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【インタビュー#6】新制服誕生まで、プロジェクトをまとめる仕事┃客室乗員部 新制服プロジェクトリーダー

FDAプロフェッショナルズとは?

FDAの安全で快適な運航は、多くのスタッフの力が結集して遂行されている。地上から空の上まで、自らの役割を誇りをもって全うしている彼らが、
何を大切に思い、どのようにFDAらしさを体現しているのかを探るインタビュー企画『FDAプロフェッショナルズ』の第6弾(2024/10/1時点)。

今回は、11年ぶりに刷新された新制服が完成するまでを追う。新制服プロジェクトリーダーが、その舞台裏を明かしてくれた。

「新しい制服で、変化、チャレンジ、飛躍、洗練を感じていただいて、さらにお客さまに満足いただけるフライトを提供します」

今年7月18日、客室乗務員新制服のお披露目が名古屋(小牧)空港で行われた。「新制服は、私たち客室乗務員の思いと自信を高め、安全で高品質なサービスの提供を実現し、お客さまの満足につながると確信しております」

格納庫で行われた新制服のお披露目会の様子

3代目新制服への思いを語ったのは、廣本千里さん。プロジェクトリーダーという大役を果たし、表情をゆるめた。

「もちろん、これから改善点は出てくると思いますが、まずはホッとしました」

FDA就航15周年を機に、新制服について考えてほしいと廣本さんが打診されたのは2022年の年末。2代目制服刷新の際、プロジェクトにメンバーとして参加した経験を買われてのことだった。

新制服プロジェクトのメンバーたち。
23年9月21日に初めての「キックオフミーティング」 を実施した。「役職関係なく、率直な意見を 出し合うことで、いつの間にか問題が解決していることも多かったです」と廣本さん。

「他社ではどのくらいのスパンで制服を替えているかをリサーチしたり、企画書をつくったり、就航15周年の日程から逆算して行程表をつくったり。企画書なんて書いたこともなかったですし、初めて尽くしの業務でした」

本来の教官と乗務員の仕事に加え、まだ誰にも相談できない新ミッションを抱えて焦ってばかりだったという。

タイムリミットまで、約10カ月の新プロジェクト!

正式に「新制服プロジェクト」が立ち上がったのは、23年夏。客室乗員部の部長、グループリーダー、教官2名、募集をかけて選抜されたFA5名に業務部門から1名を加えた総勢11名のチームが結成され、並行して約120名のFA全員へのアンケートが実施された。

「今の制服のいいところ、次の制服に求めるもの、さまざまな声をもとに新たな時代への変化・チャレンジ・飛躍・洗練』とコンセプトを決定しました」

従来なら2年ほどじっくり時間をかけるところだが、残された時間は1年に満たない。そこからは駆け足のスケジュールが続いた。コンペティションを行い選考を重ね、23年年末には、4社7案まで絞り込んだデザインをもとに、全社員を対象に行ったアンケート結果を参考にして選考を進めた。

実際にサンプルを試着して、細部まで チェック。ストレッチの効いた生地は動きやすく、
ジャケットにはカードや鏡、ボールペンを入れても余裕の収納力の内ポケットなど、
さまざまな工夫が施されている。

さまざまな部門からの声に耳を傾け、チームで行う月1回のミーティングは、時に5時間に及ぶこともあったそうだ。

「フラットに意見を言い合うことで、FA自身の意識も変わっていきました。最初は『こういう制服を着たい!』と単純だったのが、制服の与えるイメージや新しくする意味、予算なども真摯に考えるようになっていきました。何よりみんなが新制服に愛着を抱いていったのは大きいですね」  

廣本さんは、自らコストとスケジュールを徹底的に管理し、プロジェクト全体をまとめる役割に徹した。

デザインも機能性も、こだわりを尽くした仕上がりに

「FAにとって制服は、まったく違う人に変身するくらい意識が変わる、重要なツールです。あるFAの体験ですが、機内にスズメバチが入ってきて、お客さまに危険が及ばないよう必死で捕獲したことがあったそうです。FAの間でも、これが私服だったらできなかったかもしれない……と共感を呼びました。それほど制服はプロフェッショナルに変わることができる大切な役割を担っています」

24年1月上旬、コシノジュンコ氏によるデザインが採用され、3月には試作品が完成。そこからはラストスパートだった。生地や機能性はもちろん、着用して実際に機内サービスを行い確認を重ねた。

「実際につくってくださっている業者さんが本当にフットワークが軽く、ミーティン グの際にメンバーから出た疑問にすぐ解決策を提示してくれたのも、短時間で完成した理由のひとつです」

「たとえば、ポケットは使いやすいか、シートベルトをした時にショルダーハーネスが当たらないかなど、アンケートで指摘されていた内容が改善されているか。さらに、どのように動けるか、見えるか、霧吹きで水をかけてみて汗染みにならないかまで、念入りにチェックしました。2代目の時には、ここまで実施できなかったので、大きな進歩でした」

デザインだけでなく、使う側の気持ちを最大限に反映した新制服となった。

「インナーのカットソーは、配色パターンが2タイプあります。ちょっとした違いでずいぶん印象が変わります。また、エプロンには襟を付けて凛とした印象のデザインです。これはコシノジュンコ先生がこだわったところで、機内サービスでエプロンを着用すると突然台所感が出るのが気になる、と。ワンピースのようにも見える渾身のデザインです」

行程表に従って、全体の流れをうまくいくように管理するのが私の仕事。とにかく周りに助けられました。苦労というより、大きなトラブルもなく、楽しくプロジェクトに取り組むことができました。

主張を控えた廣本さんが、ひとつだけこだわったことがあるという。

「実は、ネームプレートだけは初代から大きくデザインが変わっていないんです。個人的にぜひこの機会にと思っていまして、新たにデザインしていただきました。かっこよくなっていますので、ぜひチェックしてください」

FA全員の気持ちも新たに、さらに充実したおもてなしを提供していく。

FDA新制服を大解剖!特設サイトはこちら

最後に新制服のお披露目当日の様子をYouTubeで見てみよう🎵

学生の皆さまへ - カラフルな未来を目指して🌈 -

FDAは「地方と地方、人と人を結ぶ」をコンセプトにしているリージョナルエアラインです。従来の大型機主体・拠点空港中心(ハブ&スポーク方式)とした形態とは異なり、新たなビジネスモデルに挑戦をしている航空会社になります。

FDAのカラフルな機体のように、人材に関しても様々な個性が集まって切磋琢磨しあうことを求めています。

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