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とんでもない不安要素を発見してしまった話。
最近私は休日出勤をしているんだが
不定期な恋人タミオ君の休日に代休取得をぶつけるという技を使っている。
それを見越して休日出勤メンバーに立候補した自分を褒めたい。
そんなわけで
来週またお休みかぶりの日が出現する予定。
契約を決めた二人のおうちに係る説明を、不動産屋のお兄ちゃんからZOOM会議で受けることになった。今はそんな感じなのかな。ご時世的に少しでも来店&対面の回数を減らせるような努力よね。
私は仕事でZOOMを使うことはないんだけど、別の機会にZOOMは経験済み。ZOOMじゃないけどWEB会議は日常茶飯事だし、何の抵抗もなく受け入れたけど
仕事上、現場対面オンリーのタミオ君は
なぜZOOMなんだ 店に行っちゃいけないのか、カギをもらいに行く予定の来店日じゃダメなんだろうか と腑に落ちない様子だった。
そんなこともあろうかと、契約者本人も参加するけど準備は全部私がやるので資料も会議案内も私に送って欲しいと不動産屋さんには頼んでおいた。
事前に送ってもらった資料を見てみると
火災保険に入らなきゃいけないとか、契約日までに振り込む初期費用だとかそんな書類がたくさん詰まっていた。
タミオ君にはご時世的な予想や、ZOOM会議での内容(予測)を説明しつつ、不動産屋から届いた資料やメールをお見せしたけれど
『これって何人も一緒に説明を受けるってこと?』と聞かれて驚いた。
そんなことは言われていないしたぶん違うと思うけど…と言いつつ、なぜそう思ったのか理由を聞いたところ
会議案内のメールに記載のあった【(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京】この表記を見て、全国各地から入居者が説明に参加するんだと思ったらしい。
『これは日本時間という意味だよ』
日頃慣れ親しんだ会議案内だったので
むしろ私は見てもいなかった。
これは価値観の違いとは異なる話だけど
日頃の生活の中で当たり前のように触れていることも、相手にとってはそうじゃなかったり その逆も起こるよな って改めて実感した。
でも突然ZOOM会議を振られて困る人って、絶対いるよね。
私もなぜZOOM会議をやったことがあるかって
仕事でZOOM会議を初めて使う友人にSOSされてテストしたから。
年齢関係なく、わからん人にはわからん。
自分がわかってることは相手も知ってて当たり前 みたいな勘違いで話すことって 重大事件につながることが多いから、普段から仕事でも気を付けている。気を付けてはいても、やっぱり「気付けないこと」ってあるし 視点が違うだけで 同じ文章を読んだって脳みそに残るワードだって違う。
不思議だね。
こういう細かいことも、寄り添う気持ちがあってこそ揉めずに済むんだよな。
*****
昨日、仕事の帰りに会った母から
『明日区役所行くから婚姻届もらってきておいてあげる』と話があった。
そのつもりはあるがまだ正式にプロポーズだってされていない。
彼にもその気があることはわかっているが
逆プロポーズはぬるりと交わされたまま。
『すぐに出さなくても、証人の欄とか準備も必要だし。』と、母は言う。
まあ、そうなんだけど。
婚姻届けを親に持ってきてもらう30代後半カップルって世の中にどれぐらいいるんだろうか。助かるけど。自分たちで行けないわけじゃないのに。
母と話したのは妹の家の前で
いつものように畳みかけるようなスピードで喋り倒し、声も大きい。
あまりこちらの意見を述べる気にもなれないまま、お願いします と伝えてきた。タミオ君にも伝えておくわ、と話して 早々に引き上げた。
なんだかちょっと言いづらい気持ちではあったけど
入手しちゃってからビビらせるよりはいいかと思い、早速タミオ君に話したところ
『二人で一緒に取りに行くもんだと思ってた』 と言った。
そうだよね。私もそう思うわ。
どうする?断れるけど断る?と聞いたら、まぁそもそも区役所って入るのにも時間かかるし待ち時間も多いし人も多いし平日行かなきゃいけないし、そのまま貰ってきてもらおう…という話にはなった。
だから母は今日、区役所で我々の婚姻届けをもらってきてくれる予定。
『もらってきてあげる』にモヤッとするのは
何でもかんでもやってあげる星人な母から逃れたい私だけが感じることなのかどうか、正直わからなかった。
【自分でできることを親にしてもらう】ということに必要以上に嫌悪感を覚えてしまっている私がおかしいのかもしれない、と思ったりもした。
結果的に断らなかった理由については私も思っているし、できるだけ休みが揃う日や時間は有効に使いたいし、決して 代わりにもらってきてもらって困るわけではない。
でも、タミオ君が言ったように
貰いに行って、書いて、出しに行くまでが「二人でやること」としてセットのような気がどこかでしているとか
「一緒にやりたい」という 気持ち がそこに存在していることを、母は考えただろうか。
面倒な役所へのご足労が省けるのは、もちろん助かるしありがたいことではある。
私が日々、自分でご飯を作りたいのに 作ったおかずを取りに来てと言われてモヤッとするのと似てる。
ご飯を作らなくて済むのはありがたいし楽だけど
私は自分でご飯を作りたい。
使おうと思っていた食材も、ダメにしてしまう。
母としては少しでも負担を減らそうと、やってくれていること。実際に楽できるかどうかだけじゃなくて、それがストレスにもなってしまう精神的な部分が考慮されていないことを 私はいつもわかってほしかった。
それを母に伝えたところで
余計なことをしましたスイマセン って常套句のように謝られるか、どうせ私なんて役立たずの親だ って機嫌を損ねるかのどちらかだ。
今までは自分だけが受けていればよかった母からの手出しを、今後はタミオ君も一緒に受けることになるんだろうか と不安になった。
なんだか巻き込んでしまったような気になって、少し落ち込んだ。
ちゃんと冷静に話せる時に
母にも気持ちを伝えておきたい。わかってくれるかどうかは別として。
昨日仕事が早く終わって、今日は夜勤なので朝私を会社に送ってくれるために急遽我が家に来てくれていたタミオ氏。
おかげでこのモヤッと報告を直接伝えることができたけど
朝、会社に行く時
いつも使っている有料駐車場に停めたタミオ君の車には、栄養ドリンクが2本 コンビニの袋に入ってぶら下がっていた。
初めてではない。
『ほら、御子ちゃんの会社の方角が悪いから~。』
もうネタのように、タミオ君も言う。
母の早朝のルーティンだ。
これも私が何度頼んでも辞めてくれない、「私にとって良い方角で買ってきた飲み物を持たせる」母の【仕事】である。
これをネタにして笑ってくれるタミオ君に私は救われているけれど
これを今日中に飲めば私たちは無事だと信じている母と
こんなことにお金を使ってほしくない私。
お金の使い方だけじゃなくて。
どう表現したらよいのか わからない。
必要以上に手出ししないで欲しい
母が手を貸さなくても、我々はちゃんと平和に暮らしてる。
自分たちでできることは自分たちでするし
手を貸してほしい時はちゃんと助けを求めるから
どうか、私たちの状況や気持ちを無視して「母にとって良いと思うこと」「親としてやらなきゃいけないと 思い込んでいる こと」を勝手に遂行するのはやめて欲しい。
すぐに行き来できてしまう距離に住むからこそ
最初にちゃんと約束しておかないとな。
タミオ君との共同生活よりも、よっぽど不安で心配だ。