電車の優先席と理想の男性のタイプ by KR
みなさんは、電車の優先席に座りますか?
優先席には絶対に座らないという人もいるでしょうし、逆に関係なく座るという人、ガラガラだったら座るという人、電車に乗っている時間が長い時だけは座るという人もいるでしょう。
とある優先席に関する「あなたは、電車の優先席に座りますか?」というアンケートでは、
「車内がガラガラなら座る」が35%
「座らない」が26%
「特に迷うことなく座る」が20%
「体調が悪いときや疲れているときなどは座る」が18%
だったそうです。
人それぞれに色々な考え方があると思います。
僕自身はどうかと言うと、ガラガラだったら座る派です。席を譲る必要がありそうな人が来た場合には、すぐに譲るというスタンスで座っています。
それでは、実際はどの考え方が正しいのでしょうか?
JR東日本では優先席について「ご高齢の方やお身体の不自由な方、内部障害のある方、乳幼児をお連れの方、妊娠されている方などのための優先席を普通列車の各車両に設置しています」と案内していますが、具体的な行動については特に規定されていませんでした。
他にもいくつか調べてみましたが、残念ながら、優先席に関する行動に正解はなく、正式なルールというものはありませんでした。
つまり、正式なルールがないがために人それぞれが自分の価値観、考え方、体調や状況に応じて判断をしているということです。
■優先席について考えるきっかけ
今回、僕が優先席について考えるようになったきっかけは、少し前に右足首を骨折したことが理由です。
骨折した当日や骨折してからの1週間程は、ギブスをしながら足を引きずっていることもあり、席を譲ってくれました。
骨折してから2週間が経つ頃から状況は変わりました。
ギブスが外れ、足を引きずることもなくなり、靴下の上からサポーターをしているぐらいの状況です。
おそらく見た目では歩くのが遅いなと思われる程度で、怪我しているとはあまり思われない状況だと思います。
まだ右足に全体重をかけることは怖く、特に電車では急にバランスを崩すこともあるため、可能な限り席に座りたいと思っていました。
しかし、見た目では健常者に見えるため、誰も席を譲ってくれません。
座りたいけれども、「怪我しているので席を譲ってください」と声を掛ける程の怪我の具合でもないという微妙な状況でした。
結局僕は、足を踏まれないように気を付けながら、立ったまま電車に乗っていました。
そのような話を妻に話したところ、妻も妊娠していた頃に僕と似たような経験をしたことがあると言います。
臨月でお腹が大きい時には多くの人が席を譲ってくれたようですが、臨月の前まではお腹が大きくなっていることがあまり目立たなかったので、それまでは僕と同じように座りたいが声をかける程ではないと考えていたようです。
電車が急停車して人とぶつかってしまったり、バランスを崩して転んでしまったりしたらと思うと、怖かったはずです。当然、マタニティマークを付けてはいるのですが、なかなか気付かない人も多いようです。
その日から、僕は僕や妻のような経験をしたことがある人は、少なくないのかもしれないと思い、どのように行動すれば、僕らと同じような境遇の人が優先席を使えるようになるのかを考えていました。
■理想の男性のタイプ
答えがなく過ごしていたある日、彼氏が欲しいという女友達と男性のタイプについて話していました。
その時にふと、僕は高校生ぐらいの時にテレビに出ていた女優さんが理想の男性のタイプについて話していたことを思い出し、その話を女友達にしました。
その女優さんの男性のタイプは、「一緒にいない時に優しい人」とのことでした。
普通は「一緒にいる時に優しい人」のことを良い人と呼ぶだろうと思っていたので、当時はその意味があまり分からなかったです。
ただ、30歳を超えて改めて「一緒にいない時に優しい人」ということを考えてみると、納得しました。
特定の人と直接対峙している時に、その相手に対して優しくすることは至極普通のことだと思います。
その女優が言っていたのは、会っていない時に優しい人のことで、一緒にはいないけれども、優しさが伝わってくる行動をしてくれる人です。
例えば、相手が仕事で忙しいのであれば、相手がいないところで代わりに家事をしたり、ご飯を作ったりすることや、一人で買い物している最中に相手に似合うモノを考えてあげたりすることです。つまり、一緒にいない時に相手のことを考え行動ができる人ということです。
目の前の人に優しくすることは、その場だけの対応でどうにか繕えますが、目の前にいない人へ優しくするということは、本当に愛情がないとなかなかできない行動のように僕は思います。
その女友達とは、そんな彼氏ができたら良いねと話して終わりました。
■「一緒にいない時に優しい人」
その後、電車に乗った時に僕が悩んでいた優先席も先程の男性のタイプの「一緒にいない時に優しい人」と同じように考えれば改善できるのではないかと思いました。
目の前で明らかに優先席を必要としている人に対して、席を譲るという優しい行動は、基本的には誰でもできると思います。
ただ、僕がしたかったことは、必要としているかは僕では分からない人に対して優しくするということです。つまり、優先席が必要な人と直接的には「一緒にいない時」に、席を譲ることができる「優しい人」になれば良いのだと思いました。
具体的な行動としては、「最後のひと席の優先席には座らない、優先席に座っていて満席になったら自分が席を立ち、優先席に空席を作る」ということです。
そうすれば、座りたいと思う人が座れる環境を作ることができると思います。
そこに健常者が座るかもしれませんが、これはあくまでも僕の個人的な価値観で行動していることであり、自己満足で良いと思っています。
今回の僕のように靴の下にサポーターが巻かれていたり、以前の妻のように妊娠中で、つわりと戦っていたりする人など、外見だけでは席を譲った方が良いかの判断がつかないことが多々あることを知りました。
そんな優先席を必要としているか分からない人たちが優先席を使えるように、僕は目の前にいない人に対して優しくできる人になりたいと思いました。
おそらくこの世の中には、優先席だけでなく、曖昧でルールがしっかりしていないことがたくさんあると思います。そんな状況に遭遇したら、人それぞれが自分の価値観、考え方、体調や状況に応じて判断をします。
そこに目の前にいない人に対して優しくできる人、つまり「一緒にいない時に優しい人」になるという考えを加えると、少し行動が変わるかもしれないです。
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