全ネジと長ナットによる開き止めを使ったハンガーラックで暮らしを彩る
狭小賃貸にも最適なシンプルで美しいハンガーラック
収納スペースが限られた狭小賃貸に住んでいると、備え付けのクローゼットだけでは洋服の収納が足りなくなることがあります。
そんな時に、少しだけ洋服を掛けられるハンガーラックがあると便利です。
そこで今回は、店舗用什器としても活用できるシンプルで美しいハンガーラックを設計しました。
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ハンガーラックに求められる機能はシンプルで、ハンガーを掛けることが主な役割です。
そのため、余計な装飾を省き、少ない部材で美しく組み立てられる設計を目指しました。
今回は折りたたんで薄くなる機構を作りたいことなどの所要件もあり、細くて丈夫な鉄で設計を行いました。
折りたたみ機構の要となるのが、開き止めとなる全ねじと長ナットです。
この部品を取り外すことで脚同士をくっつけるようにたたむことができます。
模様替えや移動の円滑化に貢献する仕組みです
ナットではなく長ナットを採用したのは人の手で回すときに、高さの無い小さなナットでは回しにくいからです。
長ナットをつまんで絞るようにして固定するイメージが鉄をメインに使った全体の印象とマッチすると思い、このようなディテールをデザインしました。
全ねじとは、長い線材の全長全てにネジのギザギザがついているものです。鉄鋼材の中には半ネジと呼ばれるものもありますが、これはネジの先端から半分程度までらせん状の溝が入っているものをいいます。
折りたたみ機構の要となる全ねじと長ナットは、デザイン的にも優れています。
金属特有のらせん状の溝が、シンプルながらも工業的な美しさを持ち、ディテールにこだわる方にも魅力的に映るのではないでしょうか。
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可動する機構や、ネジ・歯車といったギアのような要素に魅力を感じる人は少なくありません。
私自身もそのひとりであり、シンプルなデザインの中にも、機能的なワンポイントアイデアを取り入れることで、より惹かれるデザインになると考えています。
今後も、新しいアイデアを取り入れたデザインを考案し、また記事にしたいと思います。
おわり
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