少子化対策は2.0を念頭において議論すべき―日本の少子化議論の誤り
■ 現状の少子化論は、すべて無責任な議論である少子化をめぐる議論で、筆者が長年、疑問に思っていることがある。
それは少子化問題の「解決」となる出生率2.0という数字が、目標値としてなぜ置かれていないのかという疑問である。
なぜなら2.0という基準が不在だと、無責任な提言がいくらでも言えてしまうからだ。 たとえば高校大学・保育園の無償化、第三子に1千万、消費税廃止、デフレ解消、事実婚、選択別姓、育児休暇をとりやすく…といった種類の提言がそうである。
なぜこうした提言が無責任な