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vol.10 スクリーン、テスト、アセスメント

こんにちは!サッカームーブメントデザイナー、清水智充(ともち)です。

今回は私たちトレーナーがクライアントのトレーニングセッションを始めるにあたり、身体評価を進めるうえで重要な、スクリーン、テスト、アセスメント、これらの言葉の意味、違い、について整理しようと思います。。

以前、FMS SFMAセミナーに参加したのですが、そこで、これらの言葉の意味の違いを知り、正しく使い分けることの必要性を知らされました。

ムーブメントデザイナー(トレーナー)として、リハビリやトレーニングをクライアントに処方、指導するには、まず、目の前のクライアントさんの訴え聴くこと、そして、その原因は何か、また何を望むのか、その望みを叶えるために何が足りないのか、何が必要かを明確にし、説明する必要があります。そのために行わなければならないのがスクリーン、テスト、アセスメントです。それらを行なってはじめて目のまえのクライアントさんに必要なリハビリ、トレーニングを適切に指導することができます。

みなさん、それぞれの意味、違いを言えますか?

今回の記事を読み終えたあとには、スクリーン、テスト、アセスメントの意味、そして正しく使い分けることの必要性を理解していただけると思います。

FMS、SFMAテキストでは、

スクリーン
・適切な人を選択するシステム
・不快な、危険な何かから人を守るため

基本的には、リスクを確認することを意味する。(FMSなど)

テスト
・人の知識、経験能力を、測定するための一連の質問、問題、実際的な課題
・解釈を必要としない測定

基本的には、能力を測定すること、を意味する(体力テストなど)

アセスメント
・判断または評価するために、あるものを検査、分析すること
・様々な要因に基づき、値を計算すること

基本的には、能力不足を判断することを意味する(スクリーン、テストをもとに考察する)

実用的定義
スクリーン リスク
テスト  能力/機能
アセスメント  能力不足/機能不全

用語検索サイト等では、

スクリーン(スクリーンニング)

選別するターゲットとなる集団に対して実施する共通検査によって、ケガの発生が予測される対象者をその集団の中から選別することをいう。 対象集団は通常、ケガのリスクを持っていることに自覚がないか、またはリスクがあっても症状が軽微で気がついていなかったり潜伏している状態である対象者をみつける。

テスト

能力を測定すること
人の知識や能力を測定するための問題、課題

アセスメント

調査にもとづいた評価を行うこと。
客観的に評価すること。
判断または、評価するためにあるものを検査、分析すること
能力不足を判断すること
考察
仮説を立てる

いかがでしょう。

スクリーン、テスト、アセスメントの言葉の意味、違い理解できましたか?

こうやって比較すると、似ているようで違うものであることがわかると思います。

整理ができてない状態で、セッションに入り、無駄に時間をかけてしまうのはトレーナー、セラピストではよくあることです。

スクリーン、テスト、アセスメントを行うのは、ある意味、やることを減らすためです。いかに的を得たこと、本当に必要なものを見つけ出し、伝えるために。

続く

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