(猪木)彼にはまた会いたいですね。『ボック自伝翻訳出版』
俺たちのプロレス名勝負読本 - 宝島社(2020年)より
アントニオ猪木インタビュー
(猪木)俺もいろんなレスラーとやってきましたが、印象に残っているのはローラン・ボックですかね。ヨーロッパでやった試合です。あの頃の俺はモハメド・アリとの試合(1976年6月)で名前が売れたことで、世界各地からオファーが相次いでいたんですよ。パキスタンの試合(1976年、アクラム・ペールワン戦)もそのひとつで、あの時は現地の英雄の腕を折ってしまったことで、よくまあ生きて帰ってこられたなって感じですけどね。
(猪木)このあいだオカダ・カズチカって選手と対談したら「猪木さんを超えますよ」と。若い人に対してあまり悪くは言いたくないんですけど、俺を超えるも何も経験が違いますから。「命を懸けたことがあるのかよ?」と。ショーマンスタイルのプロレスで客がウケていたのか、あるいは、勝負、としてやったことがあるのか。プロレスっていくつか分類できると思うんだけど、俺はすべてやってきてるからね。
(猪木)それこそアリとも勝負はしたし、パキスタンでは殺されてもおかしくなかったわけで。あるいは北朝鮮での試合も、みなさんには面白かったって喜んでもらえますけど、あれは俺が好まない相手(リック・フレアー)ですからね。その点、ボックは俺好みだったんでしょうね。
(猪木)彼にはまた会いたいですね。
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