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【3連覇まであと1つ】エヴァートン×マンチェスター・シティ|プレミアリーグ第36節|マッチレビュー
いよいよ欧州サッカーも大詰め!クライマックスに向けて各国大いに盛り上がってきました!マンチェスター・シティはプレミアリーグ10連勝中。プレミアリーグ3連覇向けてシーズン終盤にかけて他を追随させない強さを見せつけている。この試合でもチームの完成度に加えて、個々の能力の理不尽さも織り交ぜた戦い方でエヴァートンを寄せ付けなかった。それでは簡単ではありますが試合を振り返っていきたいと思います!
▪️チャンネル封じ
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試合はシティがボールを保持し、エヴァートンがロングカウンターを狙う構図が試合序盤から出来上がった。
試合序盤シティはボールを保持すると左SBに入ったアカンジが偽SBのようなタスクでアンカーロドリの脇に積極的に入るアクションを見せる。しかしこのアクションは効果的だったと言えたかというと、そうではなかったと言えるのかもしれない。なぜなら試合10分でそのタスクは変更されたからだ。
(このタスクをこなすのはアカンジ自身初めてだし、左SBでのプレーも慣れないし、元々CBだしね。まぁ難しいっちゃ難しいけど、そんなチャレンジを与えられる時点で彼にはポテンシャルがある!と私は受け止めたいと思う。)。
今度は左CBに入ったラポルトが一列中盤に上がってアンカーロドリの脇に入って後方の陣形を3-2にしたシティ。この所CBに入ったストーンズが行うような振る舞いをラポルトが担った。
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— Manchester City (@ManCity) May 14, 2023
これによりラポルトが中盤からお得意のキックで展開、クロスするシーンも見えはじめた。アカンジは最終ラインに留まってのボールの関わり、カウンター対応を出来るように、少しづつ自分が慣れたタスクをこなせるようになっていった。
前半10分でこの形変更したな。左CBラポルトに最近のストーンズのタスクやらせてる感じに見える。偽CB。ボール保持すると左CBラポルトが一列中盤に上がってアンカーロドリと2CH形成。後方3-2で攻撃とカウンター対応の屋台骨を形成って感じになってきた。 https://t.co/AdqCrEZ98T
— inamo (@inamo18) May 14, 2023
しかし、アカンジの偽SBだろうが、ストーンズの偽CBだろうが、シティが後方の配置をいじくっていてもこの日のエヴァートンにはあまり関係なかった。
なぜなら彼らのボールの奪いどころがそこではないので、いくらシティが最終ラインの陣形をあれやこれや変えようが意味がなかった。それよりも前。エヴァートンから見ればファイナルサードのシティの攻撃を窮屈にして、そこからのロングカウンターが彼らの狙いだったからだ。
エヴァートンはシティに押し込まれるとただただゴール前に人を並べるだけではなく、シティのお得意技への対策もしっかり準備していた。
シティは相手をゴール前に押し込むと、ワイドから斜めのパスをペナルティエリアのポケットへ送り込み→クロス!というチャンネルランやポケット侵入と言われる攻撃がお得意技だ。
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それに対してエヴァートンのボールサイドのSHを下げてシティのWGに対応(もしくはプレスバックでダブルチーム)。それに合わせてSBがやや内側入ってポケットのスペース消し去る。またCHの一枚がシティのIHにマークに付きポケットへ侵入する選手を防ぐ。それでも攻略されてもしっかり中に人数戻してクロスを跳ね返す徹底ぶり。分厚いポケット侵入封じは功を奏し、シティはクロスボールを跳ね返され続けた。
そしてエヴァートンはその内の何度かをカウンターフェーズへ移行することに成功し、決定機に持ち込めるシーンも徐々に増やしていった。
試合も段々とスピードアップしていき、ややオープンな展開に。エヴァートンの選手たちをグディソン・パークの声援がさらに後押し。セットプレーからも決定機に持ち込むシーンもあり、ゴールの匂いが段々と漂っていた中、得点を奪ったのはアウェイチームだった。そういえばオープンな展開、スピードが上がる展開になるほど得点力が増すのが今季のペップ・シティだったよね!と言わんばかりにあっという間に得点を重ねていった。
▪️ストライカー.ギュンドアン
シティのクロス攻撃がやっと形となった。37分マフレズがカットインから左足のクロスをゴール前に。このボールがゴールへ進入していたストライカー.ギュンドアンの元へ届き、思わず「巧い!」と言葉が漏れてしまう体勢からのシュートをエヴァートンゴールへ流し込みシティが先制に成功した。
Simply sublime from @IlkayGuendogan! 🪄 pic.twitter.com/SDomOFLij1
— Manchester City (@ManCity) May 14, 2023
ペナの中へ入ったロドリに、そしてハーランドの存在によってマークが緩くなったギュンドアンがフリーとなった構造。それでもスペースも時間も非常に少ない中で難しいゴールを決めたギュンドアンのスキルに高さに脱帽と言ったところのゴールシーンだった。
そしてシティは一気に畳み掛ける。その僅か2分後。CBラポルトが縦へのランニングを起こした左ワイドのフォーデンへのロングボールを送り込む。このフォーデンのアクションによってエヴァートンの強固なブロックに亀裂が。跳ね返されたセカンドボールをギュンドアンが回収し、左サイドをすぐさまえぐってクロス。これを中で待つハーランドが高い打点のヘディングでゴールへ叩き込みシティがあっという間に点差を開けていった。
3̶5̶ 36
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▪️試合を決める3点目
後半に入るとホームエヴァートンも得点を奪うべく、ややプレスの重心を前に出す。しかし前に出れば当然シティの前線の選手たちには大きなスペースが与えられることに。
トランジション局面を制してアルバレスが右サイドから左WGのフォーデンへのチェンジサイド。ボールを受けたフォーデンが一気にスピードアップ。ドリブルで中央バイタルへ侵入するとこれをたまらずファールで止めるしか出来なかったエヴァートン。そしてこのFKをギュンドアンがきっちり決めて、試合を決定づける3点目を奪ったシティ。
What a way to mark your 300th City appearance! 🙌
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🎱 @IlkayGuendogan pic.twitter.com/ztxaHHQ2nz
▪️おわり
試合のスコアはこのまま動かずにシティが3-0で勝利。エヴァートンも後半途中、選手交代から戦術変更を織り交ぜボールを保持する時間を少しづつ増やしていき決定機も演出したが最後までゴールは奪えなかった。
エヴァートンはコーディーを投入して3バックに。ボール非保持は明確な5バックに。ボールを保持すると3バックを形成するのでシティの2トップに対して数的優位を作れるのでプレスを緩和。全体の配置を3-2-4-1みたいにして、シティの4-4-2プレスとの配置の噛み合わせのズレは作り出せてきた後半。
— inamo (@inamo18) May 14, 2023
この勝利の時点でマンチェスター・シティは残る3試合のうちの2つ勝てば文句なしのプレミアリーグ3連覇のカップを掲げる条件となった。
プレミアリーグ3連覇まであと2勝! pic.twitter.com/kTb9Tj5fZT
— inamo (@inamo18) May 14, 2023
しかしシティにとっては嬉しいニュースがこの後待っていた。アーセナルがブライトンとの試合に敗れたことで、シティが次節勝利するとプレミアリーグ3連覇が決まる条件が整った。
その前に訪れるがCL準決勝2nd leg vsレアル・マドリード戦だ。CL最大の宿敵でありラスボスに勝利し、その勢いそのままにホームのチェルシー戦で是非プレミアリーグ3連覇を成し遂げて欲しいですね!