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【噂の水色の分厚い壁】マンチェスター・シティ×バイエルン・ミュンヘン|アジアツアー2023|試合の雑感
さぁいよいよ!怒涛のマンチェスター・シティ観戦のクライマックス!7月だけで4回も国立競技場へ向かうなんて!お前!行き過ぎだろう!という声も聞こえていますが!そんなのはお構なし!日本にペップが!日本に欧州王者のシティがいるんだもん!そりゃお金と時間を注ぎ込んでしまいますよね!
国立!7月4回目! pic.twitter.com/iRF3NnKDDZ
— inamo (@inamo18) July 26, 2023
前置きはこの辺にしておいて、7月4回目の国立競技場へ向かった理由は、マンチェスター・シティ×バイエルン・ミュンヘンの試合観戦。昨日はこの両チームの公開練習を観に、7月3回目の国立競技場へ向かったばかり!
公開練習を見たからこそ気付ける、気になることもたくさんあり、また違ったサッカー観戦の楽しみに触れることが出来ました。いい経験。
それでは簡単ではありますが、さっき見終わったばかりのシティ×バイエルンの試合を振り返っていきたいと思います!最速レビューだと思います!笑
▪️まずはアップからね。
試合がどうこうに入る前に、まずは両チームアップから。アップが観れるのもスタジアム観戦の醍醐味ですよね!ペップ・シティはマリノス戦と変わらない流れ、メニューのアップだった印象です。
一つ気になったのがコレ。ストレッチ。
シティはほとんど静的なストレッチしないのは面白い。全部動的ストレッチ。 pic.twitter.com/buBXMuehay
— inamo (@inamo18) July 26, 2023
後はこのボールアップも、公開練習含めてよく見受けられたメニューでした。
シティ。これもよくやる。 pic.twitter.com/DKoSRs2M5s
— inamo (@inamo18) July 26, 2023
最後には4×4+3フリーマンのボール回しを行なって終了。
バイエルンもストレッチを終えるとボールを使ったアップに。トゥヘルらしい変態的な設定ばかりで、観ていてワクワクしました!
バイエルン・ミュンヘン。
— inamo (@inamo18) July 26, 2023
これやって。 pic.twitter.com/8sT9apNWZ6
これやって↑
これやって。 pic.twitter.com/ZfdjhZSmlf
— inamo (@inamo18) July 26, 2023
4×4+2フリーマン
これやって。 pic.twitter.com/ZfdjhZSmlf
— inamo (@inamo18) July 26, 2023
最後シュート練
最後シュート。 pic.twitter.com/i0E3KRJhWZ
— inamo (@inamo18) July 26, 2023
さぁ試合の雑感に移っていきたいと思います!
▪️ペップ・シティらしさ全開
試合は序盤から球際激しい展開に。徐々にシティがボール保持を高めて、バイエルンがカウンターを狙う構図へ落ち着いていった。
シティのこの日の人選は右からウォーカー、ストーンズ、ルベン・ディアス、アケ。アンカーにコヴァチッチ。IHにマカティーとここに起用されたリコ・ルイス。ハイパフォーマンスを日本のサッカーファンに見せることに。
そして3トップは右からベルナルド、アルバレス、グリーリッシュが入った。
シティはボールを保持すると右CBストーンズを一列上げる偽CBを用いて、後方を[3-2]の陣形に。
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これに対してバイエルンは[4-2-3-1]の陣形で中央を封鎖しながらシティのボールを前向きに奪う試みをしていた。中央を封鎖しながら、シティの可変した3バックへ圧力をかけていった。
シティの可変3バックにバイエルンの3トップからの圧力がかかると偽CBで中盤に入ったストーンズとアンカーのフィリップスがフリーとなり、ルベン・ディアスは身体の向きで相手を誘導して何度も縦パスを差し込むシーンも前半目立つように。中央のパスコースを閉められてしまえば今度はワイドが開くよね!という具合にワイドのWGへパスを供給。
高い位置のワイドでボールが入ればシティのお得意技が炸裂されるのは、シティファンの皆様にはお馴染みのはず!
そのお馴染みの技とは、ワイドからのポケット侵入。特にこの試合右サイドからのこのアクションが活発に行われ、それが案の定シティの先制ゴールに!
