【ドイツ事情】ドイツ人は謝らない?(日本人が謝りすぎ?) #427
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
先週の第423回では「ごみ出しの日を気にしなくていい」というテーマでお話しました。
今日は「ドイツ人は謝らない?(日本人が謝りすぎ?)」というテーマでお話します。
先日 あるドイツのラジオ番組を聞いていた時のことです。
ニュースを伝えていた女性アナウンサーから交通情報担当の男性アナウンサーへの音声切り替えが一瞬うまくいかない場面がありました。
そうしたら、その女性アナウンサーが Scheiße! とつぶやいたのが聞こえてしまったのです!
Scheiße! というのは「クソッ!」とか「畜生!」とかいう意味の、汚い言葉です。
私はびっくりしてしまって、このあとどうなるのかと心配しながら聞いていました。
交通情報が終わり、またその女性アナウンサーに戻ったのですが、なんと何事もなかったかのように普通に番組が続いたのです。
Scheiße! と言ってしまったことや、リスナーに聞こえてしまったことに対して、女性アナウンサーも番組も何とも思わなかったのでしょうか?
少なくとも謝るようなことではなかったようです。
リスナーの中でも気にしたのは私だけだったのかもしれません。
日本だったら「放送事故」とされて、ちょっとした騒ぎになりますよね。
アナウンサーさんが必死に謝る様子が目に浮かびます。
まあ、そもそも日本のアナウンサーが間違っても「クソッ!」とは言わないでしょうけれど。
日常場面でもこのような例はいろいろあります。
たとえば、ドイツでは電車がよく遅れますが、車掌さんがそれほど謝罪するのを聞いたことはありません。
日本では電車が数分遅れただけでも「申し訳ございませんでした」と何度も何度も繰り返し謝罪しますよね。ちょっとうるさく感じてしまうほどです。
接客場面でも同じことが言えます。
このように考えてみると、日本が謝りすぎなのかもしれません。
ドイツだけではなく、他の国でも日本のように謝ることはしないのではないでしょうか?
皆さんはどう思われますか?
それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!