「飲食店にホームページは必要ない!」は正解なのか?
こんにちは、飲食店総合支援会社・株式会社フードコネクションのマーケター石田です。
よく聞く、「飲食店にホームページは必要ない」というお話。
飲食店向けホームページ制作数延べ8000サイト以上、現在4000店舗以上のホームページ運営を行うフードコネクションに所属する、
私個人の答えとしては『Yes でも Noでもない』です。
理由はSEOという検索対策に大きく左右されるためです。
むしろハッキリと言えるのは、『SEOに対してしっかりとノウハウと対策が出来るホームページなら絶対に持っておいた方が良い』と言うことです。
なぜ、こういう記事を書こうとしたのかと言うと、
大好きな飲食店さんにもっともっと良いご経営をしていただきたいし、
実際弊社の顧客様であればコロナ禍でもアクセスが上昇しているケースが多く存在する。。。
だからもっとも多くの飲食人に正しいweb販促を知ってほしい。
ホームページに対する疑心、間違った捉え方が日本の飲食業界にはびこっていると感じたので、業界全体に正しい理解を進めていかなければいけないと感じたからです。
飲食店ホームページに失敗が多い理由
ではなぜ多くの飲食人がホームページで失敗したのか。
理由は
「SEOノウハウを持っていない人が作ったホームページばかり(安いを基準に選んでしまう)」
「SEO対策の分析運営サポートを行う会社がおらず、アドバイスがもらえる環境にない(作るだけの会社が多い)」
「SEOに強いだけで、デザイン面や戦略面で劣っているホームページを持っている」
というような理由から「ホームページを持っても集客につながらない」と認識されているケースが多いように思います。
ではSEO(検索対策)で上位表示させるには何が必要なのでしょう?
検索対策=SEOは、E-A-Tに準じた良質コンテンツを作るだけでなく、ページタイトルなどのキーワード選定、クリック率を上げるディスクリプションの文言の作成などの内部対策と、しっかりと運営されたサイトからの外部対策、他にもサイテーションなどが必要になります。
ここを理解している会社で、UI,UXを考える会社は飲食業界においても新規集客が行えるわけです。
※ちなみに宣伝で恐縮ですが、弊社はSEO対策の専門部署があります。
飲食オーナーが知らない『グルメサイトの真実』
多くの飲食店オーナーさんはグルメサイトに掲載費を払っているのですが、
Googleなどで「目黒 居酒屋 日本酒」などと検索をしても、グルメサイトの個別ページは検索上位に露出しづらいのです。
※まとめページは検索上位表示されますが、まとめページから個別ページにたどり着くのは、掲載費を多く支払う店舗以外にとっては非常に難しい。
その結果Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)に貼られているグルメサイトや、検索結果上位のグルメサイトから予約がされ、掲載費と二重で予約手数料をグルメサイトに支払っているケースが、本当に多いんですよね。
つまりは屋号(店名)検索はお店が作り上げてきた口コミや、評判、その他の広報活動の結果で、グルメサイトが作ったものではない。
でもグルメサイトはそのお店の努力にあやかって、閲覧され、予約手数料までお店が負担する。(予約機能の便利さは優秀だと思います)
屋号(店名)を知らない人に露出する機会が恐ろしく少ないという『真実』
グルメサイトがGoogle検索で露出しづらい2つの理由
では、なぜグルメサイトが新規集客に役立たないケースが多いのか。。。
答えは主に2つです。
①多くの一般ユーザーは飲食店探しをGoogleで行っている
②グルメサイトの個店ページは、Googleの検索に上位表示されにくい構造
①については、データがあります。
以下、グーグルでの2004年~2022年2月までの検索推移データです。
青:ぐるなび
赤:ホットペッパー(ビューティーを含む)
黄:食べログ
緑:焼肉
紫:居酒屋
2011年を境にグルメサイトはすべて右肩下がりに検索数が減っています。
2020年のGOTOEATの時には一度検索数は復活しましたが、
2021年10月~12月でも検索数は微増といった印象です。
逆にコロナ前まではGoogleでの「居酒屋」検索はずっと上昇し続けており、「焼肉」に至ってはコロナ禍でも右肩上がりに上昇し続けています。
また、あるグルメサイトの近年5か年の決算情報を見ると、アクティブユーザー数は毎年約20%程度、減らし続けていることも読み取れるので、上記のデータに間違いはないのだと判断できます。
②グルメサイトの個店ページは、Googleの検索に上位表示されにくい
以下診断方法があります。ぜひ飲食店オーナー、店長様は一度確認ください
【1分で診断可!】
屋号を知らない消費者に見られているのか!?