ワイドのWGをより意識させられたバイエルンの左SBが外へ。そうなると開くのがチャンネル(CBとSBの間のスペース)。そこへ絶妙なタイミングで入り込んだのがIHで起用されたリコ・ルイス。右SBのウォーカーからスルーパスを受けたリコはそのままペナルティエリアへ侵入しクロス。最後はマカティーが決め切り、実にペップ・シティらしいゴールが生まれた。
ゴールにきっかけとなるアクション、クロスを上げたリコ・ルイス。前半だけのプレーとなったが、この18歳がピッチで見せた躍動感に多くの日本のサッカーファンはインパクトを受けたはず。
リコ・ルイスのIH起用。ポケット走れる。機動力ある。連続性あって、狭い所で受けれる。トランジション局面戦える.奪える.逃がせる。後方[3-2]ビルドがハマったとき、6人目のピックアップとして登場して相手のプレスずらす。落としのパス巧い(レイオフの2人目)。ゴール前身体投げ出せる。 https://t.co/mmoMKkLVBh
— inamo (@inamo18) July 26, 2023
今季は昨季以上にリコ・ルイスのかかる期待は大きいはず!進化の止まらないリコ・ルイスに皆様も是非注目して欲しい!
▪️噂の水色の分厚い壁
前半先制に成功したシティ。しかし決して満足いくようなゲーム運びは前半終えるまでは出来ていなかった印象だった。
バイエルンの[4-2-3-1]ブロックの中でボールを刈り取られて、ショートカウンターを受けるシーンが再三見られた。しかしそんなシーンがある度に、新たなシティの強みを見ることが出来た。
前半決定機の数はバイエルンの方が上。シティはバイエルンの1stプレスは問題なく掻い潜るもその先で引っ掛けてカウンターフェーズへ持っていかれるシーンが多発。前向きになったバイエルンの攻撃はやはり速い早い。しかしそこで立ちはだかったシティの4backs。
これが昨季欧州で猛威を奮ったスカイブルーの壁か!と何度も何度も感じさせられた。それほどバイエルンのショートカウンターを受けたということだ。
しかしその度にアケ、ルベン・ディアス、ウォーカーが立ちはだかった。
速い…速すぎる!!
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) July 26, 2023
ウォーカーが高速プレスでマイボールに👏
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ウォーカーの対人能力はもちろんだが、1番衝撃を受けたのは左SBのアケの守備力の高さ。強さ。粘り強さ。対面したのはかつてペップ・シティでプレーしていたスピードスターのサネ。そんな相手にぶち抜かれることなく何度も攻撃を停滞。かわされた!と思っても身体を投げ出してしぶとく身体にボールを当ててブロック。あぁこれが昨季アケが重宝され、出場時間を増やしていった理由なんだなと肌で感じることが出来た。
残念ながらアケは筋肉系のトラブル?を受けて前半途中で交代。大事に至らないことだけを本当に祈りたい。その代わりの入ってきたのが困った時のアカンジ。DFラインだったらどこでもこなしてしまう、昨シーズンの影のMVP。個人的にはそんなアカンジの左SBを見れただけで嬉しい気持ちになった。
入ったアカンジもアケに劣らず、守備力MAX。途中交代で難しい仕事だったはずだが何のその。前半無失点に貢献して見せた。
そして偽CBの仕事をこなすストーンズも懸命に戻ってプレスバック。IHのリコ・ルイスも自分たちの守るバイタルで身体を投げ出してシュートブロック。シュートブロックと言えばあの男。ルベ・ディアスのシュートブロックを披露し、ゴールマウスを守るGKエデルソンまでボールを届けない。
こんなペップ・シティの守備の硬さ。昨季欧州で猛威を奮った噂の水色の壁を生で見ることが出来た。そして噂通りめちゃくちゃ分厚く、この日のバイエルンの前にも存分に立ちはだかった。
▪️微妙なGKの立ち位置
ちょっとマニアックかもしれませんがこんな所もペップらしいなと感じた部分。
シティ。ボール保持は[3-2]ビルドアップ。右CBストーンズの偽CBを用いたアレ。そして地味だけど。3CBの真ん中の立ち位置はやや右側。それはGKがエデルソン(左利きだから。きっと)。マリノス戦はGKオルテガ(右利き)だったからアカンジはやや左の立ち位置取ってたよね。 pic.twitter.com/XxPzGBfy09
