【ドイツ事情】 客と店員は対等 #220
※ 音声はコチラ↓ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。
Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
先週はドイツの「終業時刻は死守!とても大切な Feierabend」についてお話しました。
今日は「客と店員は対等」というタイトルでお話します。
先週の配信で、ドイツのスーパーで閉店15分前ごろに、「もうすぐ Feierabend なのだから早くレジへ行くように」と店員さんから注意された話をしました。
ドイツではスーパーや飲食店などの店員さんから注意されたり、怒られることは珍しくありません。
日本ではちょっと考えられないですよね。
というか世界を見渡すと日本が特別なのかもしれません。
上質なサービスや素晴らしい「おもてなし」は、日本の誇る文化ですから大切にしたいですが、それに甘えたり図に乗ったりしてはいけませんよね。
日本では「お客様は神様」という考えがあったり、客と店員を主従関係だと勘違いして偉そうな態度をとる人も見受けられます。
私は日本の店員さんは遠慮しすぎだと思いますが、走り回る子供を注意しても親から逆切れされることもあるようですね。
ドイツでは客と店員は全く対等です。
デパ地下のレジの近くでたむろしていた若者グループに対して、女性の店員さんが「そこ邪魔になるから、たむろしないで!」と注意するのも見ましたし、美容院の予約時間に遅れてきた人が「とっくに時間が過ぎてる!」と美容師さんに怒られて帰されたのも、ドイツで実際に見ました。
ドイツではマニュアルにそってサービスすることや作り笑顔をすることがないので、その人自身の気持ちや人間性がストレートに顔や態度に表れます。
不愛想な店員さんが多い印象ですが、にこやかで親切な店員さんも少なくありません。
ドイツにいると日本のサービスが恋しくはなりますが、お客さんであっても悪いものは悪いと店員さんが対等に接する点は良いなあといつも思います。
いずれにしましても、客と店員は互いに尊重しあい、どちらも丁寧に接するようにしたいものです。
皆さんはどう思われますか?
コメントやご感想をお待ちしています。
それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!