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【インタビュー#10】空港でお客さまの安全、安心をサポートする仕事┃福岡空港 グランドスタッフ(エスエーエス)

FDAプロフェッショナルズとは?

FDAの安全で快適な運航は、多くのスタッフの力が結集して遂行されている。地上から空の上まで、自らの役割を誇りをもって全うしている彼らが、
何を大切に思い、どのようにFDAらしさを体現しているのかを探るインタビュー企画『FDAプロフェッショナルズ』の第10弾(2021/7/1時点)。

今回は、空港で出発から到着までのお客さま対応のすべてを担う仕事に密着しました。


「FDAのお客さまに、いちばん最初にお目にかかるのが私たち。緊張感は常にありますが、やりがいを感じる毎日です」

その日、福岡空港の出発ゲートでは、FDA新潟便の出発時刻が迫っていた。お客さまを笑顔で搭乗口へ送り出しながら、石原さんは時折、無線機のマイクを手に小声で話している。

チェックインしたお客さま全員を時間内に機内へご案内することが、飛行機の定時運航を守るためには欠かせない「グランドスタッフ」のミッションだ。

常に装着している無線機からは、すべての地上業務の業務連絡や出動の要請などが流れてくる。
不測の事態にも瞬時の対応が必要なのが空港業務だ。

現在、新潟、松本、静岡、名古屋を結ぶ4路線、一日12便が、福岡空港から出発するが、乗り遅れるお客さまが出ないよう、毎便、出発ギリギリまで、アナウンスや声掛けをする。

空港内での「捜索」も日課だ。空港内を走り、「搭乗券に記載の座席番号とゲート番号を間違えているのではないか……」などと推理力も働かせ、他のスタッフにも伝令を飛ばして、チームワークを駆使して任務を遂行する。無線機のイヤホンもマイクも常に作動中だ。

石原さんは、福岡空港のグランドスタッフとして勤務して8年目。実に自然な笑顔と穏やかな話し方が印象的だ。背筋がまっすぐに伸びて、動作は機敏なのに、初めて飛行機に乗る人が心から安心できるような、穏やかな空気をまとっている。

毎日行われるブリーフィング。その日の運航状況や天候、
お客さまの情報などを早番、遅番の班員が伝達し合い、共有する重要な時間だ。

そんな石原さんだが、ご高齢の方などお手伝いが必要なお客さまをサポートするときは、今でも緊張するという。通常、グランドスタッフは、入社前からケアの基本を学んで、入社後の訓練でも車椅子の操作などの練習も繰り返し行われる。それでも、お客さまに安心していただけるお手伝いができるようになるには、実際の業務で、先輩の姿から学びながら、毎回、お客さま一人ひとりの状況と気持ちに向き合って、経験を積み重ねていくしかない。

「お客さまにお話をしながらお手伝いができるようになるまでには、3年くらいはかかりました」という石原さん。この仕事の責任の重さと日々の緊張感が伝わってきた。

カウンターからお客さまへ心が届く「おもてなし」を

そして、さらに幅広い知識と経験、スキルが必要とされるのが、お客さまと最初に対面するカウンター業務だ。

チェックインだけでなく、航空券の予約や払い戻し、運航や空港についての質問、相談に答えることまで、多種多様なお客さまが求めることを的確、迅速にくみ取り対応することが求められる。

空港業務全体の知識と理解、その日の運航状況などを含めた膨大な知識があることは大前提だ。同時に、お客さまの心に寄り添った応対、コミュニケーション力も要求される。

カウンターでは日々、幅広い対応が求められる。制服に着替えると、すっと業務に集中できる。
頭の切り替えも得意になった。高校では弓道部に所属した。
凛とした立ち姿、強い精神力、集中力は、「そこで鍛えられたかもしれません」

「最初は業務を覚えることで精一杯。ひとりで担当する業務が増えてから、お客さまが何を求めているのかがなかなか理解できなくて、話がかみ合わなかったり、言葉につまったり。先輩に何度も助けてもらいました。この仕事に向いていないかも、と悩んだ時期もありました」。

無線機のイヤホンから流れてくる業務連絡や要請にも耳をすませながら、お客さまに対応できるようになるまでには、さらに時間が必要だった。

そんなある日、石原さんは、思いがけず、「あなたの笑顔、すごくいいね!」と定期的に空港を利用しているお客さまに声をかけていただいた。そう、緊張しながらも、肩の力を抜いて、笑顔でカウンターに立てるようになっていたのだ。そして「この仕事をこれからも続けていきたい」と強く思うようになった。

出発ゲートでは、お客さまを笑顔 でご案内しながらも、出発ギリギリまで緊張の任務が続く。
離陸を見届けると、毎回ほっとする。

石原さんは今、早番、遅番、休みのシフトの3班体制の班長のひとりを務めている。多くの業種の人たちが関わり支え合っている、空港の仕事のすばらしさ、その一員として働く喜びを強く感じ、後輩にも伝えていきたいと思う。チームワークもよくしたい。そのためには「よく話すことでしょうか」石原さんは少し考えてから、ひと言答えてくれた。

悩みながら、日々、お客さまやともに働く仲間たちと向き合ってきたからこその石原さんの笑顔は、どこまでも力強く、やさしい。

学生の皆さまへ - カラフルな未来を目指して🌈 -

FDAは「地方と地方、人と人を結ぶ」をコンセプトにしているリージョナルエアラインです。従来の大型機主体・拠点空港中心(ハブ&スポーク方式)とした形態とは異なり、新たなビジネスモデルに挑戦をしている航空会社になります。

FDAのカラフルな機体のように、人材に関しても様々な個性が集まって切磋琢磨しあうことを求めています。

空港のグランド業務をほぼ自社でまかなうプロフェッショナル集団「エスエーエス」さまの採用情報は以下よりご確認ください。

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