季節が変わるようには、こころは変えられない
昨年の10月末に肺癌を宣告され、もう半年以上経過した…
もう生活の殆どの優先順位すら癌に侵されてしまったようだ…
NOTEの記事もほとんどが自分の癌の闘病記になっている…
右肺上葉切除手術をしても、リンパ節に癌の浸潤…
わたしの肺も自分の性格に似て本当にしぶとい様子…
抗がん剤治療に耐えたのに、肺の中で転移している可能性が強く…
残りの肺の部位全てに、すりガラス結節影、つまり癌の子どもたちが居座ってしまった…
つまりは、もう肺を切って助かる見込みを失った…
残りは、わたしの肺腺癌の遺伝子であるEGFR遺伝子を阻害する分子標的薬タグリッソによる癌の成長を妨げることが、わたしが生存する生命線となってしまった…
ああ~、癌の遺伝子さえも、わたしの性格の生き写しなのか…
本当にしぶとい奴だ…
何と言ってもしぶとい…
わたしはやっぱりしぶといのだろうか…
きっとわたしは頑固で偏屈なんだろう…
それは子供の頃に父親をそう思ってきたからかも…
その当時の父親の年齢を遥かに越えた今、きっと自分もそうだと思う…
一つのことを自分で決めると、それを一切曲げない性格は、良いのか悪いのか…
きっと良い方に作用したこともあれば、悪い方に作用してきたこともあるのだろう…
今、なんとか生きてる自分も、この良いのか悪いのかわからないしぶとさという性格を受け継いでいるからこそなのだろう…
周りの人は、蠍座のA型だからというが、わたしは星座も血液型も占いや運勢は信じない…
まあ血液型は心理学の世界でも根拠がないことですし…
まあ血液型で性格が判断できるんだったら、そもそもブラジル人の大半は同じ血液型だから、性格や運勢が全く同じということになるわけで、それをブラジル人に言ったら笑われるだろう…
星座占いが当たるんだったら、(もちろん生まれた年は違うけど)わたしと母は数日しか誕生日に違いがないので、同じ運命をたどるはずだけど、全く異なっているし…
まあ、わたしと妹とも、これまた全く性格すら違う…
あれっ、話がすでに脱線気味…
思い立ったら直進あるのみ
まあ、わたしの人生も実は癌によって変化してきたようで…
工業高校に行ったのも、中学時代に工業高校から豊橋や長岡の技術科学大学に入りやすいからだったわけで、高校2年の時には進学組だったのですが、その時に親が舌癌になり、結果、就職することに…
これが良かったのか悪かったのかは未だ不明だけど、大学に行きたかったので、当時国内留学制度があって、九州では第1級無線技術士(現在は第1級陸上無線技術士に名称変更されています)を取得すれば、選考の候補になるとのことで、取得しました…
結果、平成元年に国内留学制度で早稲田大学理工学部に1年間聴講生(聴講生といっても、きちんと単位認定試験は受けます)をしながら、週に一度は技術研究所で垂直磁気記録の研究してました…
大学が夏休み等のときは、もちろん技術研究所に毎日通いましたが…
結局、国内留学制度で学ぶ楽しさを知ったのか、その後、通信制の大学、MBAと進み、経営学の大学院、情報学の大学院でWドクターになりました。通信制の大学に行っているときから、まさに四当五落の世界と同様、働きながら睡眠4時間以内を続けてきたので、身体がボロボロになってしまったのかも知れないと、今になっては思うもの…
まあ仕事で夜中の2時3時に帰ったりしていた頃に、自分でも良く勉強していたと思います。一度興味を持つとトコトンのめり込むのは、わたしの家系の良さであるのだろうか… とにかくしぶとい…
でも、そうやってでも成果を残してこれたからこそ、今の自分になっているのだろう… 知らんけど…
好きな人も未だ変わらず
好きな人も未だ変わらず、なので死ぬまで独身でとおす… それがわたしの意地、そして永遠の想い…
まあ死期が早まったのだろうから、天に召されるのか地獄に落ちるのかは不明だけど、その前に幽霊になって、遠目から元気な様子を確認してから天国か地獄に行こうかと…
それとも想いというのは時空を超えるのだろうか…
まあ、天国に行っても神様の前で、地獄に行っても閻魔の前で、講師としてプレゼンしているかも… あはは~、それでいいじゃん…
想いは伝わる!?
問題は何時伝わるかだ…
…僕には、もう時間がない。
…きっと終わりがあれば、次の始まりがあるのだろう…
…もう、半分は次の始まりを夢見ても良いのかも…
なんとなく副作用
主担当の医者や薬剤師にも言われた分子標的薬タグリッソの副作用…
肌の発疹などもそうですが、指の爪の周りも荒れるとのこと…
ここ数日、指先に何となく違和感を感じるようになってきました。
足のしびれの手指版のような感じもする…
とにかく通常でないことは理解するに至るけれど、どう言語化して表現したら、伝わるのか、その言葉が上手く探せない…
今現象が出ているのは、左手親指と人差し指、中指、右手は人差し指と中指… 指先が少しジンジンする程度…
さて、これから先、どのように変化するのやら…
この薬を飲み続ける限りにおいて、副作用とは共存?ないし戦う必要があるよね~♪
というより、わたしの生命線は、もうこの薬に頼るしか無くなっているわけで… 頼むよ自分!
いざとなったらパトラッシュ、わたしをルーベンスの絵の前に連れて行っておくれ~♬ 「にゃ~♪」
パトラッシュ、寝ちゃ駄目だ…