探して比較検討していくことが、最大のポイントです。

そうすれば、前半現代文だけで25~40点は変わりますので、この指導後には、ほぼ80/100点前後を獲得できていきます。

本試・追試過去問を数日に一度解いて下さい。

但し、一度に全体を解くのではなく、「論説と漢文」で35~40分、「小説・物語と古文」で40分前後を目安に1回分を半分に分けて実施解答すると、集中出来る上に自分の各4分野の最低必要時間も具体的に分かってくると思います。

また、センター国語模試でも第1問の論説文からいきなり解き始める人が多くいるのにも驚かされます。センター英語やセンター国語が苦手な受験生には、「時間的プレッシャー」もかなりのマイナス要因です。

焦ると思考は上滑りしますから、正に悪循環です。マーク系不得意科目に対応するには、知識や思考力だけでなく、メンタル面の影響も考慮しないといけません。

もしセンター国語が苦手なら、何故、「自分の一番楽な解答順序」を探らないのでしょうか!?

例えば、漢文(15分以内)⇒論説(25分以内)を前半とし、小説・物語(18分)⇒古文(22分)を各設問の制限時間と設定して、解答する分野の順序に強弱をつけてみるとかなり解き易さも違ってきます。

実施回数は週一回であれば本番まで12回分くらい、二次に国語がなくそれでは足らない人は週二回ペースで20~24回分を試行錯誤しながら制限時間内で概念と方法論が出来ているか確認しながら実施して下さい。

ですが、やはり、他の科目との兼ね合いがあるでしょうから、個人差によって実施回数は限定しませんが、ある程度の回数を実施しないと上記概念と方法論は実感できないと思いますから、最低でも10回分は過去問を解いてみて下さい。

過去問は出来るのに模試だと点が取れない人は、騙されたと思ってここで述べている稚拙ですが実践的方法論を試して下さい。必ず取り組み方が見えてきますし、最終的には、指導した生徒たちは90/100前後までを達成できたことも付け加えておきます。

センター国語現代文に関する具体論は以上です。これなら自分でもできそうと思える人は、後半の古文・漢文編で80/100前後を目指そうも読んでみて下さい!






※全身痛再発7年目で外部の学校には指導に行けませんので、サポートは本当に有り難いです。投稿内容にご納得の上、何らかの形で英語指導の機会を与えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 HP⇒https://feedback01.webnode.jp/ 福岡県 北九州市 小倉南区