見出し画像

【ドイツ事情】みんな待ち焦がれる Spargelzeit とは #278

※ 音声はコチラ↓ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。


先週は「具体的な体験談(トイレの「D」と「H」)」というテーマでお話しました。

今日は「みんな待ち焦がれる Spargelzeit とは」というテーマでお話します。


ドイツではそろそろ Spargelzeit が始まります。


Spargelzeit とは何かと言いますと
Spargelアスパラガスのことで、ドイツでは白いアスパラガスです。
Zeit はこの場合「(ある限定された)期間、シーズン、季節」のことです。


Spargel はその年の天候や地域によって多少前後しますが、だいたい4月中旬に収穫が開始されます。

収穫を終えるのは6月24日と決められていますので、Spargel を味わうことができるのは、このわずかな期間限定なのです。


ちなみに、なぜ6月24日Spargel の収穫終了日として定着しているかというと、それ以降に収穫すると、土壌に負担がかかり、翌シーズンの収穫量が大幅に減ってしまって、風味も落ちてしまうからだそうです。


ドイツで初めてこの Spargel を食べた時は、あまりの美味しさに驚き、感動しました。


日本の瓶詰になった白アスパラガスとは全く違います。

大きさももっと大きくてふくよかで、あんなふにゃふにゃした感じではなく、ホクホクかつジューシーで、とても新鮮なので香りも良いのです。


ドイツにいる間、私も毎年この Spargelzeit待ち遠しくて仕方ありませんでした。


ドイツでは、この Spargelzeit が近くなるとメディアでも頻繁に Spargel の話題が取り上げられます。


みんな待ち焦がれているんです。


Spargelzeit が始まればレストランでは特別メニューとして Spargel の料理が並びますし、家庭でもよく料理されます。


定番は茹でた Spargel に生ハムとじゃがいもを付け合わせたものです。
溶かしバターオランデーズソースをかけて食べます。
飲み物はなんといってもドイツの白ワイン、辛口のリースリングが良く合います。


シンプルですが、この定番が私は一番好きです。


4月中旬から6月中旬のドイツは、とてもさわやかで気持ちの良い季節ですから、レストランのガーデンテラスでこの定番を味わうと、最高に幸せな気分になったものです。


皆さんもぜひ機会があれば、ドイツで旬の味覚 Spargel を味わってみてくださいね!


それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!

この講座が有益だと思ってくださったかたは、是非サポートをよろしくお願いいたします。いただいたサポートは講座の継続や改善に向けて研究活動費として大切に使わせていただきます。