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江戸のバズマーケター、紀伊國屋門左衛門!みかんで50億円稼いだ男の手口とは?」
こんにちは!SHUHEIです。
今日はマーケティングの話をします。
といっても、「ターゲットを絞るのが大事です!」みたいな退屈な話ではありません。
「命がけで市場をつくる話」 です。
出てくるのは江戸時代の伝説の商人、紀伊國屋門左衛門。
彼はマーケティングどころか 人生そのものをプロモーション し、
みかんを売るために 「命をかけてる風の演出」 をした男でした。
嵐の中にチャンスはある。ないなら作れ。
江戸では、毎年11月8日に「ふいご祭り」という鍛冶屋のお祭りが行われていました。
この時、見物客にみかんを大量に撒くのが恒例行事だったのですが、
ある年、大嵐のせいでみかんの輸送がストップ。
江戸ではみかんが暴騰し、逆に紀州では大豊作なのに買い叩かれていました。
ここで門左衛門は思いました。
「え、じゃあ俺が運べばよくね?」
ただし問題がありました。
・彼はまだ20代の若造 で、大金もない。
・船もない。
・そもそも嵐の海を渡れる保証もない。
でも、そんなことはどうでもよかったのです。
彼は 「死ぬ気で行く」 というムーブメントを作り上げることで、
江戸の人々の期待を煽りに煽ったのです。
マーケティングはストーリーだ。
門左衛門がまずやったのは 「自分の冒険を伝説にする」 ことでした。
・江戸の人々に、「紀伊國屋門左衛門が命をかけてみかんを運ぶらしい」と噂を流布。
・さらに「沖の暗いのに白帆が見える、あれは紀ノ国みかん船」という歌を作り、
これを酒場や町で流行らせました。(自作自演)
・江戸を出る日、全員が真っ白な死に装束で船に乗り込むパフォーマンス を披露。
・「故郷の紀州を救うため、命を落とす覚悟でみかんを運びます!」と
泣きながら出航。
これを見た江戸の民衆、大盛り上がり。
誰からともなく歌い、踊り、勝手に感動し、
みかんが到着する前から「伝説の品」になっていたのです。
結果、みかんが届くやいなや、江戸の人々はこぞって買い求め、
「決死の覚悟で運ばれたみかん」は 超プレミア価格 で飛ぶように売れました。
5万両(今の50億円相当)の大儲けです。
「売る」前に、「欲しがらせろ」
門左衛門は、単に物流をどうこうしたのではなく、
「商品が届く前に需要を作り、価値を最大化」 していました。
これがマーケティングの本質です。
✅ ストーリーを作る → 人々に話題にさせる
✅ プレミア感を出す → 期待値を上げる
✅ 「特別なもの」と認識させる → 高値で売れる
現代でもこの手法は応用できます。
例えば、
・Appleが新製品の情報を小出しにして「リーク祭り」を起こす。
・高級ブランドが意図的に生産数を絞り、「手に入りにくさ」を演出する。
・映画のティザー広告を出し、「まだ見れないのに期待だけ高める」。
マーケティングの基本は、
「モノを売る前に、人の頭の中を支配すること」 にあります。
そして門左衛門は、次のビジネスへ
みかんで大儲けした門左衛門、ここで終わりません。
次に彼は 「病気には塩鮭が効くらしい」 という噂を流し、
江戸で塩鮭を買い占めて大坂へ持ち込みました。
結果、
「病気の予防に!」と大坂で高値で売れ、
またしても大儲け。
マーケットは作るもの。
門左衛門はそれを 己の人生 で証明してみせました。
まとめ:門左衛門に学ぶマーケティング戦略
1. ストーリーを作り、人々の感情を動かせ。
→ みかんを運ぶだけじゃなく、「命がけ」の伝説を作った。
2. 商品が届く前に、欲しがらせろ。
→ 歌を流行らせ、噂を流布し、「みかん船」を江戸の一大イベントにした。
3. 「特別感」を演出すれば、高値で売れる。
→ みかんそのものは普通でも、「命がけで運んだ」と言うだけで価値が跳ね上がる。
4. マーケットは自分で作るもの。
→ みかんの後は、病気の噂を利用して塩鮭を売る。
つまり
マーケティングとは、
「商品をどう売るか」ではなく、「商品をどう語らせるか」 にあります。
「売れる商品」を探している時点で負けです。
門左衛門のように、「売れる状況」を自分で作りましょう。
それができれば、あなたのビジネスも50億円コースかもしれません。
今回の話が面白かったら、ぜひ「スキ」してください。
紀伊國屋門左衛門のように、あなたのビジネスも伝説にしましょう。
ではまた!