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終わりなく続いていくこと

April 1, 2019

昨日、並びながら眺めていた、棚の向こう、厨房で彼女は生地に向かい、仕上げのクープを入れているところだった。見惚れてしまった。それは彼女のパンのように、ファインダーを向けたくなる素の美しさだった。
パン職人になってよかったことは、終わりのないこと、続いていくことが嬉しい。昔、彼女は言っていた。日々試行錯誤して、そうして今も続いている、のを、わたしは眺めていた。

農の仕事にも終わりがない。休日もない。真摯に向かう仕事や学びは、休みなく終わりなく続いていく。
麦畑から帰ってきた彼女はいつもの、すっきりとした笑顔を向けてくれた。そうだった。わたしも、眺めているだけではなくて記していかなければと思うのだった。あらためて。

本物の職人はそんな風にいつも、わたしを改めてくれる。

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清水美穂子
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