あなたのお店のweb集客力をチェック
■診断方法
お手元のスマートフォン(Google※)に以下のような文言を入れてみてください。
※日本ではGoogleユーザーが7割を超えているため
1)「(自店がある地域)+(自店の業態)+(自店の強み)」
※自店の強み:個室、魚、肉、日本酒、ワイン、など業態ではないもの
2)「 (自店がある地域)+(自店の業態)+(利用シーン)」
※利用シーン:記念日、接待、お食い初め、宴会、デート、一人飲みなど
3) 「 (自店がある地域)+(自店の業態)+ (自店の強み) + (利用シーン) 」
例:目黒 居酒屋 日本酒 or 一人飲み
⇒弊社運営の居酒屋「目黒ほろよい党」のホームページがGoogle検索9位
■診断基準
1ページ目に自店のグルメサイトページが出てきたら合格
では弊社制作のホームページの結果はどうか?
〇佐賀県のある飲食店のホームページのアクセスデータを開示します。
こちらのピンク色は店名・屋号の検索流入、黄色は屋号・店名を一切含まないキーワード、つまりこの飲食店を目的として探していたわけではないが興味があり流入してきた数字です。
新規が獲得できていることがわかります。
2021年1月1日~2021年12月15日までのデータ
「お食い初め 佐賀」「佐賀 すき焼き」「佐賀 しゃぶしゃぶ」「佐賀 仕出し 弁当」「佐賀 ランチ」「佐賀 個室 お祝い」などで露出していることが分かります。
結論、グルメサイトの個別ページは構造上Googleの検索に露出しづらく、かつSEO対策を行ったホームページは露出しやすく新規集客につながるのです。
正しい飲食店ホームページの作り方・活用方法
では、飲食店ホームページの作り方と活用方法をご紹介します。
■SEOに長けた会社の選び方
SEO対策にも、UI、UXにも費用がかかることを理解して、しっかりと対策できる会社に依頼したい場合。
SEO実績もそうですが、詳しくどんな対策を行ってもらえるのかを聞いてください。
重視すべきポイントは、
「キーワード選定をキーワードツールから制作会社が提案してくれる、もしくは情報提供をしてくれるのか?」です。
これは飲食店オーナーにキーワード選定を任せる会社、もしくはキーワードボリュームを開示しない会社は、対策の責任を追おうとしていません。
「(地域名)+創作料理+女子会」など、そもそも調べる人が少ないキーワードを勧められても、その検索ボリュームはどれくらいあるのか、それと同様の検索ワードで流入を獲得できている事例があるのかを確認することが、失敗しないことに繋がります。
もしこのようなデータ開示が出来なれば、他の会社を検討すべきでしょう。
■UI、UXを考えている会社の選び方
制作実績を5社~10社くらい見せてもらい、そのお店に行く前提で
・知りたい情報にすぐにたどり着けるか?
・単純に行ってみたいと感じられるか?
・予約ボタンや電話ボタンが押しやすい場所にあるか?
などをチェックしてください。
最後は結局一般ユーザーが使うので、直感的な使いやすさなどもやはり重要になってきます。
ちなみに、弊社では5年ほど前にABテストを行い、スマートフォンサイトにおける「電話番号ボタン」の位置を様々検証した結果、
スマートフォン画面の右下に通話ボタンを配置したことで、それまでの5倍のアクションを獲得できたことから、通話や予約ボタンを下辺に固定で設置するようにルール化しています。
ということで、以上の観点から、
今回の「飲食店にホームページは必要ない」はウソです。
逆を言えば、SEOとUI・UXを備えたホームページを作れるなら、現在の最大武器になりえます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます
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