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民泊はじめました[長期滞在中の移動手段]


民泊営業をはじめるので、Airbnbにリスティング登録した

のが2024年の6月はじめ頃のことです。初めてのお客様は思いのほか早く、ドイツの男性からのご予約。
そしてすぐ後に長期の予約が入り、6月半ばには滞在を開始されました。韓国からの男性Hさんです。

実は、このお客様からの事前問い合わせで、アリエクでバイクを購入して滞在中に乗りたい、だからアリエクからの配達を受け入れてほしい、という希望をもらっていました。

実際に届いた電動スクーター

Hさんは、長期滞在をご希望で、うちのまわりが車が無いと不便な環境だと調べて充分納得して予約されたのです。
癒やしのための旅なので、観光地や観光客との遭遇を避けて、のんびり過ごしたいのだと。

ふたりめのご予約で、2ヶ月弱の長期滞在予約、ということで飛び上がるほど嬉しいながらも、なぜうちに?という率直な疑問はありました。なぜなら、

ここは日本のフツーのいなかで、JRの駅からは距離があり、

1時間に1本ぐらい(しかも日曜休み)のコミバスで繋がっている場所。
まぁとはいえ、スーパーやコンビニが近く、イオンモールもぎりぎり自転車圏内。
じつは自転車さえあれば、車がなくても生活は便利なところではあります。

バイクを持ち込むのは、とても良いアイディアです。感心しました。
楽しみ方を心得たお客さんです。
しかし、そのために通販でバイク購入!となるとそこは行動力+決断力+経済力。。。

そして、この時わたしに充分な交通法規の知識があれば、全力で購入をお止めしたのですよ。

購入されたバイクはお客様の国際免許では、日本で乗れないものでした。

ちなみに、最新の法改正では原付一種と二種の区分は、排気量と出力をあわせて基準とするんだそうですね。

つまり、そのバイクは原付二種にあたり、Hさんの国際免許では乗れないらしい、ということまでは調べることが出来ました。

が、そのときすでにHさんは到着されてしばらく経ち、待望のそのバイクが届いたところです。
高額な商品だし、それ以上にここでの生活を楽しみにされていたお気持ちを考えるとわたしも悔しいと感じていました。だからこそ、丁寧に説明して理解してほしい。地元の警察も親切かつ慎重に免許の適用を調べてくれ、一緒にHさんへの説明をしてくれました。

Hさんは、韓国では食品卸会社を経営している青年実業家。しばらく接しているとわかってきたのですが、とても礼儀正しい方で、細やかさと大胆さと純粋さが同居する好感の持てるお人柄です。

もちろん法律による制限を納得してくれました。警察からの帰りに「うまく行かないことがあったときは、美味しいものを食べましょう」といって、わたしにごちそうしてくださったのです。
申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、ここはありがたく受け取り、せめて楽しい時間にしようと思いました。

そして、この件はうちに長期で滞在される方にとって何が快適なのか、という大きな課題を意識する最初のきっかけとなりました。

解決策はレンタルバイク

Hさんにとって、ここでの滞在を良い経験にするために、替わりの移動手段を色々調べてみました。
そうしたら、割と近くに良心的なバイクショップを見つけることが出来たのです。1ヶ月単位で保険込み概算1万円あまりという使いやすさです。

ここまでは、ちょっと込み入った事情です。
なので、メールでの問い合わせに細やかに応対してくれたことで、一気にほっとできました。Hさんもこの提案をとても気に入ってくれて、お店に行ってみることになりました。

社長さん、スタッフさんのお二人でのお迎え。
わたしといっしょに翻訳アプリを使って、Hさんへのバイクレンタル手続や
説明をしてくれました。
Hさんのどこか人なつこいお人柄もあって、お二人が優しく対応してくれたのが、ホストのわたしもほっこり嬉しかったです。

Hさんは8月の中頃、南アジアへ寺院を巡るための1年半の旅に出発する事になりました。
こちらにいるときは、もちろんレンタルバイクに乗って買い物や食事、探索を楽しまれました。
そして、気に入ったお店や近所の風景などの写真を、都度送ってくれて、それを見る限りここの滞在を充分楽しまれたんだと感じました。
Airbnbのホストをやって本当に良かったな、と深くやりがいを感じた体験でした。

実際にレンタルされたバイクです。
ご出発の前に記念撮影