伊藤比呂美(1955.9.13- )『ウマし』中央公論新社 2018年3月刊 200ページ 早川義夫(1947.12.15- )「サルビアの花」『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』1969.11
伊藤比呂美(1955.9.13- )
『ウマし』
中央公論新社 2018年3月刊
200ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4120050629
「熊本で、老いた父と呑み込む生卵。
カリフォルニアで、娘とつつくパンケーキ。
東京で、やっと出会えたあの鰻重。
更年期、遠距離介護、夫の看取り。女の人生も後半戦。
満身創痍で駆け抜けながら、詩人が「ウマし」と叫んだものは―。
詩人として、娘として、母として、太平洋を股にかけ、
東奔西走するおばさんのエネルギッシュな食エッセイ。
『honto+』連載を単行本化。
1955年東京都生まれ。詩人。
「とげ抜き」で萩原朔太郎賞、紫式部文学賞を受賞。
他の著書に
「読み解き「般若心経」」「女の一生」など。」
「78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。
性と身体をテーマに80年代の女性詩人ブームをリードし、
同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで
「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた
『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)
『犬心』『父の生きる』、
お経の現代語訳に取り組んだ
『読み解き「般若心経」』
『たどたどしく声に出して読む歎異抄』を発表。
人生相談の回答者としても長年の支持を得ており
『女の絶望』『女の一生』などがある。
一貫して「女の生」に寄り添い、
独自の文学に昇華する創作姿勢が多くの共感を呼んでいる。
現在は、熊本と米国・カリフォルニアを拠点とし、
往復しながら活動を続けている。」
https://www.amazon.co.jp/dp/4122070414
https://ja.wikipedia.org/wiki/伊藤比呂美
「2018年4月1日から2021年3月まで
早稲田大学文学学術院(文化構想学部)教授。
2021年4月より法政大学大学院講師。」
福岡市総合図書館蔵書
2018年4月29日読了
『honto+』
https://honto.jp/article/hontoplus.html
2013年7月号~2017年12月号掲載の
「あたしはカルフォルニア在住のおばさんである。」
で始まる、3ページ食べ物エッセイ52篇。
1955年9月13日生まれな
伊藤比呂美さんのお名前を、
1955年1月生まれの私は、
『良いおっぱい悪いおっぱい』
冬樹社 1985.11
の頃から見聞きしてきましたが、
三十年以上経って、著書を初めて読みました。
私達夫婦が明治大学文学部で同級生(1973-77)だった
枝元なほみさん(卒業後もう四十年会っていませんけど)
の名前が何度も登場して、親近感を感じてしまいました。
https://www.meiji.ac.jp/koho/meijin/leading/edamoto.html
「友人に枝元なほみという料理研究家がいる。
あたしたちは同い年で、二十代の初めに知り合って、
今は六十を少し過ぎている。
四十年間、つかず離れずつきあい続け、
お互いの男はぜんぶ知ってる。
ここ数十年、あたしは東京に行くと
枝元の家に泊めてもらって、
猫と寝る。その猫ももう何代目かだ。」
p.31
「浄土行きのかき卵」
「[ポテトチップスを]サンドイッチに入れると、ウマいのである。
どこのメーカーのどんな味のポテトチップスでもいい。
歯ごたえのしっかりしたものがいい。
ターキーハムのサンドイッチを開いて、ポテトチップスを数枚、
挟んでごらんなさい。噛むや口の中でぱりぱりカリカリと砕かれて、
えも言われぬ食感のよさ。口にひろがる油感。
ただのハムサンドが揚げたてハム天サンドになる。
きゅうりとトマトのサンドイッチに挟んでごらんなさい。
揚げたて野菜天サンドになる。
…
おすすめしたいのは、卵かけご飯である。
しょうゆがかけてあるから、塩分には事欠かない。
そこにポテトチップスをざっくり砕き入れる。
黄身のねっとり、白身のずるりに、
ぱりぱりカリカリさくさくが絡み合い、
すべての快い食感が一口のうちに具現するのだ。」
p.29
「ポテトチップスをの正しい食べ方」
「日本の夏の庭によくある、
突き出した舌みたいな赤い花弁を引っこ抜いてちゅっと吸うと
とても甘いサルビア、
あなたの部屋に投げ入れたいといつもいつも思ってたあの花、
と言ってわかる人が世間にどれだけ生き残っていようか。
大むかし「サルビアの花」という歌が流行ったのだ。」
p.170
「チアとバジルとカエル」
1972年にヒットした
「サルビアの花」は、
「もとまろ」という女性グループ
https://www.youtube.com/watch?v=A63ELtj4iH0
でしたが、
私はオリジナルの
早川義夫(1947.12.15- )
『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』1969.11
https://ja.wikipedia.org/wiki/かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう
での同曲
https://www.youtube.com/watch?v=dlWX49TOghs
を、それ以前(都立北多摩高校の生徒だった頃)に、
繰り返し繰り返し聴いていました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/サルビアの花
https://ja.wikipedia.org/wiki/かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう
https://www.youtube.com/watch?v=JUCJr73cH5Q
読書メーター
伊藤比呂美の本棚
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11268028
枝元なほみの本棚
登録冊数12冊
出版年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091388
食べ物の本棚
登録冊数857冊
著者名五十音順
エッセイ、小説、マンガ、絵本など
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091194
https://note.com/fe1955/n/n12d1fc3a6a5e
https://note.com/fe1955/n/n618d4e74e848
https://note.com/fe1955/n/n7d801714fa4c
https://note.com/fe1955/n/n340dc7ac9d04
https://note.com/fe1955/n/n1c1d20c365dd
https://note.com/fe1955/n/n5c9aefbf1967
https://note.com/fe1955/n/naa86fd8067c2
https://note.com/fe1955/n/nbfc65ad4d2f0
https://note.com/fe1955/n/n2799109cfd8e
https://note.com/fe1955/n/ncbc5752a9c70
https://note.com/fe1955/n/nd79e8302ad82
https://note.com/fe1955/n/n86a2def3f3d3
https://note.com/fe1955/n/n762a82771603
https://note.com/fe1955/n/n340877875e4a
https://note.com/fe1955/n/ne8ec120e5796
https://note.com/fe1955/n/n6c1a1c130092
https://note.com/fe1955/n/nfd1220995a0d
https://note.com/fe1955/n/ne66125796874
https://note.com/fe1955/n/nb5bb99744b44
https://note.com/fe1955/n/nfea58f0cd9b3
https://note.com/fe1955/n/n3970a7b5632c
https://note.com/fe1955/n/n3b2fb5b392a8
https://note.com/fe1955/n/n5c9aefbf1967
https://note.com/fe1955/n/n50fca0be3dfd
https://note.com/fe1955/n/n34f4465276aa
https://note.com/fe1955/n/n12d1fc3a6a5e