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無農薬米作りのきっかけは、近隣住民への気遣いが始まりだった?! ー 静岡県賀茂郡南伊豆町のまち自慢

人口約7000人、伊豆半島最南端の町、静岡県南伊豆町。
伊豆といえば熱海などのイメージが強いですが、更に南へ2時間行った先に南伊豆町はあります。
沖縄と変わらない海水純度と言われる”ヒリゾ浜”や日本の渚百選になっている”弓ヶ浜”など、手付かずの自然が残る伊豆らしい景観をのんびりと楽しめるのが魅力の町です。

今回はそんな南伊豆町で無農薬のお米を作る中村大軌さんにお話を聞いてきました!移住者の大軌さんはどんなきっかけで無農薬米を扱うお米農家になったのでしょうか?




南伊豆町に来たきっかけとは?

就職活動中に冨山和子さんの”環境問題とは何か”という本に出逢い、今、田舎に人がいない、里山の公益的機能が衰退しているという内容に危機感を覚えた大軌さんは、当時アルバイトを募集をしていた南伊豆町の林業会社にすぐ問い合わせをし、故郷の埼玉県を離れ、南伊豆町の林業会社でアルバイトとして仕事を始めました。


林業からお米農家になったきっかけ

ご高齢により自身で管理できなくなったお米農家の方から、所属している会社が田んぼの管理を依頼され、大軌さんが担当として引き受けることに。
管理を依頼したお米農家の先輩から収穫までのノウハウを教わり、冬は林業、それ以外の時期は田んぼ作業に打ち込むが、一定の化成肥料や農薬を使用し、収穫したのちに農協に卸し、その卸したお米が他の農家のお米と混ざっていく光景や農薬により死んでしまった生物を見てこのままじゃ続けていけないと思い、2009年に独立し、株式会社アグリビジネスリーディングを設立。
本格的にお米農家として始動。現在はお米農家をしつつ、物置になっていた建物を自分達で切った材木を使用し改装した、「宿 農木労(ノキロ)」も運営。


無農薬米にこだわるきっかけとなった出来事

独立する前に会社で管理していた田んぼの近所の方から、除草剤を撒くのをやめてほしいという話があり、話を聞いてみたら、化学物質過敏症だから除草剤が気化すると具合が悪くなるようで、その田んぼのみ無農薬で始めてみたとのこと。
「無農薬の手法」で進めていく為に、近所の方やその友人とともに手作業で田植えや草取りをすることに。そんな出来事をきっかけにお米の有機JAS認証の取得をすることになりました。


お米へのこだわり

他とは比較できないお米を栽培するために様々な土地を比較しながら、自分の場所でそのポテンシャルを100%引き出すにはどうするかを常に模索しているとのこと。


南伊豆の好きなところ

みんな良い意味でほっといてくれるから、思いついたら、好きなことをなんでもできる窮屈じゃない町。
大軌さんが活力溢れて見えるのは、こんな風に町を思っているからなのかなと思いました。

今回インタビューをさせていただき、お米農家としてだけでなく、大軌さんのワクワクするような自由な生き方に憧れを抱きました!
これからもワクワクするようなことをしてくれる気がします!

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