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メタ認知でサッカーが上手くなる!?|FBaseマガジン#131

▪️メタ認知とサッカーの関係:子どもたちの競技力を伸ばすヒント

皆さんは“メタ認知”という言葉を聞いたことがありますか?

最近教育現場でも注目されているメタ認知。

難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば「自分の考えや行動を振り返り、より良い方向へ導く力」という解釈ができると思います。

このメタ認知の力は、サッカーにおいても非常に重要です。子どもたちの競技力を伸ばすために、ぜひメタ認知を活用した指導やサポートを取り入れてみてください。

この記事では、メタ認知がどのようにサッカーに活かされるのか、そして子どもたちにどう伝えればいいのかを具体例を交えながら解説します。指導者や保護者が実際の現場で活用できる実践的な内容をお届けできればなと思います!


メタ認知とは何か?

メタ認知を簡単に説明すると、**「自分の考え方や行動を客観的に振り返り、修正する力」**です。これは、勉強や仕事だけでなく、サッカーのようなスポーツでもとても重要なスキルです。

例えば、試合中に自分の動きについて「このポジション取りで正しいだろうか?」「なぜこのパスがうまくいかなかったのか?」と振り返ることがメタ認知の一部です。また、練習中に「この練習の目的は何か?」「自分が今どれくらいできているか?」と考えることもメタ認知です。

メタ認知の力を身につけると、自分自身の状態を把握でき、効率よく課題を克服できるようになります。この力は、試合中の状況判断、練習の質の向上、そして自己成長に直結します。


▪️サッカーにおけるメタ認知の具体的な活用例

1. 自分のプレーを振り返る力

練習や試合の中で、自分のプレーを振り返ることは成長の鍵です。

例:シュート練習

  • シュートを外したとき、ただ悔しがるだけでは成長に繋がりません。

  • 「体が開いてしまったのか?」「ボールの中心を捉えられなかったのか?」と原因を考え、次のシュートで修正を試みる。

このような振り返りを習慣化することで、一つ一つのプレーの精度が上がっていきます。

コーチの声かけ例:

  • “今のシュート、何が良くて何が悪かったと思う?次にどこを意識してみる?”


2. 相手を観察し分析する力

試合中に相手チームの特徴や弱点を見つけることもメタ認知の一つです。

例:相手の守備ライン

  • 相手のディフェンスラインが左右にズレていると気づけば、そのスペースを狙う攻撃を展開できます。

  • 相手の特定の選手がパスミスをしやすいとわかれば、その選手にプレッシャーをかけてミスを誘発できます。

コーチの声かけ例:

  • “相手のディフェンスラインにスペースがあるとしたら、どこだと思う?そのスペースを使うためにはどんな動きが必要?”


3. 自分の役割を明確にする力

メタ認知は、自分の役割を理解し、行動に迷いをなくす助けにもなります。

例:守備の役割

  • 相手のエースストライカーを自由にさせないことが自分の最優先の仕事だと意識すれば、守備の集中力が上がります。

コーチの声かけ例:

  • “君の役割は相手の10番を封じること。それを達成するために、ポジションやタイミングをどう工夫する?”


4. やらせてはいけないことを明確にする力

試合中、相手に「やらせてはいけないこと」を明確にするのも重要です。

例:クロスを上げさせない

  • 相手が得意とするクロス攻撃を封じるために、サイドで素早くプレスをかける。

コーチの声かけ例:

  • “あのサイドバックにはクロスを上げさせないように。どのタイミングで寄せるのが効果的だと思う?”


▪️試合後の振り返りでメタ認知を鍛える

試合後の振り返りは、メタ認知を高める大切な機会です。以下の質問を通して、選手自身が考える習慣を作りましょう。

質問例:

  1. 試合中、自分のプレーで一番良かった部分は?

  2. 逆に、一番悔しかったプレーはどこ?

  3. 相手チームの弱点や特徴は何だった?

  4. 次の試合に向けて、何を改善したい?

振り返りを通じて、自分自身で答えを出す力が身につきます。これが習慣化すると、選手の成長スピードが飛躍的に向上します。

具体的な事例:

  • ある選手が「試合中、相手の右サイドが弱いと気づいたけれど、うまく攻められなかった」と振り返った場合、次回の練習でその状況を再現し、対策を考えます。


▪️メタ認知がプレーの効率性と精度を向上させる。


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