— inamo (@inamo18) July 26, 2023
▪️ペップの実験タイム
1点リードで迎えた後半はお互い大幅に選手交代。
前半リコ・ルイスとストーンズを同時起用されたのを観て、後半はどうするのかな?[3-2]ビルドやめるのかな?と思っていた矢先に、ペップの新たな実験が垣間見えることに。
後半右CBに入ったのはロドリだった。あぁロドリに偽CBやらせて、後半から入ったフィリップスと共に中盤に入って、後方[3-2]の陣形にするのかとすぐに頭がスッキリした。ロドリの偽CB戦術。これはこれはまた新しい実験をペップがしてきたな!と本当にワクワクさせられた。
ボール保持では中盤でプレーし、相手にボールを持たれればCBの振る舞いを見せたロドリ。このペップの実験がどうこれから活かされるのか楽しみにしたいと思う。
▪️見えた課題
しかしこの実験で一つの課題が個人的には見えた。それは6人目のアタッカーはどうするのか?それとも新しい崩しを用いるのか?という点だ。
前半前述した通り、シティはワイドにボールが入るとIHの選手がポケットへランニングし、相手のラインをブレイクする振る舞いを見せた。しかしそれはもはやどのチームも知っていることなので当然バイエルンも対策を練ってくる。
このようにチャンネルへ走るIHに対してCBがスライドして押し出す対策もしてくる。
ダヨ・ウパメカノ が力強い守備でブロック🔥
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こんな対策の上の上をいく戦術が6人目アタッカーだ。シティはボールを持つと後方は[3-2]に。そして前線は5トップが並ぶようになる。5トップが並べば当然それに噛み合わせるように5バックを敷いたり、4バックで逆サイドの大外を捨てて横のスライドで、ボールサイドのスペースを消す振る舞いを見せる。しかしそこに6人目となるアタッカーが入ることで相手は困惑。それを昨季行っていたのがストーンズだ。ロドリの隣に位置取るストーンズが機を観てチェンネルへランニング。
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この試合でも前半出場したストーンズは6人目アタッカーとして、ポケットへランニングするアクションを見せて攻撃を活性化させていった。
しかし後半に入るとこのアクションがなくなった。また違った狙いがあったのかもしれないが、やや攻撃は停滞していったのは確か。後半[3-2]ビルドの中盤2枚に入ったのは偽CBのロドリとフィリップス。ロドリ?それともフィリップスに6人目アタッカーをさせるのか?させないのか?と疑問に思い始めたところで、カンセロが6人目アタッカーの振る舞いを見せた時は笑った。元祖6人目アタッカーですからね!停滞する攻撃にイラついていたのかもね!
後半もたついている間にバイエルンに一瞬の隙を突かれて80分失点。試合は振り出しに。ここからシティは陣形をチェンジ。ロドリを本来の場所へ戻して、左WGに入っていたセルヒオ・ゴメスを左SBに。バイエルンは1トップ。また同点にされたことで、シティの両SBが高い位置で攻撃参加。前線にかける人をかけて残り少ない時間の中で再びリードを奪いにいった。
そして右SBのカンセロがゴール前に侵入し、CKをゲット。このCKからデザインされたショートコーナーからシティが再びリードを奪って試合終了。
コーナーキックで前線に残っていた アイメリックラポルテが押し込み、シティが勝ち越し🔥
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しっかり勝ち切って、日本での活動を締め括ったペップ・シティ。
▪️来てくれてありがとう。
ありえない頻度で訪れた国立競技場。7月だけで4回。もっと厳密に言うと1週間で4回も!これ以上ないスピード、数で訪れよう!と私を動かしたのはマンチェスター・シティという存在です。
試合、そして公開練習で拝見出来た生のペップ・シティ。本当に多くの学びを頂きました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです!
来年も日本で待ってます!
ずーっと毎年きてください!
ありがとう!ペップ・シティ!
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