- 運営しているクリエイター
#感想
『殺し屋とストロベリー Plus』感想/僕たちは今、やっと夢から醒めたんだ。
舞台は現代日本のどこかにある街。
薬で眠らされジュラルミンケースに詰め込まれた主人公「イチゴ」は、とある場所へと運ばれる。
目覚めた先は、一般人が立ち入ることのできない、いわゆる「裏稼業」を営む人々が集まる喫茶店、
『喫茶 月影』だった。
裏社会に存在するというこの店は、客はもちろん、
喫茶店のマスターもウェイターも本業は「殺し屋」だという。
身構えるイチゴに店のマスター「ツキミ」は自分達が引き
『Cendrillon palikA』感想/ガラスの靴とハッピーエンド
美しいガラスの街≪透京-トウキョウ-≫。
――この街は、呪われている。
呪いは透京の住人を街に縛りつけていたが、
ガラスを身に着ければ外へと出ることができた。
ただし、日付の変わる0時前に街へ戻らなければ
体はガラスとなり苦しみと絶望の中、死を迎えることになる――。
変わらない日常の中、透京に住む少女は魔法使いに出会う。
彼は少女にガラスの靴と呪いを解く方法を教えた。
“街の中心にある時計≪審
2021年乙女ゲームオタク的総括
強い言葉を使ってしまったため冒頭から不安に駆られている。「乙女ゲームプレイヤー」であることは間違いないのだが、「乙女ゲームオタク」なのかと言われるとわたしは乙女ゲームを信じていなさすぎる気もする。
今年のプレイ記録をざっと読み返しているのだが、これで乙女ゲームオタクを名乗るのはおこがましい気もするが一度こうと決めてしまったからには強行するしかない気もする。まあ、ここまで書いてなんだがこのくだ
2021/10/15「圧に負けるな」
昨日の日記でいいインターネットの話をしたいと思うと、などと言っておきながら結局悪いインターネットの話をしてしまうかもしれない。今日、ようやく『終ヴィル』を終えた。
実は、『終ヴィル』に関しては外部の情報をまったく入れずにプレイしていたので世間的にどのような評価を受けているのかしらなかった。わたしは自罰感情の強い内向的な女が好きなので物凄く楽しんでプレイしていたのだが、いや、知らないところで火事っ
2021/09/28「シャレマニを終えて」
『シャレマニ』をクリアした。
すべてのルートをクリアしてはじめて物語の全容が知れるという形式のシナリオだったが、ルート分岐は前情報として聞いていた通り『ノルン』方式だった。9人の攻略キャラクターがそれぞれ3班に別れ物語が分岐していく(一部のさらにルート分岐あり)形式は、近年の乙女ゲームだとわりとポピュラーな形式かもしれない。
『シャレマニ』を知っている人には釈迦に説法な話だが、
『少年のアビス』の話を聞いてほしい
こんにちは。唐突ですが、『少年のアビス』の話を聞いてほしい。3巻4巻あたりから『少年のアビス』を読んでいるんですが、6巻を買って辛抱溜まらなくなってヤンジャンアプリから最新話(※67話)まで追ってしまった。結果、もう元の生活には戻れなくなってしまった。ただただ本誌発売を待ち焦がれ、続きを欲する気持ちの入れ物のような人間になってしまった。6巻発売以降、日がな一日『少年のアビス』のことを考えて、なんだ
もっとみる2020年、お疲れ様でした。
お久しぶりです。
新作や旧作など、様々なものに果敢にアタックしているんですが中々上手いこと記事を書くことができるような作品がなく、しばらくnoteでは読み専に徹していました。
とは言えども、なにかそれらしい記事を書きたいなーという気持ちは依然としてあるので、若干の季節外れ感はありますが、2020年の総括的な記事を一本書きたいなと思います。
1月<ノベルゲーム復帰!> 厳密には2019年
『クラブ・スーサイド』感想/明日はたまたま彼の命日
卒業式も間近、春の風吹き始める七日間。
少年達は自らの死を望む。
人間関係の摩擦から逃げるように
気づけば不登校となっていたあなた。
久々に学校に来てみれば、ふと目についたのは異質な部員募集ポスター。
その名も【クラブ・スーサイド(自殺同好会)】。
特に強い原因はないが、なんとなしに「死にたい」と思っていたあなたは
興味半分本気半分でクラブを覗きに行ってしまう。
しかし、クラブに集まった五人の
『遙かなる時空の中で7』感想/乱世と武士、そして運命。
“ならば、そなたが乱世を鎮めてみせよ”
主人公は山の中の神社の娘として育った、現代の女子高生。
ある日、実家近くで怨霊に襲われたところを、駆けつけた若者に助けられる。
真田幸村と名乗るその若者は、時代劇のような甲冑を身にまとっていた。
次々と姿を現す、戦装束の男性たち。
山中の怨霊は増え続け、ついには町につながる唯一のトンネルまでも塞いでしまう。
その原因は異世界の龍脈の乱れ。
異なるふたつの
『DAIROKU:AYAKASHIMORI』感想/妖を守るということ
不思議だらけの隠世で妖と繋ぐ心の絆
―ヒトナラザルモノ―
妖怪や幽霊と呼ばれる通常見ることが出来ないモノが見えたことで
国家公務員への道が開けた!?
しかし、彼女が配属されたのはその存在を秘匿された部署――
政府直轄特殊庁第六特別対策室
通称:妖守(アヤカシモリ)
政府内でも知る人の少ないその部署は、
人ならざる者=妖怪に関する事案を扱う特殊な場所だった。
サクラタニと呼ばれる異世界が彼