【ドイツ語】「良い本は高い」形容詞の格変化 #319
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
第317回では名詞の前に置かれた形容詞にどのような語尾がつくのかについて説明しました。
今日はその続きです。
第317回で出てきた例文を思い出してください。
一つ目は
Ein guter Anzug ist teuer.
二つ目は
Dieser gute Anzug ist teuer.
でしたね。
この男性名詞 der Anzug(スーツ) を中性名詞 das Buch (本)にかえると
一つ目は
Ein gutes Buch ist teuer.
二つ目は
Dieses gute Buch ist teuer.
となります。
一つ目の
Ein gutes Buch ist teuer.
の文では形容詞の前にある ein に、中性1格をはっきり示す語尾がありません。
そのため形容詞 gut 自体が -es という強語尾をつけて中性1格だということを示しています。
二つ目の
Dieses gute Buch ist teuer.
の文では形容詞の前にある dieses にはっきりと中性1格を示す強語尾 -es がついていますので、形容詞 gut は 弱語尾 -e をつけるだけで済むわけです。
今度は女性名詞 die Uhr(時計)にかえてみましょう。
一つ目は
Eine gute Uhr ist teuer.
二つ目は
Diese gute Uhr ist teuer.
となります。
男性名詞、中性名詞の時とは違い、
一つ目の
Eine gute Uhr ist teuer.
の文にも形容詞の前にある eine に、女性1格をはっきり示す語尾 -e がありますし、
二つ目の
Diese gute Uhr ist teuer.
の文にも形容詞の前にある diese に、女性1格をはっきり示す語尾 -e があります。
ですから、どちらも形容詞 gut は 弱語尾 -e をつけるだけで済むわけです。
言い換えれば
1格では男性と中性の時に不定冠詞(類)が無語尾ですから形容詞に強語尾がつくということです。
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それでは続きはまた明日。
Bis morgen.
Tschüs!