恋人のご家族にご挨拶してきました~番外編~
ちゅーわけで
大変濃厚な週末でございました。
恋人の実家に初めてお邪魔するにあたり
何を着ていこうか考えた。
ネットで検索すると【女子アナコーデ】が妥当と書いてある。
そんなもの持ってない。
普段私は柄物が多い。
そしてスカートよりもズボンが多いし、スカートを履くとしても 冷え性なので中にタイツかスパッツを必ず履いている。
実家襲来が決まったのも、その週のド平日だったため
大したシミュレーションができぬまま衝動に駆られ
前日の金曜日、超高速で仕事を終わらせて定時脱獄を図り
「しまむら か あかのれんに行きたいので車を貸してくれ」と母に頼んだところ(もう店のチョイスが庶民的)
予想はしていたけど、母がついてきた。
しまむらには行ってみたものの、目の前の陳列すべてが部屋着に見えてしまい断念。
「アピタに行こう」という母の案で、すぐ近くのアピタにハシゴした。
アピタには、Studio CLIPが入っている。
母はそこがとても好きだ。
好きといっても、本人がそこで服を買うわけではなくて
私に合うからここで買え と、常日頃から勧めてくる。
私は普段、妹や妹の旦那からおさがりで頂戴した服ばかりを着ており、自分で購入することはほとんどない。あったとしても、何らかのポイントが溜まった時だとか、今回のように【自前の衣服だけではやりこなせない予定ができた】タイミングのみ。
StudioCLIP服を買ったことは、人生で1度あったかなかったか、毎度のように勧められているので買ったことがある気がしているだけかもしれないぐらい。でも私も好きなタイプ。
いつも可愛いなと思いながら、見て、通り過ぎるだけ。
店に入るや否や、声をかけてくれた可愛い店員さんに
母のトークが炸裂した。
『この子の服を買いに来たんだけど、この子自分で服買ったことないもんでコーディネートしてあげてくれない?』
小学生か。
ていうか、服買ったことぐらい あ る わ。
あるけど、黙って店員さんについて行くと
次から次へと笑顔で森ガールな服を出してきてくれた。
(StudioCLIPは森ガールらしい。妹が言ってた。)
『なんか違うな~』という母の甘ったるい返事に応えるように、どんどんカジュアルな服をチョイスしてくれる店員さんに
これは埒が明かねえぞ と思い
『彼氏の実家に初めてお邪魔するコーディネートでお願いできますか。』
と思い切って伝えてみた。
きっと私より一回り以上下年下だと思われる その可愛い店員さんは、一瞬フリーズし、その後 ただでさえピンクのチークを塗りたくった頬を若干追加で赤らめて『おめでとうございます!!そういうことですね!!』 と張り切って方向チェンジしてくれた。
結果的に購入したのは
エアリーなオフホワイトのブラウスと、その中に着る真っ白なロンT(ありとあらゆる裾がヒラヒラしたやつ)
中に着る あ、インナーと言うのかな
「気に入ったけど時期的にまだ早い(寒い)んじゃないかと思われる 首元がレースのタンクトップ」は、ロンTとどっちか選ぶ予定だったけど結果的に母のゴリ押しで両方ゲットすることに。
下半身は、茶色寄りなベージュのプリーツスカート。
プリーツスカートは女子アナコーデの定番だったので、まぁそれでよかろう。
『じゃあもうそれ全部でお願いします。明日それで行きます。』ってお伝えし、試着もせずに購入。
急いでいたこともあり、値段も確認せずに、言われるがままに購入した一式は 占めて14500円。震えた。
普段私は、頑張って自分で服を買うとしたって
しまむらやあかのれんで 1000円もしないものばっかりをゲットしている。
タンクトップだけで2500円。
タンクトップなんて、あかのれんなら300円なのに。
そういう考え方しちゃうのちょっとダサイけど、実はこの感覚タミオ君も同じで癒されている。
先日三重県への出張で、300円の飛騨牛コロッケ食べながら「eQvo!で買えば5個食べれるのに」と思ったそうだ。わかるよ。
話が逸れました。
こういう時でもないとちゃんとした服なんて買わないし、大人だし、何より明日タミオ君のご家族に 女子アナ並みの好印象を与えられればもうどうでもいいわ と思い(言い聞かせ)ながら、楽天カードを放り出した。
『事前にネットで調べたら、どこもかしこも女子アナコーデを勧めてきたんだけど、見ての通り 私は変な柄の服しか持ってないので これから明日以降も愛用します!』
と、世間話を挟んで心を落ち着けた。
可愛い店員さんは、女子アナコーデにバカウケし
『頑張ってくださいね♡』 と、満面の笑みとガッツポーズで送り出してくれた。
壱万四千五百円、実に痛い出費だ。
服がねえ金がねえ時間がねえ が口癖の母は
私には簡単に高い服の購入を勧めてくるのが許しがたい。
高くないんだろうな、一般的には。私の感覚がおかしいだけで。
しかしながら、スマイルは0円だった。
マックよりスマイルだったな、StudioCLIP。
そしてその夜、我が家の女ども一同からワイワイガヤガヤLINEトークやビデオ通話を駆使して 着こなし術を支持された挙句
結果的に私は、プリーツスカートを履いていない。
近くに住む妹に、白いカバンを借り
購入したプリーツスカートではなく、自前の薄ピンクのズボンを履き
あ、ズボンじゃなくてパンツ
薄ピンクのパンツの下に薄ピンクのパンツ(下着)を履き、予定していなかったヌーディーなストッキングと、またしても薄ピンクのパンプス(冒頭の写真の一番左がそれっぽい)を履いて、実家にお邪魔した。
プリーツスカートは、いつかタミオ君とのデートに着て行こう。
ロングスカートなんか履いて行くようなデートは、出会ってからこの8か月間で、なんと1回しかしてないけど。
それもサイズ直しが完了したペアリングを一緒に取りに行った、一瞬の都会。街を歩いたのは小一時間。
都会は苦手なんだ、あたいら。
タミオ君の実家にお邪魔するのも
今回が最初で最後なわけじゃないし
あの日プリーツスカートを履いていたら、私はロデオマシーンには乗っていない。
終わり良ければすべて良し。
そしていつか、あの一式を着用してアピタに行こう。
『似合うでしょ、ご挨拶成功したよ。ありがと!』って
可愛い店員さんに教えてあげよ。
おしまい。