【明日から使える雑学】日本文化の根源は『縮み志向』にあるという話
こんにちはSHUHEIです!
日本文化論として有名なのはルース・ベネディクトの『菊と刀』ですが、韓国の文芸評論家である李御寧(イー・オリョン)の傑作『縮み」志向の日本人』はあまり知られていないようですね。
今回は『縮み」志向の日本人』を要約して、明日から使える雑学としてまとめました。
それではどうぞ。
1. 縮み志向とは
イ・オリョンは、日本文化を「縮み志向」という視点から解釈しました。 それは、物理的な縮小や効率化だけでなく、小ささの中の価値や美を見極め、創造的な新しい形を生む文化の特性を無視します。
この縮み志向は、西欧の「拡がり文化」とは対照的であり、日本文化の独自性を際立たせる要素とされている。
2.縮み志向が表れる具体例
① モノの改良と進化
日本人は、外来の文化技術やを取り入れて、それをさらに小型化・効率化して独自のものに進化させてきました。
扇子
中国から伝わったうちわをたためる形に改良し、扇子として世界中に広めた。「持ち運びやすさ」という新しい価値を生んだ例。折りたたみ傘
ドイツから輸入した傘を、日本人はまたしてもコンパクトな形に進化させ、再び世界へ送り出しました。おにぎり
ご飯をそのまま食べるのではなく「握り飯」という形にし、携帯食としての機能性を高めました。
② 食の文化
縮み志向は、食文化にも強く現れています。
お弁当
ご飯やおかずを小さな箱に詰め込み、栄養・彩り・美しさをすべて整えた。携帯食の機能だけではなく、視覚的・感覚的に楽しむための工夫が込められている。茶わんの使い方
ご飯を大皿ではなく小さな茶わんによそい、手で持って食べる文化。
→食べる際の軽やかさや機能性を追求した例。
③ 言葉の縮み
言語表現の中でも、「縮み志向」は表れています。
挨拶の簡略化
「どうもおつかれさまです」を「どうも」へ、「今晩はいい夜ですね」を「こんばんは」に縮める。
④ 自然と建築
日本庭園
巨大な自然を「縮小」し、家の中に取り込むように設計された庭園。
→ 鉢植えや盆栽といったミニチュア化された自然の美も同様。茶室
茶道における「わび・さび」の美学は、2畳ほどの小さな空間で精神的な充足を追求する。盆栽
巨大な自然を「縮小」して、さらに縮めて部屋の中にまで持ってきたのが盆栽。見る自然を肌で触れる自然とした。
3. 縮み志向の背景
① 地理的・環境的条件
狭い国土や限られた資源を背景に、効率性や機能性を追求する必要がある。
② 歴史的条件
外国文化を取り入れた際に、単純な模倣にとどまらず、日本独自の形に改良され続けました。
③ 精神的基盤
『枕草子』で清少納言が「小さきものは皆うつくし」と記したように、小ささを愛でる美学が深く根付いている。
こうした「縮み志向」によりソニーはトランジスタラジオやウォークマンで世界を席巻します。
4. 日常生活での「縮み志向」の雑学の使い方
では、この縮み文化の雑学を日常でどう使うか考えてみましょう。
あなたが忘年会で友だちや同僚と飲みに行ったシチュエーションとします。
友だちはこう言います!「飲むの楽しい~!居酒屋で飲むのなんでこんな楽しいんだろう!ご飯も美味しいし!」
それにあなたはこう答えてください。
「いやさ、実は日本人って**“縮み文化”**っていう独特な考え方があるんだよ。それが居酒屋のご飯にもめちゃくちゃ影響してるの。
縮み文化って何かっていうと、**『小さいものに美しさとか価値をギュッと詰める文化』**なんだよね。たとえばさ、西洋の人って『大きくて広いもの』が好きで、お庭も広大な芝生だったり、パーティもドーンと豪華にやるじゃん?
でも日本人は、その逆で、『限られた空間やモノの中で、どうやって最大限楽しむか?』を大事にしてきたの。茶室とか、畳とか、弁当とか、めちゃくちゃ日本的じゃん?
でね、この縮み文化が、居酒屋にもしっかり活かされてるのよ。
たとえば、居酒屋のご飯って一皿ずつ小さめで出てくるでしょ?あれ、ただ量が少ないんじゃなくて、小さいからこそ味や見た目、手間をギュッと凝縮してるんだよね。焼き鳥も一串ずつ、煮物も小鉢に入ってるけど、その分味付けや火加減が完璧。
要は、『この一口でどれだけ幸せにできるか』みたいな勝負が皿の中で行われてるってわけ!
しかも、小皿だから『次は何頼もうかな~』っていろいろ試せるでしょ?飽きないし、いろんな味が楽しめる。これって、縮み文化の大事な考え方で、**『小さくすることで豊かにする』**ってことなの。
だから、居酒屋は言ってみれば『縮み文化のアミューズメントパーク』なんだよね。小さいけど美味しさ、楽しさ、手間暇が凝縮されてるの。次行ったら、ぜひこの縮み文化を意識して、ひと皿ひと皿をじっくり味わってみてよ!」
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