『ジョーカー』を見てみた話。

こんばんは、えむです。
これって私の感想ですけどな話です。

最近話題の『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』、賛否両論らしいですね。気になる。
その前作の『ジョーカー』も以前から気になっていたのですが、残酷なシーンがあるとの事で躊躇していました。
しかし、ラッキーなことに動画配信サービスの中にありましたので遂に見ることが出来ました。
自宅なら叫ぼうが隠れようが他人に迷惑をかけないのでありがたいですね。

ちなみに、終盤に差し掛かった頃のシーンで過呼吸気味になりました。家で見てよかった〜
血は見たくないですね、痛いですし。
これ、思うんですけど。
痛い系グロテスク表現の有無や量を分かりやすくまとめた表欲しいです、十字のグラフみたいな。マトリクス図ってやつかな。
ネタバレ気にしないので、映画たくさん見てる方お願いします。切実に作ってください。


それで、感想ですが。
どん底に堕ちて病んでる人の中でも素質を持ってたら、あのジョーカーに感化されるのかなぁと。

最初のうちは、他責思考の導火線に火がついたらそうなるのかな…と思ったりする部分もありました。
だけど、全て見終えて一概にジョーカーだけが悪かったかと言うとそうも思えません。
本人の気質にも問題はあったでしょうが、アーサーをジョーカーにしたのにはその周りも一役買いまくってると思います。
そして、ジョーカーを暴走させたのもまたその周りだと思います。

アーサーには同情しました。
良くも悪くもピュアな人で病が影響してやりたいことを満足にできない。
私も嫌な人間を見て心を病んで歯がゆい人生を送っていますので共感はありました。
だけど、ジョーカーには感情は全然動きませんでした。
分からなくないけど、一応心優しい人でやってきたわけで。
私は、人間性の積み立てが無駄になるのはもったいないという発想になりました。
でも、こんなことは本当のどん底の経験がなくて社会と完全に切れてないから言えるだけかもしれないですね。


色んな方向から色んなことを考えさせられる作品で、興味深かったです。
度合いは違えど中心的な登場人物のほとんどに納得いかなくて、すごい気持ちになりました。
だけど、物語に惹き込まれて洋画を見慣れない私でもあっという間でした。

個人的に印象に残ったシーンが2つ。

1つはバーのステージに立つシーン。
いたたまれなかった〜。
コメディアンとしてスタートラインに立ちたくても立てないアーサーを見てられなくて、すごくどうしようもなさを感じました。

そして、話題になった階段のシーン。
ジョーカーとして踊りながら下りてくるのを見た時に、「そういえばこの階段って、最初の方でアーサーが寂しく上って行ったな」と思い出し。
それを踏まえて見ると思っていたよりずっと絶望的なシーンに感じて、見方が変わりました。


ホアキン・フェニックスさんの演技はめちゃめちゃ良かったです。
笑い声が泣き声にも聞こえて、そんな絶妙な表現が出来るすごい演技をする人だと思いました。

自分がジョーカーにならないように。
そして、不用意にジョーカーを生み出さないように。
できるだけ世の中にとって無害な存在で居続けたくなりました。

それでは、また明日。

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