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わたしは本棚を持っていない#3

March 6, 2019

確定申告も原稿も、PCのお引越しも一段落して、落ち着いて本が読めるかな、と思いきや、そうでもない三月が始まって、古い本から新しい本まで、枕元に、バッグに、デスク脇にと置いて、とぎれとぎれに読む。

今月もまた「本が好きなんですね」と言われた。好きなんです。いつでも興味がある。そこには未知の世界への扉があるし、良い本は瞬時にいろいろ興味深い場所へとトリップさせてくれるし、夢も希望もあるし、力を抜くことができるから。

力を入れるのは簡単だけれど、抜くのは難しい。睡眠中だって体に力を入れて歯を食いしばっていたりするのだ。本を読むときくらいは力を抜こうと思う。月を眺めるときのように、陶然と、果てしない気持ちになれるものを好んで読む。

今月は落ち着かない三月なので、とぎれとぎれに読めるものが多い。

「本が好きなんですね」というひとのうち、三分の一はそのひとも本が好きで、今読んでいる本について教えてもらえることもある。それはそのひとを知るきっかけになる。

You are what you readだからね。

3月19日に心斎橋のスタンダードブックストアで、『月の本棚』のイベントをします。






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清水美穂子
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